あまり知られてなくて格安な2日間フリー乗車券
今回は静岡県内を回るのにとってもお得なふじのくに家康公きっぷを紹介します。
静岡県の西部、中部、東部を回るのに便利な2日間フリー乗車券ですが、買うためのルールもあるので細かく説明していきます。
2023年3月31日まで発売を行っている期間限定の商品です。
ふじのくに家康公きっぷとは
スマートEXやエクスプレス予約で静岡県外から静岡県に入ると購入できるフリー乗車券
ふじのくに家康公きっぷは、スマートEXかエクスプレス予約を使って、静岡県外(小田原から東京、もしくは豊橋以西)から新幹線で静岡県内の駅(浜松・掛川・静岡・新富士・三島・熱海)に行くことが必須条件となっています。
購入の際には、乗車時or購入時に発行される「EXご利用票」または「ご利用票 兼 領収書」が必要なので失くさないようにしてください。
スマートEXは自分のクレジットカードと交通系ICカードがあれば東海道、山陽、九州新幹線の指定席予約ができ、変更が何度でも可能というサービスです。料金はみどりの窓口で買うより200円安くなります。
EX予約サービス(エクスプレス予約)はスマートEXとほぼ同じ内容ですが、会員権が年間1,100円するものの、料金が東京~新大阪ののぞみ号利用で1,100円割引になるので、一定の回数利用される方ならばモトが取れるサービスです。
また、一定のポイントが貯まれば、グリーン券利用に還元することもできます。
2つのサービス比較についても、JR東海より説明のページが出ています。
ふじのくに家康公きっぷは3種類
ふじのくに家康公きっぷは、西部、中部、東部の3種類があり、いずれも2日間有効で1,600円です。
購入できる場所についての制限があり、
・西部が購入できるのは浜松駅と掛川駅
・中部が購入できるのは掛川駅、静岡駅、新富士駅
・東部が購入できるのは新富士駅、三島駅、熱海駅
となります。
また同時購入に限って、隣のエリアのきっぷを購入できます。
購入出来るのは、新幹線を下車した当日もしくは翌日に、JR東海駅のみどりの窓口のみとなるので、営業時間にも注意してください。
今回は豊橋から浜松に入ることで条件達成
今回利用したのは、8月19日に豊橋から浜松に向かう際にエクスプレス予約を利用し、浜松駅で下車してその日のうちに翌日から使うきっぷを購入しました。
指定席である必要は無く、自由席でも購入できるのはありがたいところです。
ちなみに西部版のフリー区間は
・遠鉄バス全線(高速バスを除く)
・東海道本線(新所原~掛川)
・遠州鉄道
・天竜浜名湖鉄道
・秋葉バスサービス(袋井駅~可睡斎入口)
・かんざんじロープウェイ
となっていますが、天竜浜名湖鉄道、遠州鉄道の1日フリーきっぷは存在していますが、別々に購入すれば割高になります。
HAMANAKO 2DAYS PASSというものが一番近い感じですので、利用する施設を比較しながら使うのが良いでしょう。
1日目
遠鉄電車で西鹿島駅へ
1日目は新浜松駅まで歩いていき、遠州鉄道に乗車します。
天竜浜名湖鉄道との乗り継ぎに余裕があったので、途中の遠州小松駅で下車して1駅遠州西ヶ崎駅に戻り、1本あと(先発の12分後)の列車で向かいました。
その列車がエヴァンゲリオン仕様に当たったのでラッキーです。
駅で降りる時にはきっぷを駅員もしくは車掌に見せれば問題なく降りることができるので、きっぷがちゃんと周知されているみたいですね。
天竜浜名湖鉄道で掛川駅へ
西鹿島駅で天竜浜名湖鉄道に乗り換えをしますが、ちょうど西鹿島止まりの列車がきて、折り返し天竜二俣行きになります。遠州鉄道との乗り換えをしたあとに天竜二俣の車庫回送を兼ねたような運用と思われます。
区間列車がAKB48号だった
その列車が9月30日までの期間限定でヘッドマークを掲げ、車内をAKB48一色にしている車両でした。
乗車時間は4分ほどですが、とても空いているので車内をゆっくりを見て回ることができました。
乗り継いだ列車はスローライフトレイン号だった
天竜二俣駅で下車し、10分ほど待つと後続の掛川行きがやってきます。
こちらはスローライフトレインで座席も転換クロスシート、カーテンや座席カバーはマリメッコ仕様という乗りドクな列車です。いつもは混んでいることが多いのですが、この日はなぜか空いてました。
JRで袋井駅に移動し、バスで可睡斎へ
掛川駅からはJRで袋井駅に向かうのですが、やけに新幹線駅から下りてくる人が多いし、駅前にはタクシーを待つ長い行列が??
どうやらSEXYZONEがエコパで2部制2DAYSのコンサートを開くようで、最寄り駅の愛野駅まで大挙移動するようで激混み必至です。
し・か・し!
やってきたのは211系の3両(泣)。もちろん車内は通勤ラッシュ並の混雑になりますが、5分ほどで解放され、次の袋井駅に到着。JRは自動改札を通過できました。
バス乗り場には可睡斎方面のバスが停まっており、ほどよく乗り換えができて可睡斎へと向かいます。
行きのバスはきっぷを見せてスンナリ下りれましたが、帰りのバスは「これは何でしょうか?」と聞かれたので、フリー区間に入っているのを説明して下りる感じでした。
可睡斎の様子
外から眺める
バス停から5分ほど歩くと参道に入り、ほどなく風鈴がたくさん吊るされたところを通ったりしながら歩いていきます。かつて武田軍に追われた徳川家康が隠れたといわれる洞穴というのがありました。
可睡斎は幼少の頃の家康公を世話した当時の住職が、将軍となった家康公との謁見の際に長旅の疲れかウトウトしてしまったことで、可睡(眠ってもいい)斎(寺)と名付けられたと言われるように家康公とのつながりが強いことは出かける前に調べて初めて知りました。
500円払って中を観る価値十分にアリ
可睡斎にきたならば、500円払って中の展示物を見るべきです。
十分に満足できる価値がありました。
普段修行をしている場所を通ったり、途中にはエスカレーターが設置されているなどお金かけてるなぁ!と感じるものがあります。
この日は数量限定で冷やいぜんざいの無料提供サービスがあるとのことで、11時頃でしたが96番目ということでいただくことができました。
庭に吊るされた赤い風鈴を眺めたりしながらゆっくりすることができます。
なんとお手洗い(大東司)の中に烏蒭沙摩明王像(うすさまみょうおう)が建っているという驚きの光景がありました。
移動の廊下が畳敷だったり、天井の飾りとかもとにかく立派のひとことです。
袋井駅から新所原駅へ移動
バスの時間が1時間から2時間に1本といった割合なので、時間配分を考えながら移動する必要があります。バス自体は天竜浜名湖鉄道の戸綿駅を通り森方面に移動するには最も早いのですが、その区間はフリー区間の対象外になるので運賃を払う必要があります。
袋井方面のバスがきたのでこちらに乗ってJRで新所原駅まで移動します。
再び天竜浜名湖鉄道でAKB48駅を訪問
新所原からは再び天竜浜名湖鉄道に乗り、AKB48駅となる3つの駅を訪問します。
西側から浜名湖佐久米、気賀、岡地の3駅なので、岡地→浜名湖佐久米→気賀の順で回ります。
岡地駅
岡地駅は金指駅の1つ手前にあるので、だいたい10分ほどで反対からやってくる列車に乗り換えることができます。
単なる無人駅でお手洗いもありません。
浜名湖佐久米駅
やってきたのは、ぶんぶん号で奥浜名湖駅の近くにある長坂養蜂場とタイアップした列車です。
この列車はかなり混雑していました。
冬場はユリカモメがくるので有名な駅で、浜名湖に面しているところが人気で、アニメゆるキャン△にも登場してきます。
気賀駅
気賀駅は駅舎が文化遺産登録されるなど歴史のある駅で、この日はコーヒーショップが出店していました。大河ドラマ井伊直虎で有名になったこともあり、江戸時代には姫街道の気賀関所が置かれた地でもあります。
遠鉄バスで浜松駅へと向かう
気賀駅からは始発の遠鉄バスで浜松駅まで約1時間。
途中国道257号線で渋滞に当たりましたが、ある程度想定したダイヤになっているのか、ほぼ定刻通りに到着しました。
2日目
またまた遠鉄電車に乗車
2日目はAKB48駅の残りの1つを訪問すべく再び遠州鉄道に乗ります。
天竜浜名湖鉄道との乗り換えが2分だったので、乗換を終えるとすぐに列車が入ってきました。
天竜浜名湖鉄道のAKB駅ラスト1駅へ
やってきたのはSUZUKIのKATANAリニューアル車でKATANAのイベントが沿線で行われるなど企業とのタイアップが盛んです。
ちなみに天竜浜名湖鉄道はYAMAHAやHONDA、キャタラーとのタイアップなど製造業関係のつながりが強いです。
遠江一宮駅
遠江一宮駅は3分で反対列車がやってくるので急いで撮影を行います。
なんとかこれで全駅をおさめることができました。
帰りの列車では天竜二俣駅でエヴァンゲリオン車とのすれ違いでした。
遠鉄電車を乗り継いで浜北で下車、イベントのお手伝いへ
この日はそのまま浜北駅で下車して、イベントのお手伝いをしてきました。
ライブ会場のステージ前に、映画アメリカングラフィティでも登場したアメ車が展示され、見終わった観客が集まる時間に合わせてオールディーズライブを行うというもの。
自分はそのお手伝いということで、ライブの時は踊ったりしながらの盛り上げ隊でした。