1泊追加して正解!満月+干潮がピタリ揃った
2022年5月16日(月)
日曜日に帰るのをもう1泊追加したのは、黒島ヴィーナスロードに行く為でした。
そもそもフリーランスな自分だからこそともいえますので、今の生き方にも満足です。
前日の様子はこちら!
四国アフターDC満喫きっぷ+岡山ワイドパスで乗り鉄観光(setowa③)
黒島ヴィーナスロードとは?
モーゼの十戒ばりに海が割れて道ができる
映画「十戒」の中でモーゼの祈りで海が割れて道ができたシーンは有名ですが、それに似たような景色が見られるのがこの黒島ヴィーナスロードです。
この道ができる仕組みは地球の自転と月の公転と太陽との位置関係によって起きる潮の満ち引きが関係します。
中央の中の小島にはハート型の石があり、ペアでこの道を渡ってハート側の石を見つけると云々・・・といった話もあったりします。
ちょうどこの日は月が新月ということで、潮の干満の差が最も大きい大潮にあたり、干潮の時間が
16:30ということで見たい時間にピッタリあてはまったので行くことを決断しました。
ひとり旅の壁!催行2名様以上
現在はこのヴィーナスロードに行く手段としては、ホテルリマーニさんへ申し込みをしてツアーに参加するのみとなっています。
ただし、催行人員が2名以上ということで、電話予約する時に現時点での催行人員が0名だとヤバいなぁ・・・何しろ平日だし・・・と思ったのですが、幸い既に予約が入っているとのことで参加OKとなりました。
サンダル履きなどくるぶしくらいまでは水に浸かってもよい格好を準備してきてくださいとのことで、サンダルをもっていきました。これは今後参加する方には必須と思っていただいたほうが良いです。
ギリギリになって+1日して岡山県内の私鉄も乗ることに
全体の行程が3日から4日になったこともあって、列車に乗る範囲も増やして計画を組みなおして出発しましたが、この日は少々トラブルに遭ってしまいました。
水島臨海鉄道へ
前日倉敷に泊まったのは、美観地区の夜景を見ることと、岡山ワイドパスに含まれる水島臨海鉄道に乗るためでした。
平日はラッシュ対応のためか、キハ30,37,38といった古い車両が走るようです。
2両編成の気動車
倉敷市6:57発の三菱自工前行きに乗るべく宿をあとにして、JR倉敷駅のすぐ西側にある倉敷市駅へと向かいます。
改札口で岡山ワイドパスの画面を見せて中に入ると、MRT-300系の2両編成が停まっています。
赤と青のツートンカラーの303(4枚目)は営業開始50周年カラーのようです。
ロングシートとボックスシートの混在型で、通勤の人が発車間際まで続々と乗り込んで、ボックス席も2人くらい埋まるようになって出発します。
キハ30シリーズの運用は10月中旬から4月中旬に限定
水島臨海鉄道の時刻表には、キハ30,37,38の運用と出ているのですが、実際にはレールバスタイプの車両ということで、点検か何かかな?と思ったのですが、この記事を書いている段階で原因が分かりました。
非冷房車なので、暑い時期は運転しない!とのこと
最初の球場前駅までは山陽本線に並行するように走りますが、全線のーんびりと走るのは意外でした。単線なので途中で行き違いもあるのですが、場内信号機がかなり手前で警戒(黄色2点灯)を出すなどあまり速度が上げられない(最高速度は50km/h)のは少々勿体ない感じもします。おまけに高架区間もあるのに。
水島駅を過ぎると東水島貨物駅へ向かう貨物線と分かれながら高架を下りて、終点の三菱自工前に到着します。
終着駅・三菱自工前駅
全国の鉄道乗りつぶしをしていた頃には、朝と夕方の一部しかこの駅に来なかったのでダイヤに苦労しましたが、今ではだいぶ本数が増えました。
とはいえ、大概の人は水島駅までに下車してしまい、降りた人たちは三菱自工水島工場へと入っていく人たちばかりであっという間に静かになります。
線路はこの先に貨物ターミナル駅があるので先に延びており、列車基地もあるので回送車はこのまま基地へと運ばれていきます。
工場地帯なので人家もなく、通勤の車が走りすぎていくなか、この列車は折り返し運転となり、誰もいない車両で出発を待ちます。
折り返しは通勤通学列車
水島駅から続々と高校生が多く乗車してきて2両でさばけるのかな?という感じになってきました。
まぁまだ車両中央部に詰めればどうということはなかったようでした。
倉敷市駅に到着すると改札を出る人たちで混雑し、抜け終わるまで時間を要するので、この時間の列車に乗る場合は山陽本線との乗り換えは余裕を持ったほうが良いですね。
倉敷駅で山陽本線足止め!
このあとは山陽本線の福山行きに乗り換えて、さらに糸崎行きに乗って尾道で小休止してから福山より福塩線で神辺に進んで、井原鉄道で総社に向かうつもりでした。
しかし、岡山駅で先行列車が車両故障で動けなくなり運転見合わせに。
ちなみにこの先行列車はもともと乗る予定の列車で、これで伯備線の備中高梁まで行き、やくも号で折り返すことを考えていたので、予定を変えておいて良かったなぁと思ったのですが、車両故障の影響が長引いて、先行列車が運転取り止めの形になって運行再開。
20分以上遅れたため、福山での糸崎行き乗り換えは絶望に。尾道に足をのばしても折り返し福山に向かう列車がダイヤ遅れに巻き込まれているのでバタバタしそうです。
車両故障の影響で福塩線にルート変更
時刻表を調べた結果、遅れてくる福山行きに乗り、福塩線で神辺を過ぎて道上駅で反対列車に乗り換えて神辺駅に行けば井原鉄道に接続し、途中下車しながら総社に向かうことが出来るようです。
満員電車で福山行きが到着し、倉敷でドッと人が降りたので何とか座れる感じで福山に向かいました。
115系6両は前日播州赤穂から乗った車両で、広島県内に入る頃には空いてきました。
福山城を眺めながら9:34発の府中行きに乗ります。105系の2両で大学生らしく人が多く乗り込んでいます。
神辺からはワンマン運転になるので後ろの車両からは降りられず先頭車両に移ります。
道上駅で下車しようとしたら、岡山ワイドパスの画面を見せても「これは何ですか?」と言われる始末。周遊券みたいなものですと伝えて降りることができましたが、広島県内がエリアに入っているのに岡山ワイドパスだから理解されなかったようですね。
7分の折り返しできた10:00発福山行きも105系2両。こちらは空いていました。
2分の乗り換えで井原鉄道との乗り換え改札を通り、こちらでも画面の理解に少々時間かかりました。
井原鉄道へ乗り換え
高架の路線
神辺10:27発の清音行きは1両。数人が乗車しているくらいでした。
すぐに高架に上がり、2つ目の御領駅を過ぎると広島県から岡山県に入ります。
全線単線ですが、時間1本くらいはあるので行き違い列車も見かけますし、中には神辺から福塩線に入って福山まで向かう列車もあります。
井原市の中心駅である井原駅を過ぎていくと車両基地には夢やすらぎ号が停まっていました。今日は運用が合わなかったので、次回乗ってみたいですね。井原鉄道も岡山ワイドパスで乗車できるので携帯画面を見せて下車します。
途中の備中呉妹駅で下車
折り返し列車を効率良く待てそうな備中呉妹(びっちゅうくれせ)駅で下車。
取り立てて何かある駅でもなかったですが、近くの国道486号線上にはコンビニがあったり、高架からは近くを流れる小田川が見られます。
折り返しの列車は何だか金色の車体ですね。
折り返しはアート列車
10:57発の神辺行きはアート列車で、大原美術館の作品の一部がラッピングされているというなかなか大胆な構造をしています。
外からも中からも作品を眺めることができるのは恐らくこれぐらいでしょう。
早雲の里荏原まで17分ほどでしたが、なかなか見ごたえありました。
早雲の里荏原から総社まで
北条早雲(伊勢宗瑞)の生まれ故郷であるということで名付けられた早雲の里荏原駅には早雲にまつわる像やのぼりがたてられています。
あまりこの時代については詳しくなかったのですが、YoutubeのYUKIMURAチャンネルでの合戦解説動画を見て興味を示していました。
総社行きは乗客も多めで、清音で乗り換えて倉敷や岡山に向かう人も多そうです。
このあたりは平成30年7月の豪雨で川が氾濫して大きな被害があったところで、川辺宿~清音間で高梁川を渡るところは小田川との合流点の近くになります。
列車は伯備線と合流して清音に停まり、倉敷方面に行く人がドッと降りていきます。
路線は総社まで独自路線で運行しており、この列車だけ青春18きっぷで乗ろうとしても乗れません。
4キロほど伯備線と並行しながら走って終点の総社駅に着きます。
桃太郎線・赤穂線で西大寺から両備バスに乗車
12:13発の吉備線(桃太郎線)岡山行きはキハ47系の2両編成、昔ながらのカラーですがロングシートの車両です。伯備線からの接続が駆け込んでくるのを待って出発です。
次の東総社では高校生が乗り込んできて、その次の服部駅では岡山県立大学の生徒が乗り込んできてとあっという間に立ち客が多くでるくらいでした。
そのあとは増えたり減ったりを繰り返しながら岡山駅に到着します。
4分の接続で赤穂線に乗り換えて西大寺駅で下車します。
駅を出て右側のバス乗り場に牛窓行きの両備バスがやってきました。西大寺から牛窓の間の南回りバスに限って岡山ワイドパスで乗車することができます。
15人ぐらい乗っていましたが、牛窓地区に入る前には自分一人だけになってしまいました。
とりあえずここまでお昼ごはんにありつけるタイミングがありません。
30分少々揺られて終点の牛窓バス停で下車。
牛窓にやってきました
あまり前提知識なしで来ましたが、江戸時代の古い町並みが残っているみたいなので、そこを探索しながらぶらぶらしていると蒲鉾屋の中光商店を発見!
20種類くらいあるので選ぶのみ迷いながら、アミエビボール(110円・上)、ブロッコリーエビマヨ(160円・中)、イカスミチーズ(160円・下)をいただきました。
ブロッコリーエビマヨがそれぞれの食感があったのが意外でした。
本蓮寺に続く道とかも細い路地で築100年を経過したと思われるものも多く見られます。
ホテルリマーニ
そんな中、海岸沿いに建っているホテルリマーニは日本のエーゲ海と称されるにふさわしいつくりになっています。大理石を使ったロビーやフカフカなクッションに座ったりしながら黒島ヴィーナスロードツアーの受付を済ませます。ツアー代は2,500円です。
この日は16:33が干潮で、出航は15:00、受付は14:30ということでした。
ツアーは1時間くらいなので、16時過ぎに戻る感じだそうです。
注意事項を聞きながら案内パンフレットを読んでおきます。
すぐ近くには前島にむかうフェリー乗り場もあったり、晴れていれば確かに南の島の雰囲気に近いものを感じます。
黒島ヴィーナスロードへ!
この日は3人での出航となりました。他に予約してくださった方に感謝ですね~。
というわけで一番小さな船で出発。GWの時は150名ほどで近隣の渡し船の方に協力してもらって大きな船で運んだとか。
あまり干潮になってからだと道が現れる様子が見られないのと、干上がった部分があんまり見映えが良くないので干潮のピークくらいに戻るようにしているみたいです。
干潮の時だけ現れる道を歩く
5分少々で黒島の船着き場に到着。サンダルに履き替えて、荷物は船の中の物入れに入れて(カラスが荷物をつっつきにくるらしい)いきます。
既に中の小島までの道は浮かび上がっておりみるみる砂が乾いていきます。
そこまでは砂利道だったり凸凹しているところが多いですね。
中の小島も岩場だったりゴツゴツした石が多くて歩きにくいです。転ばないように注意しながら歩いていきます。
奥の島へは水の中をじゃぶじゃぶと
戻る頃には道がつながっている
端の小島への道は奥のほうしか出ていないので、水の中を歩いていきます。
水温は結構低いので気持ちいい感じでした。半分もいかないうちに道が出てきたのであとは歩きやすいです。
途中でサギがやってきて水面の虫や魚をつっついています。帰りは道が全てつながりました。
いい具合に弓を描いているので雰囲気が出ていますけど、台風がきたりすると砂が動いて道が変わったりすることもあるとか。
ゆっくりしたので、ホテルに戻ったのは16:20過ぎになりました。
足洗い場があるので、そこで足とサンダルを洗って砂を落とします。
岡山に戻って、新幹線のグリーン車で帰路につく
帰りは16:30発の西大寺行きバスに乗りますが、ほぼ西大寺駅までの30分あまり貸切状態でした。
もうちょっとがんばって前島行きフェリーに乗るなどしても良かったのですが、体力切れを感じたので前島で歩くパワーが残っていませんでした。
岡山方面の電車は17:18発の新見行きですが、ここから高校生がドッと乗って混雑します。
岡山からポイントを還元してのグリーン車利用で京都までのぞみ号、そこからひかり号に乗り換えて浜松に戻りました。京都で6分も時間調整を兼ねて停まるのが意外でした。