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ナローゲージで巡る内部線・八王子線の旅



2021年9月16日。
三重県四日市市を走る四日市あすなろう鉄道を全線乗車するため、近鉄四日市駅に隣接するあすなろう四日市駅を訪れた。
全国でも珍しい762mm軌間のナローゲージ路線として知られる四日市あすなろう鉄道。短い路線ながら独特の魅力を持ち、鉄道ファンからも高い人気を集めている。
この日は1日フリーきっぷ(大人550円)を購入し、内部線・八王子線の全線乗車に出発した。
あすなろう四日市駅から旅が始まる
改札内には、鉄道むすめ「追分あずな」のパネルや線路をイメージしたフォトスポットが設置されている。
ローカル線の駅とは思えないほど親しみやすく、乗車前から旅気分を盛り上げてくれる。
1日フリーきっぷの日付は2021年9月16日。
小さなきっぷを手に、まずは内部線の終点・内部駅を目指すことにした。
第1乗車 あすなろう四日市駅から内部駅へ
ホームには緑と白のツートンカラーが印象的な262号車が停車していた。
行先表示には「四日市⇒内部」の文字。
車内には緑色のモケットシートが並び、頭上の路線図には各駅のキャラクターが描かれている。内部線と八王子線の分岐も一目で分かり、見ているだけでも楽しい。
発車すると列車は住宅街の中をゆっくり進んでいく。
762mm軌間の特殊狭軌ならではの軽快な揺れが心地よく、都市近郊路線でありながらどこか旅情を感じさせる。
終点の内部駅に到着すると、ホーム脇には草に埋もれた引込線跡が残っていた。
駅舎には四日市コンビナートの夜景をモチーフにしたアートが描かれ、ホーム周辺には色鮮やかな花々が咲いている。
地域の人々に大切にされている駅であることが伝わってきた。
第2乗車 内部駅から日永駅へ



内部駅から折り返し、内部線を戻る。
収録した小木曽の次駅は「追分」。
鉄道むすめ「追分あずな」の名前の由来となった駅でもある。
途中の泊駅では、白手袋をした駅係員がホームで乗客を見守っていた。
こうした光景に出会うと、地域に根差したローカル鉄道の温かさを改めて感じる。
日永駅は内部線と八王子線が分岐する重要なジャンクション駅だ。
ホームにはあすなろう鉄道のマスコットキャラクターが描かれたパネルが設置され、利用者を出迎えている。
駅名標には「あすなろう中央緑地駅」という副名称も記されていた。
駅の近くには広大な中央緑地公園が広がり、四日市市民の憩いの場となっている。
また、構内には保存車両も見られ、小さな鉄道遺産スポットとしても楽しめる。
第3乗車 日永駅から西日野駅へ





日永駅で八王子線に乗り換える。
待っていたのは162号車。
「四日市⇒西日野」の行先板を掲げ、のんびりとした雰囲気を漂わせている。
終点の西日野駅は現在の八王子線の終着駅だが、かつてはさらに先の伊勢八王子駅まで路線が続いていた。
しかし1974年の集中豪雨によって大きな被害を受け、その先の区間は廃止となっている。
駅に掲示された「思い出の八王子線」のパネルには、往年の写真や路線図が紹介されており、失われた鉄路への郷愁を感じさせる。
西日野駅は小さな無人駅。
ホームの先には緑色のフェンスが立ち、その向こうで線路は静かに途切れていた。
第4乗車 西日野駅からあすなろう四日市駅へ



再び162号車に乗り込み、西日野駅を出発する。
日永駅で内部線へ合流すると、車内表示には「この電車は四日市行き」と表示された。
クスノキがそびえたつ赤堀駅を過ぎ、列車は終点のあすなろう四日市駅へ到着。
1日フリーきっぷを使った全線乗車の旅は、こうして幕を閉じた。
ナローゲージの魅力が詰まった路線
四日市あすなろう鉄道は、日本でも数少ない762mm軌間の現役ナローゲージ路線である。
路線距離は短いものの、内部線と八王子線の2路線を有し、地域の日常を支えながら独自の歴史を受け継いでいる。
1日フリーきっぷなら550円で全線乗車が可能。
気軽に楽しめる鉄道旅として、鉄道ファンはもちろん、四日市を訪れる旅行者にもおすすめしたい路線だった。
四日市あすなろう鉄道 全線乗車
あすなろう四日市 → 内部 → 日永 → 西日野 → あすなろう四日市
乗車日:2021年9月16日
1日フリーきっぷ:550円


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