三岐鉄道 1日乗り放題パスでスタンプラリー

ひとり旅

北勢線、三岐線両方が1日乗り放題 1,100円

日帰りでどこか行こうかなと考えていて、列車のレアな音を拾ったり、幾つか乗ってみたい車両とかもあったのでまとめて乗れるルートを探していたら面白いルートが出来て実行してきました。
その中に組み込んだのが三岐鉄道の三岐線、北勢線です。

1日乗り放題について調べていたらスタンプラリーをやってた

2021年9月末までの限定でスタンプラリーを実施していました

もともと両方の路線に一日自由に乗れる一日乗車券があるのは知っていましたが、ちょうどこの時のタイミングでスタンプラリーを行っていることが三岐鉄道のホームページで分かったので、急遽それも出来るためのルートに変更しました。

西桑名駅で1日乗り放題パスを購入

乗り放題パスは毎日利用可能

実は一度一日乗車券で乗ったことがあるので、今回は当時と逆ルートで西桑名駅から乗車することにしました。
JR・近鉄の桑名駅で下車して道なりに歩いていけば2分くらいで西桑名駅に着きます。
もともとは近鉄北勢線だったのが三岐鉄道に経営が移ったので近鉄っぽい雰囲気があります。
乗り換えまでそれほど時間はなかったものの、改札口で年配の方が焦らず騒がずといった感じで対応していただき購入することができました。スタンプラリーの用紙も一緒にくれますので、忘れないように西桑名駅のスタンプを捺してから乗車します。
スタンプは北勢線の西桑名、東員、阿下喜と三岐線の大安、北勢中央公園口、近鉄富田の6つです。

北勢線の電車はナローゲージで吊りかけモーターと希少価値大

馬ずら電車が極低音モーターを唸らせて走る

北勢線は四日市あすなろう鉄道と同様に近鉄時代からナローゲージの車両が走る数少ない路線として人気があります。
新幹線に比べてレールの幅が半分くらいしかないので、車両を前から見ると馬ずらみたいな雰囲気です。
三岐鉄道の黄色とオレンジのカラーに彩られていますが、車両はなかなかの古さで、国内では路面電車の一部や北勢線と四日市あすなろう鉄道くらいとなった吊りかけモーターが唸りながら走っていきます。特に発車直後の低音から徐々に上がっていくところが聴くポイントなので、是非モーターのついている車両(上にパンタグラフがついている)を狙うと良いです。
※基本的には阿下喜方面(下り列車では一番前)になります。
各駅のホームにある駅名標もカラーに彩られて、鉄道むすめ(楚原れんげ)が描かれています。

東員駅で列車交換

この列車ですが、途中の東員駅で10分近く停車するダイヤになっているので、その間にスタンプも押せるぞ!と効率の良さに喜んでいましたが、何と車両もこの駅で入れ替えということで、ホームに出て車両を待つことに。
駅の奥側(阿下喜方向)に北大社車両区があり、西桑名行きが発車したあとに回送でやってきました。
運転士が二人乗っているので、見習い乗務の立ち合いのようです。
どちらも4両編成なので空いていて、年配の方が子供を連れて乗っていたり、病院帰りの人とかが乗るようなのんびりした雰囲気です。

阿下喜駅までじわじわと上っていく

中には33パーミルの勾配や半径80メートルのカーブも

基本的には西桑名から徐々に上っていく感じですが、楚原駅付近からいっそう勾配がきつくなってきて、吊りかけモーターが唸りっぱなしになる最大の見どころ(聴きどころ?)になります。
最高時速は45キロと遅いもののモーター音の迫力に勘違いをする感じですね。
ちょうどお彼岸前ということで彼岸花があちこちに咲いていました。

終点阿下喜駅は無人駅

西桑名を出てちょうど1時間、終点の阿下喜駅に到着しました。
ここはまさかの無人駅で、自動改札は良いのですが、フリーきっぷは紙なので通ることができません。
ではどうするかというと、改札横のインターホンを押して係員(東員駅の集中管理室)を呼び出して、置き場所にきっぷを置いて確認してもらい、改札のロックが解除されるのでそこを通っていくというなかなか味わえない体験ができました。
すぐ横にセブンイレブンがあるので、ここで昼食がてら物資の購入を行います。

北勢線と三岐線の乗り換えにいなべ市福祉バスを活用

平日限定で運行される無料のコミュニティバスを上手に活用する

北勢線も三岐線も終点が近くなるといなべ市を通るルートになっており、結構細かく福祉バスが運行されています。
運賃は無料で、13人乗りの車両が行き来していて、途中の北勢線や三岐線の駅を結ぶ路線もあるので、うまく組み合わせると効率よく移動ができます。
歩いても2キロ弱で行ける区間があるので、土日に利用する場合は歩くことになります。

今回は北勢線阿下喜駅から三岐線伊勢治田駅間を乗車

この区間は伊勢治田駅から阿下喜駅へと歩いても25分あれば行けるのですが、逆コースは登り坂があるので、ちょっとスタミナ切れの心配があり、ここでバスの存在を知りました。
ただバスのダイヤや運行というものは信号機の影響など鉄道ほど正確ではないのでどっちに転ぶかある意味賭けの要素もあります。

今回は無事に後続の電車に間に合う

予定時間通りにバスが到着し、乗ったのは私一人でした。伊勢治田駅まではノンストップの便なので、細い路地ではなくバイパスを通っていくので距離はあるものの信号がほとんどないせいか、予定よりも早く伊勢治田駅に到着しました。乗り換え時間が2分だったけど、余裕を持てました。

三岐線のハイライト、セメント工場横を通り終点西藤原へ

やってきたのは旧三岐鉄道カラーの車両

やってきた電車は真ん中がクリーム色、上と下が緑色のツートンで、元々の三岐鉄道のカラーを復元したものだそうです。
既に乗客は下りてしまい誰もいませんでした。こちらも見習い運転士が乗務していましたけど、これぐらいのほうがやりやすいのかもしれませんね。

東藤原駅付近で太平洋セメント工場の間を抜ける

車窓のハイライトといえる東藤原~西野尻間は進行方向右側にセメント工場と引き込み線が見られて、工場の迫力ある姿が間近で体験出来ます。
セメントを運ぶ貨物列車に「東藤原駅常備」というのを見たことがあるかもしれませんが、それがこの駅になります。
しばらく走って山が迫ってくると終点の西藤原駅です。
この列車は数分の折り返しで戻っていきます。

スタンプ集めに北勢中央公園口と大安駅で下車

帰りも一人だけで乗車

折り返しに乗る人もなく、5つ目の三里駅でようやく一人乗車してきてホッとしました。

セメント工場に並ぶ貨物車両を眺めつつ

帰りもセメント工場を眺めながら工場内にあった車両とかを撮影してみます。
東藤原駅の引き込み線には電気機関車が待機していたので貨物列車が走るのかもしれませんね。

北勢中央公園口で下車

かつては大長という駅でしたが、移転した時に名称を変更しています。有人駅だったのでスタンプを出してもらって捺すようになっていました。
スタンプラリーの場合、有人駅では営業時間のみしか捺せないケースもあったりするので、事前にルールを把握しておいて後悔がないようにしたいです。もちろん今回は事前に調べていきました。
折り返しでやってきたのは西武鉄道の昔のカラーの車両です。

大安駅に下車

図書館と併設された立派な作りの大安駅で下車をして5つ目のスタンプを捺します。
駅名も縁起が良いですし、中部の駅100選にも選ばれています。
少し散策をしてみたのですが雨が降り出したので切り上げていこうとすると、なぜか踏切が鳴っています。まだ電車の時間は無いので貨物がくるのか?!と慌ててカメラを持つと、さきほど東藤原駅に止まっていた機関車が走っていました。
後続の電車はいわゆる西武鉄道カラーで、三岐線が西武鉄道の影響を受けているのが良く分かります。

近鉄富田駅で戦利品をゲット

終点の近鉄富田駅に到着し、西口にある三岐鉄道の改札口でスタンプを捺して賞品をいただきました。
開業90周年記念のシールをゲットし、ここからは四日市あすなろう鉄道を目指しました。

今回のルート
西桑名11:05 → 阿下喜 12:05 (途中東員で停車時間中に押印)
阿下喜12:38 → 伊勢治田12:46 (いなべ市福祉バス)
伊勢治田12:48→ 西藤原 12:58
西藤原 13:03→ 北勢中央公園口 13:28
北勢中央公園口 13:34 → 大安 13:40
大安 14:01 → 近鉄富田 14:27

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