最終列車を3本乗り継ぎ!阿武隈急行

ひとり旅

米沢から福島へ・・・で終わらず阿武隈急行へ

米沢駅に到着したのは20時2分、ここからさらに山形新幹線に乗って福島へと向かいます。

今日の出発が米沢はでしたのでもう1日泊まれば連泊になるので便利と言えば便利なのですが、翌日の行程も考えると福島に泊まるのが最適だということで、1日中荷物を持ちながらの移動となりました。

 

山形新幹線と東北本線で槻木へ

山形新幹線は最終1本前、自由席760円を追加して福島へ

この時間既に普通列車で福島に行こうと思っても運転が終了しているので、選択肢は山形新幹線のみとなります。

米沢から福島までは40.1km、自由席特急料金は760円となります。週末パスを使っているので特急料金は全て別払いとなるため券売機で購入します。

この区間は山越えの区間になるので途中の在来線の停車駅は全て通過となります。

すでに夜で真っ暗なので車窓を見ることもなく、35分ほどで福島に到着します。

さて今日の宿泊地に到着したわけですが、実はこれで終わりではありません。

まだ残っているルートを片付けてからとなります。

福島側から槻木に行くには東北本線のみ

今回の旅行を組む際に乗ろうと考えていたのが阿武隈急行です。

この路線は週末パスで乗れるということもあり、久しく乗った記憶もないので踏み込んだわけです。

逆に大人の休日倶楽部パスでは利用することができないので、どのように扱うかでかなり悩みました。

というのは3月12日まではいわゆる臨時ダイヤ扱いになっていて、台風による災害の影響で途中の丸森から富野までの区間が1日3本まで減っていたこともあったので、逆にその間に乗るべきか、ダイヤ改正されて通常ダイヤに戻ってから乗るべきかを考えました。

最終的に改正後の JR のダイヤと突き合わせてみると、いい具合に槻木駅から接続していることが分かったので時間的には最終列車となりますが乗ることにしました。

ただ福島から阿武隈急行に乗ろうと思っても、終点の槻木まで行く列車はすでに終了しているため、東北本線で槻木へ向かってから阿武隈急行で戻るパターンとなります。

この区間(福島~白石~槻木)の東北本線も久しぶり

新幹線のホームから在来線のホームまでは意外と距離があったので5分位かかりましたがなんとか間に合って20時57分発の普通列車仙台行きに乗車します。

列車は6両編成で前3両が701系、後ろ3両が721系となっていたので、あまり乗る機会のない721系に乗車しました。

すでに大粒の雨が落ちており、夜遅くにかけてかなり強くなるということで若干心配もありますが、3割程度の乗車率で出発していきます。

東北本線の長いホームはローカル線と比べると明らかに存在感が安定していますが、端のほうはまず止まることがないので風化しつつあります。
停車時間を30秒ぐらいはあるので、ボタンを押してドアを開けて降りていく人が去っていくと、雨が打ちつける音が車内にまで響いてきます。夏になれば虫の声とかが聞こえてくるのだと思います。

常磐線の合流する岩沼の1つ手前の槻木で下車しますが、実はJR全線制覇の本州で最後まで残ったのが、この岩沼~槻木間だったのは意外です。

30年ぶりくらいの阿武隈急行

旧国鉄丸森線区間 槻木→丸森

阿武隈急行線は、1986年7月に国鉄丸森線を引き継いで槻木~丸森間で開業したのち、1988年7月に丸森~福島が延伸開業し念願の相互の終点で東北本線に接続となり併せて電化されました。
乗車した列車は4両編成で「ホリデー宮城おとぎ街道号」のヘッドマークがついているので、仙台に乗り入れた列車が戻ってきて線内を走っているのでしょう。
明日の朝仙台に向かう為の送り込み的要素もあるので、22:01発の列車はガラガラで発車していきます。

車内には「伊達なトレインプロジェクト」に使われる伊達政宗をはじめとする歴史に登場するキャラクターがあちこちに描かれています。
ただ路盤はかなり古びてきているのか上下にガタガタと揺れながら走っていくので少々酔いそうな感じもありました。駅間が短いので走って止まってを小刻みに繰り返し、中心地の角田でかなりの客が降りて空気輸送に近くなりながら終点丸森に22:23に到着します。

先日まで災害で本数の少なかった区間 丸森→梁川

台風による大雨災害の影響もあってか、阿武隈急行自体が丸森と梁川で運転系統が分かれるようになり、福島に行くのには丸森行き、梁川行き、福島行きと3本の列車を乗り継ぐ必要があり、しかも全てが1分接続となっています。
予想通り次の列車は隣のホームに停まっているのですが、2両に減るので雨の中を必死に走って(そこまで慌てなくても大丈夫なのですが)乗り換えます。
乗り終わるとすぐにドアが閉まって発車で、乗り換えたのは私一人、というか乗っているのも私一人です。
この列車はワンマン運転なのでいわゆるフリーダム状態でした。 

長いトンネルの区間が続きますが新しく作られた区間なので揺れも少なく90km/hくらいで快走しながら宮城県から福島県へと峠と越えていき、富野からは1人状態を脱しました。
やながわ希望の森公園前という長い駅名を過ぎると終点の梁川で、またまた1分乗換をします。

福島側の近郊区間 梁川→福島

22:45発の福島行きも2両編成で、福島まで29分、11駅に停まっていきます。
数人既に乗車していて、乗換が終わるとすぐに発車です。
途中の保原や瀬上といったあたりが住宅地になっていて、乗車してくる人も少しいました。
反対列車は飲み帰りの人とかがそこそこ乗っているようです。
卸町駅を発車するとすぐに東北本線と並走するようになります。さらに福島交通飯坂線も合流してきて賑やかになるのですが、福島交通飯坂線は2つ駅があるものの、この列車は終点福島まで7分ほどノンストップで走り抜けます。
ただ終点福島駅では福島交通と共通のホームになっていて、両方の列車が入ってくるようになっています。
乗ってきた列車は折り返し最終の富野行きに変わるので、到着は24時近くになるのでしょう。自分も雨がひどい中徒歩5分ほどのホテルへと向かいます。

タイトルとURLをコピーしました