1日目 東急電鉄とJR(東京23区内)のフリーきっぷを活用
首都圏に出かける際に、鉄道に乗りながら上手に寄り道して時間をつぶす方法とその実践結果を書いてみます。
〇〇市内や23区内行きの乗車券の活用方法、一日乗車券の活用方法として以下を取り上げます。
- 横浜市内着の乗車券で羽沢横浜国大へ
- 東急の一日乗車券
- 都23区内JR用一日乗車券
- 休日おでかけパス
まずは横浜市内を活用して羽沢横浜国大へ
最初は横浜市内着のきっぷを活用しました。
「横浜市内」発着となる乗車券による市外乗車の特例で、羽沢横浜国大駅に行く時は、途中下車しなければ武蔵小杉~鶴見間に乗車できます。
これは、横浜市内にある羽沢横浜国大駅にJRだけで行くには、武蔵小杉から乗車する必要があり、その列車は羽沢横浜国大駅までノンストップで、路線上では鶴見駅を通るようになっているためというややこしい例外措置なので、実際に乗車してみます。
JRおでかけネットより引用
武蔵小杉に出てから羽沢横浜国大へと行く複雑かつ時間のかかるルート
新幹線で新横浜に到着後、横浜線で東神奈川へ行き、京浜東北線で横浜に向かいます。
横浜から湘南新宿ラインか総武横須賀線で武蔵小杉に行き、ここから相鉄線直通列車に乗ると羽沢横浜国大に行くことができます。
しかし乗り換え3回もして新横浜から1時間近くもかかるので普通の人は使いませんね。
相鉄線の大和まで行き、小田急を経由して中央林間駅へ
そのまま相鉄線に入って西谷も過ぎ、二俣川で後続の特急に乗り換えて相鉄線直通の乗ってきた普通列車を追い越して大和にむかいます。
小田急江ノ島線に乗り換えて中央林間駅で下車すると、ここからは東急田園都市線に乗ります。
中央林間駅から東急線ワンデーパスを利用
東急線ワンデーパスの利用範囲と値段
東急線ワンデーパスは680円で全線乗り放題になるので、渋谷や横浜などを途中下車しながら回ったりすると意外とトクするきっぷで、東横線や田園都市線以外にも網目のように路線が入り組んでいて乗り通すにはちょっと苦労します。(下の地図ではみなとみらい線は別会社なので乗れません)
路面電車っぽい雰囲気の東急世田谷線にも乗れるのも見落としがちです。
※東急公式サイトより引用
こどもの国線や世田谷線は断念して大井町線から池上線で蒲田へ
昼から予定があったのであまり長時間滞在はできないので急行電車で長津田まで行きますが、こどもの国線に乗ろうとしたら土曜日ということもあり子供連れでホームが埋まっており、列車もしばらくこないためあきらめ、世田谷線も往復すると時間が足らないので、大井町線で旗の台まで行き、池上線で蒲田を目指します。
10時前後というのに買い物客で立ち席も窮屈な状態で鷺沼まで移動、大井町線の電車に乗り換えても同じように混雑してました。自由が丘で少々解放され旗の台でヤレヤレと思いつつ池上線に乗るとこれまた3両編成しかないので混雑と意外と乗る人が多かったです。
池上線蓮沼駅から多摩川線矢口渡駅まで歩いてみた
蒲田で多摩川線に乗り換える行程でしたが、歩きも取り入れてみようと1つ手前の蓮沼で降りて、次に乗る多摩川線の矢口渡駅まで歩きました。
1キロほどでしたが、意外と長くて乗ろうと思っていた列車をやり過ごしてしまいました。
多摩川線から目黒線を経由して目黒へ
多摩川線で多摩川駅まで行き、目黒線に乗り換えて目黒まで行きます。
こちらもそこそこ混雑していました。三田線直通西高島平行きなので6両でした。
一番前の車両に乗ることでJR目黒駅までの乗り換えはスムーズになります。
結局料金的には690円分とギリギリモトが取れた感じ。まぁ3時間弱での成果ですから丸々一日使えばもっと乗れるはずです。
都区内パスを使う
目黒からは都区内パスを購入しました。
760円なので190円区間を4回でモトが取れる感じです。この日は両国に泊って、錦糸町に行く用事があるので、往復で280円の利用が確定しており、残り480円なら使えるだろうと購入しました。
目黒から山手・京浜東北・中央線で御茶ノ水へ
山手線の内回りに乗車して田町まで乗り、京浜東北線の快速に乗り換えて東京に行き、中央線快速で御茶ノ水へと向かいます。これが200円なので、残り280円分使えばモトが取れます。
田町では同時着くらいだったのでギリギリの乗り換えでした。この日は中央線が遅れており着いては慌ただしく折り返していく感じでした。
シンガーソングライター阿部静華さんのワンマンライブへ
お昼時の目的はシンガーソングライター阿部静華さんのワンマンライブを観ることでした。
2014年末が初めて見た時なので8年続けて応援しているんですね。当時はそうなることなど想像していませんでしたが、変わらぬ世界観をいろんな形で表現できるようになったと思っています。
この日は後述する女子プロレスラー倉垣翼さんとの”しぃつばコラボ”1日目としてでもあり、コロナ禍で苦しんだ3年分の想いがいい具合に昇華したようなステージでした。
秋葉原で遅い昼食後、京浜東北線で赤羽、埼京線で新宿、総武各停で両国へ
会場から秋葉原駅近くの日之屋カレー秋葉原店で遅い昼食を食べ、再び列車に乗ります。
京浜東北線で赤羽までいき、埼京線で新宿に向かい、総武線各駅停車で両国まで向かいます。
新宿で途中下車をしたのでどうにかモトが取れたかな?
両国に投宿し、夜は錦糸町を往復
ライブハウス”ヒューズボックス”で”ハンプティダンプティ”のステージ
両国のアパホテルに投宿し(ここはたまに格安が出て、この日も4,800円プランでした)、夜は錦糸町のライブハウスヒューズボックスに行き、ハンプティダンプティによる3回ステージを楽しんできました。
このバンドの演奏もさることながら、ボーカルマキさんの歌声やパフォーマンスは是非一度聴いて観てもらいたいですね。
ディスコ、ソウルやオールディーズ等幅広くこなし、THE MINT FACTORYの一員でもあります。
もちろんフロアに出て踊ったりしながら盛り上がりました~。
2日目 休日おでかけパスの活用
2日目は休日おでかけパスを使いながら日中はプロレス観戦です。
早起き出来たので、久留里線の上総亀山を目指すことに
前日まで行動計画を迷っていましたが、朝早く起きれたので当初考えていた久留里線を目指すことにしました。こうなると修行僧のように朝の行動開始が早まります。
総武線各停で千葉へ
両国駅をまだ夜明前の5:54発に出発し、総武線各駅停車で延々と千葉に向かいます。
途中で快速線に抜かれるのですが、面倒なのと車内が空いているので半分眠りながら乗り続けます。
ちなみに休日おでかけパスは駅の自動券売機(えきねっと対応)で買いました。1台しかないので誰かいたら時間的にヤバかったです。
内房線快速で木更津へ
急いで乗り換えて千葉始発の内房線快速木更津行きに滑り込みます。
恐らく運用的には回送に近い感じで、15両編成が使われています。
発車して京成線と並走したり、五井では小湊鉄道の車両を遠めに見たりしながら進んでいきます。
快速の割には各駅停車だな・・・と思っていたら終点の手前で巌根駅を通過するんですね。
久留里線で上総亀山へ
3分の乗り換えで上総亀山行きに接続していますが、少し遅れた影響でダッシュの乗り換え、ヤレヤレと思ったらなかなか発車しません。どうやら内房線の末端区間が遅れており、接続列車がまだきてないようです。
結局8分遅れで出発。2両編成のキハE130はほどほどの乗車率ですが、久留里までに少しずつ降りていき、久留里でドッと下車すると残りは鉄道ファンというよくあるパターンです。
車窓も久留里を境に山道に入り、上り勾配では落ち葉のせいか車輪がかなり空転しているようでした。
21世紀になってからはもしかすると初かもしれない上総亀山駅まで約1時間5分ほどの旅です。
上総亀山から京葉線経由で新木場へ
上総亀山から木更津、木更津から蘇我、蘇我から京葉線快速で新木場へ
帰りは同じ道を引き返していくので眠気が襲ってきますが、乗ってくる人が多くてロングシートも埋まってきました。
木更津からはE235系の総武横須賀線快速に乗り換えて蘇我で下車し、京葉線の快速列車に乗ります。
こちらも最初から乗る人が多く、海浜幕張あたりから立つ人も目立ち、南船橋と舞浜でかなり入れ替わりました。ららぽーととディズニーリゾートなんでしょうね。
東京都へと戻ってきて新木場で下車します。
既にここまでで3,960円分の乗車で、2,720円で買った休日おでかけパスのモトが取れています。
女子プロレスラー倉垣翼さんの25周年記念興行を観る
新木場の1st RINGで行われる女子プロレスラー倉垣翼さんの25周年記念興行に参加します。
しぃつばコラボの2日目で、この日はリングサイド席でプロレスを堪能してきました。
試合は翼さんのファルコンアロー(ハヤブサ直伝)で勝利でした。
休日おでかけパスで乗車できる他社線を活用
そのまま帰るのもアレなので、もう少し頑張ってみます。
とはいえ外は雨も降りだしてきて、忍耐との戦いでもあります。
りんかい線で天王洲アイルへ
休日おでかけパスの特徴として、りんかい線や東京モノレールがフリー区間に含まれていることがあげられます。
それならばとりんかい線で天王洲アイルに行き、乗り換えて東京モノレールも利用します。
東京モノレールで天空橋へ
地上に出て少し歩きながら乗り換えてモノレールの各駅停車で天空橋に向かいます。
空港に行く人も少々いますが大概は空いているパターンで、途中の昭和島にて空港快速に抜かれていきました。
天空橋は1つ前の羽田空港駅だったところです。ここから京浜急行に乗り換えます。
別払いの京浜急行で小島新田を目指す
エアポート急行と大師線を乗り継ぎ小島新田を往復してくる
京浜急行は別払いとなりますが、大師線の小島新田まで250円と安いので乗ってみました。
小島新田も懐かしい感じで四半世紀ぶりくらいの訪問だったと思います。
相変わらず急カーブの残っているところがありますが、小島新田駅は当時からリニューアルされていたようです。
そのまま折り返して京急川崎で降りて、少し歩いたところにあるJR川崎駅へと向かいます。
南武支線と鶴見線を乗り通す
ここからは細かい乗り継ぎが連続し、鶴見線の複雑なところを乗りつぶしていきます。
フリーきっぷでの利用が効果的な場面となります。
川崎→尻手→浜川崎
川崎を16:26に出る稲城長沼行きで次の尻手に16:28着。
南武支線の205系2両に乗り換えて16:33発、終点の浜川崎には4駅16:40に到着します。
ここは南武支線のホームと鶴見線のホームが別々に存在しているので、Suicaの使い方には注意が必要です。乗り換えの際はタッチしてはダメで、タッチしてしまうと改札を出てしまったことになります。
浜川崎から扇町に出て、昭和駅まで歩いてみる
16:53発の扇町行きに乗車して2駅先の終点扇町で下車します。
この列車は8分後の17:05に折り返していきますが、それに乗っても次の乗継が悪いので、一計を案じて昭和駅まで歩いていきます。
このあたりは工場夜景が見られるところで、沿線近くには穴場的なスポットが点在しています。
工場は土日関係なく稼働しているところもあり、そういうところの近くには場末な食堂があったりして飲み食いしている人が見られたりします。
昭和駅も同様で、工場帰りの人が列車を待っていました。
安善まで移動後、大川行きの最終電車に
安善駅まで移動する時も武蔵白石駅で乗車してきたのは仕事帰りの一団でした。
ここから17:49発の大川行き最終電車に乗ります。
平日は朝4本夜5本、土日は朝2本夜1本しかない工場通勤専用ともいえる路線です。
かつては武蔵白石発でしたが、急カーブを205系では曲がれないために安善駅から武蔵白石の手前でカーブをすることで回避するようになりました。
乗っているのはもちろん鉄道ファンらしき数人のみ。
工場夜景を狙うも時間足りず断念。攻略方法は?
大川でも工場夜景のスポットがありますが、少々遠いので21分の待ち合わせ時間ではちょっとたどりつけず遠景の写真がちょっと撮れただけでした。
それでも大川駅をいろんな角度から撮れることが分かったので発見はありました。
もし大川駅近くの夜景を目指すならば、安善まで乗った電車を武蔵白石で降りて、大川駅を目指すように南下して工場夜景をみてから大川駅に向かえば可能性はありそうです。
武蔵白石17:36着→大川18:14発
GoogleMapで歩きルートを出すと工場敷地内を歩くルートが出てしまうので、サイクリングルートで示してますが、2.1kmならば30分あれば何とかなるでしょう。
但し、武蔵白石~安善が乗り残しとなります。
弁天橋まで行き、海芝浦行きに乗車
弁天橋まで行き、反対列車は海芝浦行きです。
浅野駅が扇のように開いたホームになっています。
東芝の工場敷地にある海芝浦駅は社員しか降りられない駅として有名です。
海芝浦の夜景
運河に面した駅で、うちつける波の音が聞こえてきます。
遠景になりますがここも夜景がきれいなので、ホームや隣の公園から眺める人がいますが、雨も降りだしたこともあり人は2人しかいません。
海芝浦から鶴見、横浜と移動して小田原まで移動、あとは新幹線で浜松へ
あとは淡々と帰るだけで、鶴見まで戻り、京浜東北線で横浜に移動してまで順調だったのですが、肝心の東海道本線が15分程度遅延しており、グリーン車もかなり混雑してるし、駅弁(シウマイ弁当とか)は全て売り切れだったのでガッカリしながらグリーン車の空いてるところに座ります。
それでも藤沢でだいぶ空いてきたのでJRE-POINTで引き換えたグリーン車利用券の効果は抜群です。
休日おでかけパスの西端の小田原までしっかり使い、新幹線で浜松へと戻りました。