東日本大震災の日、旅行していた自分は④肥薩線・明治の駅舎とスイッチバック

ひとり旅

3月13日肥薩線で北上 鹿児島中央→人吉

東日本大震災から2日経過し、帰りのルートである肥薩線を案内します。まずは日豊本線で隼人へ向かい、特急と普通列車を乗り継いで吉松へ。そこから観光列車のいさぶろう・しんぺい号で人吉に向かいます。
9年前の情報ですが、現在もほぼ同じダイヤで運行をしています。

津波警報も解除され、平常ダイヤに回復

日豊本線でフリー区間一番端の国分駅まで

鹿児島中央始発の特急きりしま6号で日豊本線を宮崎方面に移動します。
博多~新八代を結んでいたリレーつばめ号が新幹線に置き換わるのに際し、使われていた787系特急電車が一部こちらに流れてきました。編成は7両から4両に減らされていますが、主力だった485系特急電車の置き換えを進めることにつながりました。
錦江湾に沿って走る区間もあり、桜島の様子が手に取るように分かります。
陽射しを避けるなら進行方向左側、桜島を見るならば右側です。

時間調整後、隼人駅へ。特急はやとの風2号へ

国分駅で20分ほど時間をつぶしてから特急きりしま5号で隣の隼人駅へ。
現行の肥薩線のんびりきっぷでもフリー区間の鹿児島中央~霧島神宮と隼人~熊本の間は在来線の特急指定席まで乗り放題になりますから、1駅でも利用価値があります。1駅でしたら自由席で十分ですけどね。
この措置はこの後に乗るはやとの風やいさぶろう・しんぺい号が自由席が6~8席しかない為のものなので、この2つの列車や、人吉~熊本のかわせみ・やませみ号に乗る場合は指定席を取るのが良いかと思います。

はやとの風2号に乗車(現在は土日・多客期のみ運行)

隼人駅10:08発の特急はやとの風2号へ。当時は3両編成で自由席車両が付いていました。自分は自由席車両へ。
車両は元々普通列車として使われていたキハ47を改良したものなので、スピードは出ませんが、のんびり楽しんでもらうように車内を木を活かしたものに変えてみたりしています。
JR九州の特急列車はほとんどがこのような改良を加えた形で走っていて、フリーきっぷでぐるっと一周するとそれぞれの特徴が良く分かります。

はやとの風2号隼人駅到着(動画)

肥薩線・1903年の開業時駅舎の残る嘉例川駅

20分ほどノンストップで走って嘉例川駅に停車。ここと大隅横川駅は共に5分間停車をします。
どちらも開業当時の駅舎が現存する貴重な駅で有形文化財にも指定されています。その様子を撮影したりする時間としての5分停車です。
嘉例川駅では限定の駅弁が好評で、瞬く間に売れていきます。自分は天ぷら(写真参照・200円だった)をおつまみに買いました。
はやとの風に乗っていくと吉松駅で40分ほど待っていさぶろう・しんぺい号に接続するのですが、後続の普通列車に乗っていっても6分接続で乗り換えが出来ますので、個人的にはどちらかの駅で降りて人のいなくなった駅を満喫することを勧めます。
なお、大隅横川駅はお弁当等の販売はないものの、駅の柱には第二次世界大戦の機銃掃射の痕が残っていたりします。
この時は雛祭りの飾りつけがあったり、施設としては当時の行き違い設備の姿を展示しています。

普通列車で吉松へ

この時は嘉例川で降りて駅舎を見物しながら、後続の普通列車に乗りましたので、だいたい30分ほど時間が取れます。
普通列車は1両しかありませんが、大概は空いています。
霧島温泉駅で反対からの普通列車と行き違いを行います。線路は単線区間なので、ところどころの駅で行き違い出来るように線路を分けておく必要があります。対向列車がくるまで数分間停車することになる場合は、息抜きにホームに出てみるのも良いでしょう。

霧島温泉駅での行き違い(動画)

霧島連山を眺めつつ

ところどころ噴煙?と思わせるような煙を観たりしながらゆっくりと山登りが始まります。このあたりは1985年あたりからの路線廃止で一気に整理されたところで、栗野駅から水俣駅を結んでいた山野線や、その途中の薩摩大口駅と川内駅を結んでいた宮之城線が廃止されました。
栗野駅で先行していたはやとの風が折り返してきてここで行き違いを行います。

はやとの風と行き違いをして栗野駅を発車する普通列車(動画)

吉松~人吉 日本三大車窓を囲む見どころ区間

しんぺい2号へ乗り換え

吉松駅に着いて階段を渡って乗り換えをします。
ほとんどは、はやとの風からの乗継の人です。普通列車ですが自由席7席以外は指定席ですので、こちらもあらかじめ指定券を取っておいたほうが良いでしょう。
この区間はJR屈指の山越え区間で、途中の真幸と大畑にスイッチバック、真幸と矢岳の間に日本三大車窓、大畑はさらにループ線もあるなど、鉄道のみどころがギュッと凝縮されています。
是非、晴れた日に乗車していただきたいですね!

スイッチバックの真幸駅に到着します。

列車は各駅とも5分ほど停車しますので、古い駅舎や列車を撮影したりわいわいがやがやと賑やかになります。
さきほどの吉松駅は鹿児島県、この真幸駅は宮崎県、次の矢岳駅から熊本県と3つの県を1駅ごとに越えていくという珍しい場所にあります。
ここでは逆Z字のスイッチバックをして厳しい坂道を登っていきます。
その先が日本三大車窓の場所になり、列車は数分間停車をして眺めを楽しむことが出来ます。

真幸駅発車の様子(動画)

真幸駅・向きを戻して駅舎を見下ろしながら進む(動画)

肥薩線最高峰の矢岳駅へ

標高536.9mの矢岳駅まで登ってくると心なしか空気もひんやりしてくる感じがします。ここには蒸気機関車D51の展示館があるので、ほとんどの人はそちらへ向かいますが、駅舎も木造で重厚なので、こちらも見逃せませんよ!
ここからは一気に下り坂に差し掛かります。

ループ線を見下ろす

大畑駅の手前にあるループ線の頂上付近で一旦停止して、遥か下にある大畑駅を見ることができます。急勾配を出来るだけ緩和する為に円をえがいて距離をかせぐやり方がこのループ線で、日本にも数ヶ所残っています。
しかもここはループ線の最後がスイッチバックになって向きを変えて大畑駅に入ります。
大畑駅でも3~5分の停車があり、古い駅舎を眺めたりホームにある顔を洗うための湧水盆が残っています。
ここから再び向きを変えて人吉へと向かっていき、くま川鉄道の線路が近づいてくると人吉駅です。

大畑駅到着の様子(動画)

タイトルとURLをコピーしました