流氷見えるかな?網走から釧路へ、釧網本線の旅

ひとり旅

果たして流氷は見られるのか?北浜の車窓に期待する

2021年3月10日(水)

大人の休日俱楽部パスの旅も3日目となります。
今日の行程からは代行バスも入るので乗車本数も多くなり、予定では8本乗る予定です。
そのため朝は6時過ぎにはホテルを出て、21時過ぎまで行動とちょっとハードです。

前日(稚内~網走)までの行程はこちら

網走駅 6:10AM

駅名に売店もコンビニも見当たらない!急いですき家へ向かい朝食メニューを食べる

網走駅の前にすき家があるのは昨日の夜に知っていたので、「コンビニも駅前ならあるでしょ」とタカをくくっていたのですが、実際に行ってみると見る影もありません。
せっかくキレイな朝焼けをみたのに、早くも焦りモード突入です。
網走駅の売店もまだ閉まっているので、急いですき家へ駈け込んで朝食を食べました。
駅のところには地元(北見)のロコソラーレの看板がありましたね~。

改札がはじまり、一両の車内、わずかな座席確保を目指す

急いで網走駅につくとちょうど6時41分発の釧路行きの改札が始まりました。
列を作っているのは年配の”いかにも”鉄道ファンな方々で、階段をダッシュであがって一両しかない車両へ向かいます。
キハ54系は椅子の位置と窓枠がずれているので、そこも見極めたうえで座席を確保します。流氷を見るにはもちろん進行方向左側を取るのがベストですけど、人が多いと窓ガラスが曇ったり隣に座る確率も結構高いので個人的にはデッキに近いところ、あるいはロングシートを勧めます。
自分は進行方向左側を取れなかったので、ちょこちょこと動くためにロングシートを確保します。後ろ乗り前降りのワンマン列車なのでデッキで録音ともいかず棚の上で収録を行います。

網走~知床斜里

きれいにさざ波が浮かぶ水面が・・・流氷は見られず

流氷目当てな人たちは左側座席で海が近づいてくるのを今か今かと待っていましたが、港が見えてきても水面が穏やかに広がるばかりです。
これはあらかじめ予想していた通りで、前日に強い南風が吹いていたこともあり沿岸から流氷が風に乗ってどんどん離れてしまったのだろうと思います。
ただし状況によってはびっしり氷が沿岸まできている日もあったりするので、運に左右されます。

海が目の前に見える北浜駅でも同じ感じで、ウトウトと眠りにつく人をのせて海岸沿いを走っていき、浜小清水、止別と過ぎていきます。
駅で降りて流氷を見るならば北浜か浜小清水です。斜里のほうに流氷が移動している場合は浜小清水までいくといい場合もあります。

流氷だけを目的にするならば1月の終わりから2月末まで網走~知床斜里間で流氷物語号(一部指定席の臨時快速列車)が運転されます。
ただ観光客メインなので大勢の団体客が乗り込んでくる可能性が高いので、ゆっくり楽しむにはおすすめしません。

上り下りとも網走~知床斜里は通学列車としてにぎわう

北浜あたりから徐々に高校生が乗車してきて車内が混雑してきます。
北浜から先は駅間が長くなるのでエンジンを目一杯ふかして走ります。車窓には斜里岳や遥か向こうには知床連峰が見えてきました。網走から40分ほどで知床斜里駅に到着し、流氷目当てか、ここからバスに乗り換えて知床方面に向かうと思われる方が下車していきます。
高校生も降りるのですが、この先にも学校があるのか別の制服の学生が乗ってきました。

知床斜里~川湯温泉

通学生をのせて走る列車

網走から知床斜里の間には高校は網走の手前の桂台駅あたりにしかないので、知床斜里駅で網走方面に乗車した学生は40分近くかけての通学のようです。
私の乗っている列車に乗っているのは、3つ先の清里町駅で下車すると高校があるので、そこへの通学と思われます。
車窓左手には斜里岳が迫ってくる感じです。線路だけが水平線に向かって伸びる景色が広がります。

ひっそりと廃止となる南斜里駅

2つ目の停車駅の南斜里駅は2021年3月12日までの営業で廃止となります。
あたりに人家もほとんどなく、一両分くらいしかない片面のホームがポツンと立っています。
宗谷本線の廃止駅祭り状態とは違い、釧網本線はこの駅のみなのでひっそりとしていました。

清里町駅で通学生が下車

予想通り、清里町駅で学生が全員下車したので3割くらいの乗車率に落ち着いてきました。
田園地帯を抜けて札弦を過ぎ、平地が尽きるあたりに緑駅があります。

緑からの山越え区間

緑駅と次の川湯温泉駅間は14.5kmもあり、この駅で行き違いを行ってから発車します。
樹林の中をトンネルを使わずに上り下りしながら峠を越えていくと、前方にはアトサヌプリ(硫黄山)がもくもくと煙を上げているのに気づきます。大きな駅舎が見えてくると川湯温泉です。

川湯温泉~茅沼

廃止駅も多く、駅間がさらに長くなった区間をゆく

川湯温泉の先は摩周(昔は弟子屈)や標茶(かつては標津線の分岐駅)がありますが、途中駅だった南弟子屈や五十石駅が廃止になったりして、駅間が10km以上あるところがザラになります。
駅舎も一部は取り壊されて貨車駅になっています。
標茶で少し入れ替わりがあり、ここからは釧路へ向かう人が徐々に乗車してきました。

茅沼駅ではタンチョウが見られる

茅沼駅のすぐ横の私有地ではタンチョウがのんびりとしていたので写真におさめました。
つがいでいるのが特徴で、沿線上で見られたのは久しぶりですね。
週末はSL冬の湿原号が出たりするのでこの駅で途中下車しても良いでしょう。

茅沼~釧路

釧路湿原に沿いながら、時折シカが車窓に

この辺りからは車窓の右側に釧路湿原が広がってきます。

雪が溶けて地面が顔を出してきたので、広大な真っ白な景色から春に動き出した感じです。

塘路で列車の行き違いをしてからは釧路川が蛇行しながら時折近づいてきて、カヌーで冬の鳥を観察する人も見かけました。
注意して眺めていると、時折鹿の群れがいるのが分かります。汽笛がせわしなく鳴る時はかなり近いところにいるので、 運が良ければ写真に収められます。

夏場だけ営業する釧路湿原駅を通過していきます。

根室本線と合流し、ようやく街が見えてくる

再び田畑が見えてくるようになると遠矢駅です。 

国道391号線と並走しながら徐々に街並みが近づいてくると根室本線と合流して東釧路駅に到着します。

摩周駅あたりから寄り添ってきてから70キロ以上一度も渡らなかった釧路川を最後に渡って釧路駅に到着します。

コメント

  1. […] 網走から3時間ほどの釧網本線乗り通しを終え、釧路駅に到着しました。 […]

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