宗谷本線12の廃止駅に立ち寄る・旭川から普通列車で稚内へ②

ひとり旅

旭川発稚内行き普通列車・一時間少々で士別まできました

ここまでの行程はこちら

士別~×下士別~多寄~瑞穂~風連~東風連~名寄

廃止となる下士別駅

士別を出て最初の停車駅は廃止となる下士別駅です。
まだ細い天塩川を渡って北を向くと、瑞穂駅まで一気の直線で進んでいく途中にあります。
待合所も残る駅ではありますが、乗降客が極端に少ないとのことで廃止となりました。
66年間ありがとう!下士別駅の黄色い垂れ幕があり、車窓から写真を撮ろうと多くの人が左側の座席から盛んにシャッターを切っていました。

 

多寄駅

次の多寄駅は剣淵駅と同じような感じの駅舎が建てられています。

駅名標を見てふと気づいたのですが、となりの下士別駅については12日までで廃止となるのでシールがつけられています。そういえば駅名標がやけに新しいので、既に付け替えを終えていて、この下には13日以後の士別駅が書かれているのでしょうか。

瑞穂駅

次の瑞穂駅は昔ながらの待合室に駅名標がしっかり書かれていることもあって写真写りの良い場所です。ここから乗車してくる人が何人かいました。

それこそどういう行動をしているのか興味津々なのですけども、待合室で夜明かしたのか、すぐ近くが 40号線なので車と並行して動いているのか、それとも名寄始発の列車で降りて1時間近く待っていたのかいろいろ可能性があります。

とにかく鉄道ファンは不思議とそういうところへの根性の使い方が半端ないので、重い機材を背負ったりしながら歩いてきたりとある意味尊敬できる部分があります。

風連、東風連駅

次の風連駅では名寄へ通うと思われる高校生が多く乗車し、一番乗車率が高くなりました。

その次の東風連駅はほとんど乗り降りがなかったのですが、近い将来駅の位置を移動して近くの名寄高校の最寄り駅として再開発されるとのことです。誰も乗らない無人駅よりも、目的をもって活かされる駅になってくれたほうが双方にとって良い結果となるでしょう。

名寄駅で後ろ1両切り離し

次の名寄駅で後ろ1両が切り離しとなるので、それまで後ろに乗っていた鉄道ファンがぞろぞろと前の車両へやってきました。

ただでさえ胡散臭い雰囲気がますます濃くなってきた感じです。 朝が早かったのでポカポカしている車内で一眠りして名寄到着前に起きて動き出したのか、眠い目をこする人も多く見られます。

7時45分に名寄駅に到着し、7分間の停車の間に後ろの車両を切り離します。

高校生や名寄市内に通う人たちが下車し、それこそ残っているのは鉄道ファンばかりになりました。

名寄~日進~×北星~智恵文~智北~×南美深~美深

名寄からは公式取材班?が乗車

さて名寄駅からはJR北海道の取材班の腕章を付けた人が乗り込んできて、先ほどまでロープで仕切られていたところの中に入り、録音と録画の機材をセッティングしています。

どうやら名寄から稚内までの前面展望について撮影をしていくようです。

名寄からの乗車率は6割といったところ。

車内での会話は控えめにしてくださいというアナウンスのある中、普通に鉄道の話題や他愛のない話題で盛り上がったりする人も出てきたりして、あんまりいい感じの雰囲気ではありません。
せっかく静かに音を楽しんだりする人もいるのだから黙っていてほしいものですね。

日進駅

川越線の日進駅と全く同じ漢字と読みになりますけども、宗谷本線にも日進駅があります。

川越線の日進駅から乗車すると乗車券のところには(川)日進というように区別できるように印字されています。 

ちなみに宗谷本線の日進駅は1955年、川越線の日進駅は1940年にできています。

とはいえ、こちらの駅は名寄市内にあるものの、板張りの小さな駅でほとんど利用者はいません。

 

廃止予定の北星駅

北星駅には”毛織の北紡”の看板のある待合室が異彩を放っています。

この駅から4人乗車してきたので、おそらくは音威子府か美深に前日宿泊し、始発の列車で降りて40分ほど待ってこの折り返し列車に乗るのでしょう。 

ここで下車する人もいて、その人たちは約30分後に来る上り列車で折り返して行くのでしょう。この辺りは1日4ないし5往復という区間ですけども、この時間帯に限っては便が良いので撮影する人やひたすら廃止駅の乗り降りをする人も多く見られます。

智恵文駅、智北駅

次の智恵文駅や智北駅は無人駅ではあるものの、足跡がいくつか残っているので、ここから名寄市の中心部に通う人が始発列車で乗ったものでしょう。

智恵文駅の駅舎は以前は古い貨車を使っていましたが、最近建て直されたのか新しいものに変わっていました。

智恵文駅からは徒歩で1時間以上かかる場所にありますが、大きなひまわり畑にかつて行ったことがああります。

廃止予定の南美深駅

廃止となる南美深駅も直線上にポツンと黒い朝礼台のようなものが見られますが、それがホームです。ここから1名の乗車がありました。

国籍でも話をした折り返しの列車は次の美深駅で行き違いを行うのですが、この南美深駅は通過となるので、名寄方面の始発列車で折り返すしか方法がないのでしょう。

かろうじて”64年間ありがとう”の幕の一部を写すことができました。

美深駅

美深駅はかつては日本一の大赤字路線美幸線の起点駅でもありました。

この駅で稚内始発の反対列車(キハ54の1両)と行き違いを行います。

やはり特急停車駅ということもあり、跨線橋や観光協会と一体化された駅舎などが整備されています。

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