鉄道開業150周年記念秋の乗り放題パス

ひとり旅

新幹線や特急と組み合わせて

秋の乗り放題パスは、青春18きっぷと同じくJRの普通列車乗り放題のきっぷなのですが、一日中ずっと快速や普通列車に乗っていると降りてのんびりする時間も減ってしまうので、少し課金をして新幹線や特急と組み合わせをするとちょっとおトクな感じの旅行になります。
そんな3日間のレポートです。

1日目 10月21日(金)

仕事を昼で終えるつもりが・・・

この日の予定は12時には仕事を終えて13時台前半の列車に乗って、ずっと姫路まで快速や新快速を乗り継いでいくはずでしたが、仕事がなかなか終えられずに14:02発の豊橋行きからのスタートでした。
最終目的地の播但線の京口駅到着予定が19:07から20:07になってしまい、これだとそのあとの予定に間に合わなくなるので何とかしなければなりません。
選択肢としては、新幹線や特急を使うとなりますが、なるべくならばあまりお金はかけたくないのでさてどうするか?

乗った列車を乗り継ぐと名古屋には15:42に着きます。
米原まで新幹線を利用すると3,100円で済むので乗りたいのですが、米原に停まるひかりやこだまが16:19発までなく、16:47に米原に着いても新快速が17:17発まで無いので使えません。

仮に豊橋~米原で利用した場合は、15:08発のこだま号で16:10米原着で、16:17発の新快速に乗れるのでOKですが、新幹線自由席で5,170円かかります。

名古屋から京都で利用した場合は、のぞみ号も利用できるので15:58発ののぞみ号で16:32にはもう京都に着きます。乗り継いでいけば18:29に京口に着くので最も効率が良いですが、こちらものぞみ号自由席で5,170円となります。

名古屋から特急しらさぎ+米原~京都を新幹線というマニアックなルート選択

で結局選んだのが、名古屋から米原までを特急しらさぎ号で、米原から京都まで新幹線をりようするというルートを選びました。
乗車券が2,640円、名古屋から米原までの特急券は乗継割引が利くので半額の600円、米原から京都は990円と特定特急券になるので、合計4,230円となります。
現実的には大垣まで先行の快速が先に着くので、大垣~京都の乗車券が1,980円、特急券が380円、新幹線が990円で合計3,350円となります。
自由席を確保したいのと、発車時の音楽も聞いてみたかったので、名古屋から特急に乗りました。

新垂井経由は特急列車だけ。米原は5分の乗り換えで新幹線へ

自由席は名古屋からはそれほどでもなかったものの、岐阜からビジネスマンも多く乗ってきて4割くらいの乗車率になってきました。列車は6両編成で自由席は2両です。
大垣からもけっこう乗ってきて6割くらいの乗車率になります。
大垣を出て美濃赤坂行きが分かれるところで特急列車も普段と違う線路を通って関ヶ原へと向かいます。かつては1986年10月末まで新垂井駅があったルートで、現在は下りの特急列車及び貨物列車のみが通るようになっています。これは登り勾配を抑えるという理由があります。

米原に16:48に到着し、16:53発のひかり647号に乗り継ぐのは車内放送では次の新幹線の案内になっているので推奨はできませんが、慌てずに行けば間に合います。自由席が前5両しかないのですがこの日は先頭の1号車まで歩いたら空いてる窓側席にありつけました。京都駅に17:12に到着します。

京都から新快速で姫路へ、+播但線で1駅

京都からは17:29発の新快速に乗るので、ラッシュアワーに入りだします。
予想通り乗車列に人が並んでいますが、前側のほうが若干緩めかな?という感じで、意外にも座ることができました。座ってしまえば姫路19:06着まで一本で行けるので、すっかり日も暮れていく関西のラッシュタイムでもあり静かに過ごしていきます。耳に入る声も関西弁ばかりとなってきて、あ、旅行してるんだなという気分になります。

宿が播但線の京口駅に近いので、姫路駅から歩くと25分くらいかかるため、少し播但線の列車を待って19:24発に乗車。103系の2両編成ですので混雑しており、1駅だけなので立っていきます。
19:27に京口に到着。ここは高架の駅で姫路城の東側に位置します。

播但線京口駅近くのゲストハウス「シロノシタハウス」

駅を降りて西に歩いて5分ほどの場所にあるゲストハウスが今回の宿泊場所です。
ホントに住宅街の中にあるので、玄関前にある明かりが無いと見落としそうなくらい普通の家といった感じです。

オーナーさんより説明を一通り受けて、2部屋ある個室の1つを利用します。
寝間着が無いので、あらかじめ用意しておきました。

ライブバー「ゴールデンエイジ」へ

ここからさらに西に10分ほど歩くと姫路城の南側に出ます。
21時くらいまではライトアップされているので、忘れないように写真を撮り、すぐ近くにあるライブバー「ゴールデンエイジ」へ行き、オーナーの小林夫妻と久々に会いました。

この日は3組のアコースティックライブで、オーナーの龍さんの歌も聴けたのですが、ちょうど運悪く仕事の急ぎの電話対応に追われてしまったのが残念。
初めて見た山口こうじさんのステージが魂と愛を込めたメッセージ性の強いもので、一発で圧倒されてしまいました。

このステージに間に合わせるために予定を組んでおいたので、目的が達成できました。
ステージ後は結構長い時間語っていたので、ゲストハウスに戻る際には教えられた通りに解錠して入ることができました。

2日目 10月22日(土)

京口駅からスタート、兵庫駅を目指す

この日の目的地は福井県越前市で北陸本線の武生駅になります。
湖西線経由の新快速で行けば速いし乗り換え1回ですが、秋の乗り放題パスを持っているのでそこはやはり乗り換えを楽しみながら進みます。
というわけで、播但線の京口駅から1駅乗って姫路に向かいます。

姫路から新快速に乗って、西明石から各駅停車に乗り換えて兵庫駅まで進みます。
海岸沿いを山陽鉄道と並走しつつ、明石海峡大橋を眺めたりしながらの景色が見られました。

和田岬線に立ち寄ってみる

兵庫駅からは2.7kmの和田岬線(扱いは山陽本線の支線)があり、103系の青い電車が走ってます。
工場通勤輸送が中心なので、日中は列車が無く日曜日は1日たった2往復、土曜は12往復、平日は17往復あります。
兵庫駅の1F改札に専用の乗り場があり、いわゆるここが和田岬駅の出口を兼ねていますので、和田岬駅には改札口は存在しません。
発車して急カーブを回ると少しスピードが出たなと思うともう終点。ぞろぞろと通勤客が降りていきました。
折り返しに乗車しているのは鉄道ファンくらいで、6両編成も超閑散としています。

湖西線経由で一気に武生へ

普通列車に乗って尼崎まで行きますが、予想以上に混雑してました。各駅からの大阪方面への需要があるんだなと感心します。
尼崎で乗車したのは次の大阪で大半の乗客が入れ替わるから、そこで座席確保ができると踏んでのことで、その通りに一気に下車したため窓側の座席を確保します。
もちろん混雑ぶりは京都まで続いていき、新快速湖西線経由敦賀行きの後8両は途中の近江今津止まりになるため、前4両は長距離客(つまり同じ切符をもった方々)が目立っています。

湖西線に入って堅田までくると降車が多くなってきて、高架の上を右に琵琶湖を遠望する感じで進んでいきます。
近江今津で10分停車する間に特急に抜かれ、また4両に切り離され琵琶湖の北部を進みながら長いトンネル区間を抜けて敦賀に出ます。

敦賀からは2両編成の電車に乗り換えで北陸トンネルを抜けると続々と福井方面に向かう人が乗ってきます。特急も停車する武生で下車。

武生中央公園での「たけふ菊人形」

20分ほど歩いていくと、たけふ菊人形会場の武生中央公園に着きます。
駐車場もかなり賑わっていて家族連れが多く集まっています。
ちょうど歩いている頃から晴れ間ものぞいてきて、天気予報がいい具合に変わってくれました。
もともとは地元産の菊の品評会に端を発したもので、今年が71回目。公園のシンボルだった観覧車が昨年撤去されてからは初の開催になりました。
公園内には菊で作られたおとぎ話の動物たちをテーマにした人形が多く飾られ、バックに写真を撮る人たちでにぎわいます。
越前そばやソースカツ丼、武生ならではのボルガライスなど地元グルメの出店も多く出ています。

福井伝統工芸アイドル「さくらいと」のステージ

この日のメインテーマである「福井伝統工芸アイドルグループ『さくらいと』」のステージにも間に合いました。

2019年7月から活動を開始して3年あまり。
活動初期から応援させていただいてますが、コロナ禍の影響もあり、生で観るのは4月3日の福井以来でした。
その間に当時は5人フルでのパフォーマンス曲が一部だったのが全部に変わったので、見映えもトークの担当も新鮮に見えました。

2024年の北陸新幹線敦賀延伸に合わせる形でその年の4月には福井サンドームでの単独コンサートを行うことを宣言し、小中学生を招待するクラウドファンディングも成功しています。

衣装やパフォーマンスが小さな子供ウケするようで、一番前で観る子供たちに手を振ったりと元気なステージが行われました。

もう1つの目的のえちぜんそばも出店で購入していただきます。
やはり特徴のある辛味の強いおろしを感じてこそのえちぜんそばですね。

会場をあとにして武生駅に戻る時に2024年大河ドラマ「紫式部」ゆかりの地とあり、一時期このあたりに滞在していたことがあるようです。
私の地元浜松市は2023年大河ドラマ「どうする家康」の地でもあり、越前は家康の次男である結城秀康が越前北庄藩の初代藩主とつながりが深いので、うまくつないでみたいなと思っています。

金沢へ出て北陸鉄道を乗り通し、北陸新幹線・新高岡経由で高岡へ

秋の乗り放題パスですと普通列車での移動ですが、時間もかかるし本数も少ないのと、金沢から先はIRいしかわ鉄道やあいの風とやま鉄道で別料金となるため、思い切って特急移動とします。
武生~金沢が95.6kmということで特急料金が1,200円、新幹線乗り継ぎで半額の600円となるのも決め手になります。

金沢では北陸鉄道の浅野川線、石川線を全区間久々に乗車をしてみたのち、新幹線で新高岡まで1駅乗車のうえ、城端線で高岡に移動して駅近くのホテルに入りました。

3日目 10月23日(日)

万葉線で越ノ潟を往復後、城端線、氷見線に乗車

3日目は、高岡を起点とする3つのローカル線(万葉線、城端線、氷見線)に乗車をしてから、富山へと抜けました。

富山から高山まで高山本線を特急ひだ14号で

富山からは高山本線を利用するのですが、さすがに全部普通列車で行く体力と気力がなくなってきたので、富山と高山の間だけを特急ひだ号で抜けていきます。
こうすると富山を1時間早く出て、高山始発の普通列車に接続するので、美濃太田に着くのが1時間40分も早くなり、景色も楽しめるし疲れも減るだろうという目論見でした。

この日の特急ひだ14号は自由席1両でしたが案外空いており、指定席の2両が混んでいて、自分の乗ったグリーン車は数名と極端に違いました。
おかげでゆっくりと駅弁を食べながら景色が楽しめました。
ちなみに猪谷駅で恐らく富山を14:12に出る普通列車に接続するであろうキハ25を見たら転換クロスシートの2両編成でした。

高山から普通列車、太多線回りで金山方面へ

高山からはキハ25系2両の普通列車に乗り換えます。ロングシートの車両で、ほどほどの乗客が乗り込みます。
途中で特急列車に抜かされたりするものの道中は小気味よい走りをしてくれます。分水嶺に近い久々野からは徐々に下っていきながら下呂に到着。

少し乗客が入れ替わるもそれほど混むこともないまま徐々に日が暮れてきて、美濃太田に着く頃にはすっかり日が落ちました。
途中駅では新型のHC85系特急ともすれ違いをしたり、飛水峡の様子もかろうじて確認しました。

美濃太田からは高山本線で岐阜に向かおうとも思ったのですが、乗り換え客で相当混んでいたので、あまり時間も変わらない太多線に乗ります。
キハ75系の3両編成でそれほど混んでなかったこともあり、ウトウトしながら多治見に向かいます。
多治見からの中央本線は新型の315系に乗れるかなと思ったら、まさかの211系8両編成に愕然としながら乗車します。

まさかの東海道本線運転見合わせで名鉄に振替輸送

その途中に東海道本線の運転見合わせ情報が入ってきました。
岡崎~西岡崎間で人が倒れているとのことで、結構時間もかかるし影響必至です。
まだ高蔵寺の手前だったので、愛知環状鉄道に乗り換えて、中岡崎/岡崎公園前で名鉄に乗り換えようかとも考えましたが、とりあえず金山まで乗っていきました。
金山駅で振替乗車の扱いが行われており、果たして秋の乗り放題パスは救済対象となるのか?と思いましたが、きっぷを見せて浜松に戻りますと伝えたのが良かったのか(発行も浜松駅)、振替乗車票を発行してもらえました。
これで名鉄に乗って豊橋に行きましたが、その先の浜松方面も接続の影響や車両のやりくりで混乱しており混雑もしているため、新幹線を使って安全に速く移動しました。

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