2月11日で検索したら19年前にさかのぼった。
トロッコ列車のホームは低い。
ほぼ、線路と同じ高さのホームだ。
日差しが山に沈み、冷たい風が吹く中トロッコ列車が入線。
奥泉駅の15時過ぎ、既に井川行きの最終列車は終わり、この列車が最終の接岨峡温泉行きだ。
ほとんど人が乗っていない中、列車に乗り込む。ドアは手動なので、車掌さんが開けてくれた車両に乗り込む感じ。
車内できっぷを買うと、紙にパンチされたきっぷが渡される。奥大井湖上までは今の値段では片道360円。
まずはアプトいちしろ駅まで10分ほど。
ここで長島ダムを登る機関車登場
やってきたのは電気機関車。アプト式と呼ばれる線路の間に歯車のレールを付け、その噛み合わせで坂を上り下りする仕組みです。
日本では唯一ここだけが採用しています。
かつては、信越本線の横川~軽井沢でも採用されていました。
1キロ走ると90m登る坂を上がっていく
わずか1.5キロの区間だけを行き来する電気機関車。
列車の形式ではここが日本一の勾配区間になります。
下る時はブレーキをかけながらゆっくりと下っていくという命綱的な役割も持っています。
長島ダム駅で機関車は切り離し
ここから再び小さなディーゼル機関車に引っ張られて進んでいきます。
大井川鉄道起点の金谷駅から乗るのがおススメですが、車のほうが圧倒的に早く着きます。
ちょっと体験というのであれば、長島ダム駅の駐車場に停めて、長島ダムからアプトいちしろ駅までの下り道の遊歩道を歩いて(ゆっくりで30分)、列車で戻るようにすれば、運賃160円で楽しめます。
いずれにしても本数は多くないので、間に合うように行きましょう!
大井川鐡道には懐かしの私鉄車両も多い
近鉄の特急列車の車両が走っていたりします。
近鉄の中でも南大阪線(大阪阿部野橋~吉野)はJRや大井川鐡道と同じ線路幅なので、余生をこちらで過ごしています。
冬であれば、たいていは空いていますので、1区間だけ電車で往復してみたり、2人いるならば、車と並走するのも面白いと思います。
今はもうない北陸鉄道の車両
懐かしのアルミ合金製の車体です。
実はこの年限りで引退し、現在では石川県加賀市に里帰り保存されているとのこと。