九州内の全鉄道の普通列車に乗車できる旅名人の九州満喫きっぷ
九州内の全部の鉄道(新幹線の小倉~博多・博多南のみ対象外)の普通列車に3日間乗車でき、しかも購入してから3ヶ月以内に3回使えば良いというきっぷ、それが「旅名人の九州満喫きっぷ」です。
料金は11,000円で、青春18きっぷの3日版と5日版の間の価格です。(2025年4月1日より価格改定予定)
メリット 私鉄にも乗り放題である点
利用できる私鉄の中には第三セクターとなった平成筑豊鉄道や松浦鉄道、くま川鉄道、肥薩おれんじ鉄道、甘木鉄道、南阿蘇鉄道も含まれる他、長崎、熊本、鹿児島の路面電車や福岡の地下鉄にも乗れるということで、追加料金を気にしなくても良い点です。
デメリット 特急や新幹線には乗車できない点
これは青春18きっぷも同様ですが、特急や新幹線に乗る際には運賃も含めて全額別払いになる点です。そのため基本的に特急や新幹線ばかりが走る区間で利用すると高くつきます。
九州往復の際のきっぷの買い方でカバーできる点
こんな時には、九州の基本的な入口である小倉までの乗車券を購入して、あとはフリーきっぷというのではなく、
浜松→小倉 11,550円
浜松→鹿児島中央 14,850円 と3,300円分の乗車券で小倉から鹿児島中央に移動できます。
小倉→鹿児島中央 6,490円ですから3,190円分安い(ほぼ半額)ので、特急券代は別払いという考えでも乗車券代は安く抑えられます。
注意!小倉~博多間は新幹線移動か在来線移動かを決めておく必要がある
ただし、小倉~博多は新幹線=JR西日本、在来線=JR九州となっており、それぞれ運賃計算が異なるため、JR九州のほうが140円高くなるため、あらかじめ切符を買う時にこの区間は新幹線なのか在来線なのかを決めて購入しておく必要があります。
新幹線経由を在来線経由にした場合、差額運賃を請求されます
仮に新幹線経由のきっぷで在来線に乗り換えた場合は、140円の差額を請求されます。
もちろん自動改札を通ろうとしても引っかかります。
今回私も同様の流れで在来線に乗車して、黒崎駅の改札で引っかかりました。結局在来線で博多まで行くので、140円の区間変更券を発行してもらいました。あらかじめ印刷されているのでこういう流れは結構多いのでしょう。逆パターンの場合は返金なしになるかと思いますが。。。
2024.12.13~実施してみました
浜松18:31→新神戸20:11 ひかり521号
仕事を終えて急いで家に戻って荷造りしてあるものを持って駅へと急ぎます。
1ヶ月前は同じ新幹線で岡山まで行きましたが、今回はさらに遠くへ行くので、新神戸までひかり号とします。名古屋で乗り換えるよりものぞみ料金が安いので、出来る限りひかり号で引っ張るのがちょっとした節約につながります。
7号車Sworkシートだったので、隣の席の人も新大阪で降りる寸前までノートパソコンをカタカタ触っていましたね~。
新神戸20:15→小倉22:13 のぞみ55号
新神戸ではすぐに後続ののぞみ55号がやってきました。小倉まで約2時間、岡山、福山、広島、小倉と停車しますが、通過となる徳山では減速するので、左に流れる工場地帯の灯りを眺めることができました(写真に撮る余裕はなかった)。
小倉22:31→黒崎22:41 特急かささぎ201号 787系6両
小倉で所用を済ませている内に乗る予定の普通列車が行ってしまったので、500円払って特急券を購入。かささぎ201号佐賀行きに乗ります。自由席が4両あるのですが、さすがに忘年会帰りの人とかが多く乗車しています。とはいえ10分程度の乗車でした。
そして、改札で上記の区間変更券を購入して下車します。
徒歩7分ほどのコンフォートホテル黒崎に泊まりました。
旅名人の九州満喫きっぷは当日購入
翌朝、朝食をホテルで食べてから出発です。旅名人の九州満喫きっぷは当日でしか購入ができません。1台しかない指定券券売機に利用している人がいましたが、すぐに終わったので買えました。
おトクなきっぷから探せばすぐに見つかります。なお、長いきっぷなので、有人改札を通ることになります。1回目のハンコを押してもらいました。
黒崎6:58→折尾7:04 鹿児島本線普通817系6両
ことがサクサクと進んだので、予定よりも早い普通列車の久留米行きに乗ります。
やってきたのは817系のロングシートでした。折尾で下車します。
折尾7:25→若松7:40 若松線普通819系2両
折尾では6番7番線のホームが少し離れています。折り返しになる若松行きに乗る人はそれほど多くはありません。列車は819系に統一されており、蓄電池を積んだ電車が架線のない区間を行き来しています。終点の若松駅もかつては重厚な駅舎だったそうですが、現在は簡単な作りの駅になっています。
若松7:45→折尾8:00 若松線普通819系2両
折り返しの列車もさほど乗る人はいなかったですが、二島を出ると続々と乗車してきます。
折尾駅に到着すると反対側から直方方面の列車に接続する形です。
折尾8:05→海老津8:15 鹿児島本線普通813系6両
再び鹿児島本線に戻り、途中の海老津まで先着する普通列車に乗ります。
海老津に着くと予想通り快速の列に並ぶ人が多いですね。
海老津8:18→吉塚8:53 鹿児島本線快速811系8両
海老津からは811系の快速列車に乗車します。混雑していましたが、何とか着席できました。
まだ昭和の頃の鹿児島本線からあるような駅に停車していく感じで、次々と小さな駅を飛ばしていきます。
福北ゆたか線と香椎線
吉塚8:57→長者原9:05 福北ゆたか線普通817系2両
吉塚で乗り換えた福北ゆたか線はまさかの2両編成。幸い座れましたが、よくよく見ると単線ですし、意外と輸送力が小さいんだなと思います。案の定、反対列車は通勤ラッシュといった感じになっています。
長者原9:08→宇美9:27 香椎線普通819系2両
長者原駅は2階建て構造になっていて、福北ゆたか線と交差する形です。
ほどなく宇美行きがやってきました。先ほどの若松線と同様に香椎線も819系で全て運転されます。
途中の酒殿駅で6分近く停車するなど、こちらものんびりとしています。
続々と降車していき、宇美に到着。駅前はUの字のモニュメントだったり、宇美八幡宮にちなんだものが見られます。
宇美9:33→長者原9:46 香椎線普通819系2両
折り返しの列車は最初から乗車する人が多く、すぐに立席になりました。長者原に到着するとほとんどの人は博多方面に列車に移動しますが、やってきたのは2両編成で既にかなり乗車しているので、すし詰めになる感じで吸い込まれていきました。
長者原9:52→桂川10:16 福北ゆたか線普通817系4両
皮肉なことに反対側の桂川方面は4両もつないでいるのでだいぶ空いています。2つ先の篠栗でかなり下車していき、城戸南蔵院前を出ると長い篠栗トンネルに入って飯塚方面と短絡されます。
桂川10:21→原田10:49 原田線普通キハ40系単行
桂川で原田行きの普通列車に乗り換えますが、待っていたのはキハ40系の単行でした。
ボックス席ばかりなのですが、ロングシート席にうるさい客がきたので、やむを得ずボックス席の片割れに座ります。
博多方面につながるとはいえ篠栗経由より大回りなので乗降もあまりなく、古びた線路の上を走っていき、1駅12分もかかるような区間もありながら原田駅に向かいます。
原田10:59→博多11:40 鹿児島本線普通813系3両(南福岡から9両)
原田からは普通列車に乗りますが、この区間にしては短い3両です。二日市で入れ替えがあったので座れましたが、各駅続々と乗ってきて、3両じゃ足らないでしょ?と思ったら、南福岡で快速を先に通す間に6両も連結するようです。
快速に乗っていこうかと思ったら、既にすし詰め状態だったので、あきらめて連結された車両に乗り換えて博多まで移動します。
博多11:51→長者原12:02 福北ゆたか線快速813系3両
博多から福北ゆたか線に再度乗車しますが、学生や買い物客などやたらと乗客が多いです。10分少々なので立っていきます。やはりこの路線はもう少し輸送力を上げてほしいなと思いました。
長者原12:17→香椎12:31 香椎線普通819系2両
またまた長者原での乗り換えです。再び上にある香椎線ホームから香椎行の普通列車に乗ります。
やはり博多方面に乗り換える人が多いので、座ってはいけました。
香椎12:40→博多12:55 鹿児島本線普通813系9両
香椎から普通列車で博多まで移動します。駅ごとに需要があるので、このくらいの長さでも十分な感じがしました。乗り換え途中に昼ごはんとなるものを購入します。
九州新幹線で熊本へ ここで開始駅からのきっぷを活用
新幹線には旅名人の九州満喫きっぷでは乗れないので、浜松から乗ってきたきっぷを投入しますがもちろんはじかれます(在来線経由になってないので)。乗車券と区間変更券を有人改札で提示して、自動改札は通過せずにホームに向かいます。
博多13:06→熊本13:55 九州新幹線つばめ323号800系6両自由席
博多始発のつばめ号は11番ホームからの発車となるため、一番南側まで移動せねばなりません。
在来線に乗った時が一番小倉寄りの車両だったのが失敗で、なるべく先頭車両に乗るのが良いです。
それほど多くの人は乗らないので、悠々と食事をとりながら移動していきます。新鳥栖、久留米、筑後船小屋、新大牟田、新玉名、熊本と停車していきますが、所要時間は50分切るのでさすがに速いなと思います。
熊本駅の改札も出口の有人改札を通り、事情を説明してそのまま抜けました。
熊本14:10→肥後大津14:44 豊肥本線普通817系2両
在来線改札は旅名人の九州満喫きっぷを使って通ります。
豊肥本線の普通列車肥後大津行きに乗りますが、続々と人が乗りこんできました。ここも2両だと少々足らない感じがしますね。
こまめに停車して乗降もそれなりに多く、熊本城等の観光をして熊本空港に向かうインバウンド客もいます。肥後大津から無料のバスが出ているので、コスパも安いし、熊本市内の渋滞を避ける上でも良い選択だと思います。実際私も空港へ行く際はこのルートを使っています。
竜田口や武蔵塚でようやく少し減りましたが、肥後大津まで行く人も多かったです。
肥後大津14:50→宮地15:58 豊肥本線普通キハ200系2両
肥後大津で宮地行きに乗り換えます。この列車は13:47に熊本を出ていますが、この駅で18分も停まっている間に追いつかれているというわけです。
それでもインバウンド客や青春18きっぷ客がそこそこ乗車しています。まぁ2両編成だったので余裕はあります。阿蘇の山々も天気が良いのでクッキリと見られました。
立野でスイッチバックをして赤水で6分、阿蘇では10分も停車します。
宮地16:38→豊後竹田17:24 豊肥本線普通キハ125系単行
宮地駅では40分ほど待ちます。その間に九州横断特急大分行きが先に発車していきました。
熊本方面の肥後大津行きにはインバウンド客が乗りこんでいきます。
豊後竹田行きの乗客は地元客がわずかと青春18きっぷ客のようです。
次の波野まで一気に上っていき、外輪山を通り抜けると一気に景色が変わります。
あまり人家のないところを進みながら豊後竹田に到着します。ホームでは荒城の月の合唱が流れたりしていました。
豊後竹田駅の様子
豊後竹田駅もインバウンド客が多く、古い町の風情にひかれて泊まる人がいるのでしょう。
近くには温泉施設もあり、そこでお土産なども買えます。
喫茶店とかは列車が到着するタイミングで閉まってしまうので、駅中の待合室が自習室みたいな感じになっているのでそこで過ごします。
豊後竹田18:08→大分19:19 豊肥本線普通キハ200系2両
まだここから大分まで1時間以上かかるのか・・・と思いながら普通列車に乗ります。
竹中駅で大分市に入り、次の中判田までくるとだいぶ住宅地が増えてきました。さらに17分ほど走るとようやく終点の大分です。
大分19:23→別府19:35 日豊本線普通815系2両
少し遅れて到着したので大分からの普通列車には慌てて移動します。大神行きの2両編成で立っての乗車です。駅名が西大分、東別府、別府と非常にわかりやすいです。
別府に着くと特徴のあるトーンで「べっぷ~べっぷ~」と男性の声が響きます。
駅を出ると予想通りインバウンド客や観光客がゾロゾロと歩いていました。
別府ステーションホテルが駅からすぐ近くにあり、幸いにもそこが取れたので早速チェックインします。
夜は別府ヒットパレードクラブへ
夜は徒歩数分の場所にある、ヒットパレードクラブでオールディーズや昭和歌謡を楽しんできました。
あらかじめ予約をしておき、食べ放題とソフトドリンク飲み放題がついて3600円と破格値なのもうれしいところです。ゆえに事前予約必須といえます。
翌朝も早いので2ステージだけ楽しんできました。
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