豊橋鉄道・愛知環状鉄道・リニモまとめて日帰り

ひとり旅

三河地区の私鉄は日中だけで乗車可能

9月1日に朝食を食べてからふと思いつきで出かけて、夕食までには帰ってきました。
というくらい手軽に行けた日帰りプチ鉄旅です。

豊橋鉄道渥美線

浜松を8:32発の普通列車で出発

乗車したのは特急車両の373系6両編成ということで、ゆったり座れました。
この時間帯あたりから3両編成のオンパレードになりますのでありがたい話です。
乗車券も金券ショップで60円引きの620円で購入しました。左の写真のように分割した乗車券を組み合わせるので、浜松と書かれた乗車券で入場して、出る時は2枚重ねて出れば自動改札もばっちりです。

一日乗車券を購入。単純往復ではモトが取れない

豊橋駅の改札を出て東口に向かい、あらかじめ後述のきっぷを金券ショップの自販機にて購入してから豊橋鉄道渥美線の改札に向かいます。
最初は市内線に乗ろうと思ったのですが、市内線乗り場のところで平日10時から使える割引一日券があるとのことで、先に渥美線に乗ることにして、改札で渥美線と市内線の一日乗車券を購入します。
渥美線は1,100円、市内線は通常500円ですが、平日10時以後乗車ならば400円とのことでした。(但し販売枚数制限有)
渥美線の一日乗車券は立体になるものですけど、片道が520円なので往復するだけではモトがとれません。収集目的であればプラス60円という感じです。

3両編成に揺られて

有人改札口で1日乗車券を見せてホームに入ると、3両編成の電車が折り返しの準備をしていました。
ロングシートの車両でいつも通りモーターの付いている車両を狙って座ります。
見分け方としてはパンタグラフが付いている車両に乗ればまあ間違いないといった感じです。

発車すると東海道本線の浜松寄りに並走する感じで柳生橋駅に止まります。
一気に上って東海道本線をまたいで伊勢湾方面に向かう国道259号線と一緒になり、新幹線をくぐって南方向へと進んでいきます。
車両基地のある高師駅で国道から離れ、徐々に空いてきました。
国道23号バイパスと交差すると中間地点となる大清水駅に着き、駅と駅の間隔が長くなってきてレールがカタンカタンと響く音が車内によく伝わります。
15分間隔で終点までが35分くらいの道のりになるので、都合5回の行き違いが行われます。
下り列車では小池、芦原、大清水、杉山、神戸でした。

三河田原駅に到着

18キロの道のりを走り終えて終点三河田原に下りたのは数名といったところ。
この先は伊良湖行きのバスも接続していますが、乗る人もなく折り返しを待ちます。
発車直前になって愛知大学に行くと思われる人たちが数名乗ってきました。

折り返しは愛知大学前で下車

同じ列車で来た道を戻りますが、2回乗り降りして1本後の列車に乗るルートを取ります。
愛知大学前駅はすぐ横が愛知大学の校門になっているので大学生が多く乗降と思いきやそうでもない人たちが乗り降りしていきます。自分もここで折り返し列車を待つべく下りたのですが、どうやら入学試験日だったようですね。
すぐ前を国道が通るのと、2枚目の写真のようにホームの真ん中に木が貫通しているのが特徴です。

車両基地のある高師駅まで戻ってから新豊橋へ

豊橋鉄道の電車は車体カラーが花の色を彩ってカラフルです。全部で10色あり、最初に乗ったのが菜の花の黄色、今度の列車は菊で少しオレンジがかった色あいです。
どれも3両編成で東急の年季の入った車両です。乗ってみると心なしかモーター音の違いとかが感じられます。
車両基地のある高師駅で下りて、濃い緑色のツバキを彩った車両で新豊橋へと戻ります。

豊橋鉄道市内線

1両の路面電車がのんびり走る

市内電車は東口を歩いていき階段を下りた場所にあります。降車ホームの奥の通路を行けば反対の乗車ホームに行けますが焦るとどこから乗車するの?と焦ります。
駅を出ると左カーブして道路の中央に出て路面電車として走り出します。
前の席に座ると運転士が声で安全確認しているのが聞こえてきますよ。
道路信号に従いながら進んでいくので、専用区間になる東八町まではかなりゆっくりしたペースになります。
市内線は一回乗車が180円になるので、一日券では3回乗車してモトが取れることになりますね。

終点間近で2方向に分かれ、まずは運動公園へ

東田への坂を上り、競輪場前駅でこの駅止まり用の車庫的な線路と分岐し、終点前の井原駅で直進すると赤岩口への東田(あずまだ)本線、右折すると運動公園への支線と行先が分かれ、そろぞれ独立したホームがあるのは行先を間違えないようにするための配慮かと思われます。

急カーブを曲がった先の運動公園駅

運動公園に行く列車は半径11メートルという日本で最も急なカーブを曲がるため、入れる車両に制限があります。名前の通りすぐ近くにある運動公園に向かう為のアクセスルートで道の真ん中で線路が行き止まりになります。
すぐ折り返しするので撮影したら急いで車両に戻ります。

道路に直接降りる東田電停へ

赤岩口に向かう列車とは東田電停あたりで行き違いしそうです。競輪場前からは単線になるので確実ですが1つ先の東田電停まで行ってみました。
何とここにはホームがありませんので、直接道路に下ります。乗車する際も歩道で待っていて、電車が来たら道路を渡ってステップを使って乗車します。もちろん横を走る車は乗降する客の行き来を妨げてはいけません。

吊りかけ電車で赤岩口・車庫を見る

乗車した電車は吊りかけモーターの車両で、ぐぉーーーんと重低音を響かせながら終点の赤岩口まで走っていきます。
ここもポツンとした駅で寂しく線路が行き止まりになります。何気に車両基地を眺めていたら、止まっていた電車が無情にも発車してしまいました。次の列車まで15分待ちです。
スーパーもコンビニも7~8分かかるので、買い物していては間に合わないので空腹をガマンしながら待ちます。

帰りは1時間1本の超低床車(ほっトラム)で

やってきたのは1時間に1本の割合で運転される超低床車でした。
東田坂上駅からは豊橋高校の生徒が一気に乗ってきて大混雑です。そういえばこの日は9月1日。防災訓練とかを終えれば半日授業だったのかもしれません。1両だったらもっと混んでいたでしょうけど、2両分のスペースがあるので良かったです。
車内が話し声とかで賑やかになりながら豊橋駅前まで戻りました。

愛知環状鉄道(岡崎~八草)

豊橋~岡崎の東海道本線も金券ショップで20円安く

ダッシュで東海道本線に乗り換えるとちょうど発車する新快速列車に間に合いました。
8両編成なのでギリギリでも余裕で空いてましたね。豊橋駅ではなるべく後ろ(浜松寄り)を狙うと空いてる率が高いです。
岡崎までのきっぷも朝の内に金券ショップで買った分割きっぷで三河三谷で分割されています。これで20円安くなるので大した額ではありませんでした。
岡崎で下車して0番線の愛知環状鉄道に乗り換えるまでに昼食を購入して急いで食べます。

高蔵寺行きなのに北野桝塚乗り換え?

やってきたのは2両編成の高蔵寺行きですが、横に「北野桝塚のりかえ」と赤字で出ています。
アナウンスも北野桝塚で車両交換といっています。
これはローカル線あるあるで、途中の車両基地のある駅で隣のホームに接続車両を待たせておいて1分乗換であたかも1本の列車としています。

北野桝塚で列車交換し、八草駅まで

北野桝塚で乗り換えたのは4両編成に増えていたのでこちらとしては好都合でした。
名鉄と並走する新上挙母や新豊田などを過ぎていくと徐々に乗客が減ってきました。もともとトヨタ関連やら貨物線の環状ルートといった目的で複線区画で作られていますが、建設途中に需要が落ちて単線扱い、国鉄で出来た岡崎~北野桝塚、のちに新豊田まで伸びたものの第三セクター化されてようやく高蔵寺まで全通した路線です。
リニモの接続駅である八草駅で下車します。

リニモ

愛・地球博に合わせて開業

リニモは2005年の愛・地球博に合わせて開業した路線で、文字通り万博輸送を担っていました。
その後も藤が丘と東部丘陵地帯にある大学や研究機関を結ぶ路線として使われています。
運転間隔も日中で7分くらいなのでそれほど待つこともありませんし線路も複線です。

浮上式リニアモーターカー(HSST)を採用

走行中はほんのわずか車体が浮いて走るのでカーブにも勾配にも強く、しかも速度が出せるので、似たような新交通システム(ゆりかもめ・ゆいレールなど)と違って最高時速100km/h運転をする区間もあります。
ただ電気代コストがかかるためか、このシステムで走る路線は世界でもここだけです。

藤が丘駅では地下に入り、地上にある地下鉄へと乗り換え

なお終点の藤が丘駅で地下鉄東山線と接続するのですが、1つ手前のはなみずき通駅からは地下にもぐって藤が丘駅に到着しますが、東山線の藤が丘駅は実は高架上にあるので、エスカレーターや階段で地下鉄に乗り換えるというちょっと変わった図式になっています。

名古屋から豊橋は名鉄のパノラマスーパー展望席で

地下鉄東山線と桜通線で移動

名古屋駅までは東山線一本で行けますが、何となく今池駅で桜通線に乗り換えてみたのですが、同一駅内でもちょっと歩いたのでこれは失敗でした。まぁ桜通線は空いているし気分転換になりますが。

有効期限切れ寸前の名鉄ミューチケットを使ってパノラマスーパーへ

本来は沖縄に行くつもりで名鉄の特急券を予約していたのですが、新型コロナの影響で緊急事態宣言が延びたこともあり断念しました。
ただ360円の特急券を払い戻すと140円しか戻らないので、意地でも使ってやるぞ!という感じで帰りは名鉄特急を使います。
乗車券は同じく豊橋駅で買った名鉄用の名古屋豊橋往復きっぷです。こちらは結構有効期間が長いのが特徴です。
せっかくなので前面展望のきくパノラマスーパーを使います。
指定席予約の時に展望席有と出ればOKで、1号車の1から5番になりますが、かなりの確率で1番は売れています。この列車については運よく残っていたのでゲットしましたけど、実際に乗ると2番にも同じような鉄道好きな人が乗ったり、子供連れが乗ったりと結構賑やかな感じになるので、ゆっくりしたい人は他の一般席を選ぶと良いです。

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