四国アフターDC満喫きっぷで乗り放題(setowa②)

ひとり旅

しまんトロッコを挟んで愛媛→高知と走り抜けます

前泊を考えないと難しい宇和島からのしまんトロッコ

予土線のダイヤに合わせて組むのが難しい

しまんトロッコに宇和島から乗る場合は、前日の宿泊先選びが難しいです。
宇和島9:33発ということで、接続する列車は松山8:10発の宇和海5号になります。
宇和島に泊まれば文句なし、松山でも大丈夫ですが、それより東になると松山に7:58に着く特急いしづち101号を使うしかなく、四国内は一応早起きすれば何とかなりますが、高松の出発は5:17です。
トロッコ自体は上り下り1本ずつで、窪川始発を狙えば13:21発なので高松を9時に出ても間に合い、宇和島から松山に移動して松山泊まりというのが途中の予讃線伊予上灘経由で夕暮れも見られて人気のルートとなります。
今回は夜には姫路に行く必要があったので、宇和島発のルートを選択し、前日は松山まで行くと22時半過ぎの到着できついので、途中の壬生川に値段も手ごろで駅から近いHOTEL AZ東予店があったので利用したというわけです。
前日の様子は下記のリンクで見られます。

今治まで普通列車で移動

HOTEL AZ 東予店は朝食付きで4,180円のキャンペーン期間中と朝食時間が6時からと早いのが特徴で、早く出発する自分にとっては大変ありがたかったです。
ホテルによっては7時朝食開始というのはざらにありますので、ありがたく朝食バイキングでエネルギーチャージをしました。
雨が降っていたので壬生川駅まで歩いていくと普通列車が停まっていたので、今治まで先着するのを車掌に確認して乗り込みます。
6000系電車の2両編成でまだ空いています。結果的にここで慌てて乗ったために折りたたみ傘を駅に忘れてくるという悲劇を起こしました。(気づいたのはトロッコの中というのも哀しい)
先着するとはいえ、途中で特急との行き違いがあるなどのんびりです。
今治では特急に先を譲るので17分も停まり、松山に着くのは特急よりも30分遅い8:28です。

高校生が通学利用するいしづち101号はアンパンマン仕様

8分の待ち合わせで7:11発の特急いしづち101号に乗車します。
8000系アンパンマン仕様の5両編成で、先頭車がグリーン車と普通車指定席の混在、残り4両が自由席ですが、列に高校生が多く並んで乗り込んできました。
快てーきという特急利用可能な通学定期券を利用しているのでしょうね。
乗った2号車は天井がアンパンマン仕様になっています。普段は指定席で使われるので座席も木目調と心なしか乗り心地が後ろの3~5号車に比べると良い感じです。
あまり海は見られませんが遠くにチラチラと眺めたりしながら走り、途中の伊予北条でも乗車がありながら松山に定刻通り到着。アナウンスはアンパンマンの声優さんによる自動音声、チャイムもアンパンマンのマーチが使われています。

特急宇和海5号もアンパンマン仕様

松山駅では階段を昇り降りして宇和海5号に乗り換えです。
やってきたのはこれまたアンパンマン仕様の2000系気動車5両編成です。
折り返し運用のようですが、ここで後ろ3両は切られてしまいたった2両で宇和島に向かいます。
後ろ2号車後方が指定席、その他は自由席で5割くらいの乗車率がありました。
宇和島までは1時間20分ほど、トンネルで一気に抜けたり、きついアップダウンやカーブの区間があったりと景色が目まぐるしく動きながら宇和島駅に到着します。

しまんトロッコ号に乗り換え

宇和島駅では3分の乗り換えで予土線の窪川行きに乗り換えます。
キハ54系の単行にトロッコ車両が付いており、指定券を持っている乗客は途中の江川崎から土佐大正までの区間だけトロッコ車両に移動します。
それまではキハ54系がロングシートということもあり特に座席は自由のようです。
団体とおぼしき年配の女性グループが賑やかになっていました。
次の北宇和島で予土線と予讃線が分岐し、次の務田駅までが長い上り坂となります。
線路上に草がぼうぼうと生えてすっかりローカル線風情のところをゆっくり走っていきます。
全寮制の学校でもあるのか、高校生が小さな駅で一人二人と下車していきながら近永駅である程度の下車があり、ほぼトロッコ客だけになりました。

県境を越えて沈下橋が見えはじめる

吉野生駅を過ぎると四万十川の支流である広見川に沿っていた予土線もトンネルで短絡するなど、昔軽便鉄道として作られた区間から国鉄時代に作られた区間に移ります。
真土駅が愛媛県最後の駅となり、5.9kmの長い区間の間に最初の沈下橋が現れると県境を超えます。
高知県最初の西ヶ方駅を過ぎると次が江川崎駅。ここで3分ほど停車する間にトロッコに乗り換えたり、急いでトイレに駆け込む人もいます。
そう、何を隠そう、この列車にはトイレが無いのです。窪川までの2時間半は長いのであんまり飲み過ぎてもいけませんね。

しまんトロッコのトロッコ車両で地元の方の解説を聞きながら

江川崎から土佐大正までの50分ほどを現地のボランティアガイドの方が説明しながら進んでいきます。
ここからは1974年に完成した区間で、さらにトンネルが増えて直線で一気に走るので、トンネル内の冷たい空気にあたるなど夏でも寒さ対策が必要です。そして風が強いので帽子など飛びやすいものは外に出さないなど注意が必要になります。
このトロッコ車両は北海道で活躍していたものを改造しており、雨の日はビニールシートを下ろせば雨に濡れずに済みます。みどりの窓口やネット上のe5489で指定券の購入ができますが、e5489では座席指定ができない(AとかDとか窓側や通路側は選べるが席番はできない)ので、できればみどりの窓口で購入し、偶数番号のA席(宇和島行きはD席)をオススメします。

前日の雨で濁流になってた川もきれいな流れに

江川崎まで寄り添っていた広見川はかなり泥を含んだ濁流でしたが、四万十川流域に入ると普段の水の色に戻りました。
最初の停車駅である半家駅は、言い伝えによれば元平家の落人が名前を変えて平の上の棒を下げて半としたということ。
その先では激しく蛇行する四万十川がΩ型になっているところを見ながら(写真では入り切らない)、先週まで川に300ほどの鯉のぼりを渡していた十川を過ぎ、川遊び公園を下に見ながら土佐昭和駅へと進みます。この間にも幾つかの沈下橋が見られるので、右左に移動しながら写真を撮り、土佐大正駅に到着すると再び一般車両に戻ります。

土佐くろしお鉄道と合流する若井駅まで

土佐大正駅では反対列車と行き違いを行いますが、新幹線を模したユニークな車両でした。
何しろ1日4本しか走っていないので反対列車があること自体が珍しいです。
家地川駅で腕時計を模した時計を見ながら進むと線路が2本になり左下から上がってくるのが土佐くろしお鉄道の線路で、ここが川奥信号場です。しばらく進むと予土線の始発駅となる若井駅に到着。
ここで乗り換えるために降りるとちょうど12時の有線放送のチャイムが鳴り響きました。
列車は土佐くろしお鉄道に入り窪川へと向かっていきました。
余談ですが、若井~窪川は土佐くろしお鉄道なので青春18きっぷを利用する場合は、この区間の運賃(2022現在は210円)を別途支払う必要があります。

土佐くろしお鉄道中村線で土佐佐賀へ

13分の待ち合わせで普通列車中村行きに乗り換え。1両の転換クロス車ですが、2割くらいの乗車率でした。当初は中村まで行って、少しの待ち合わせで始発となる特急列車に乗るのを考えていましたが、昼食くらい落ち着いて食べたいなという気持ちが優先したので、特急停車駅の土佐佐賀で下車。
駅横の喫茶店『駅』でから揚げ定食(850円)をいただきました。老夫婦で切り盛りしていることもあってか地元の人の憩いの場になっており、その人たちはメニューにないチャーハン定食をほとんど選んでいました。
すっかり空も青空に変わり、南国土佐らしい暑さになってきました。

特急あしずり10号で高知へ

一時間少々の間に食事とかメールの確認などをしながら13:43発の特急あしずり10号に乗ります。
こちらは2000系気動車の2両編成で、既に半分近い乗車率でした。
窪川ではそれほど乗る人もなくホッとしていたのもつかの間、土佐久礼で反対側に観光特急の志国土佐時代の夜明けのものがたりが停まっていて、そこから折り返しで乗る人が大挙しており一気に満席近くになります。グリーン車扱いの食事がメインの列車ということもあり、出来上がっていい気分で大声で話しだしたりとあんまりいい気分ではなかったです。
ところどころで土佐湾を眺めたりしながら50分ほどで終点高知に到着。

南風20号で岡山へ

9分の乗り換えで15:13始発となる南風20号に乗り換えます。この日は4両編成で、自由席は4号車と3号車の一部で、3号車のほうが空いていました。前日の南風26号のこともありもっと混むと思いましたが、これは助かりました。

児島からは岡山ワイドパスを、岡山からはWeb早割新幹線で姫路へ

この日は姫路に19:00までに入りたかったのできっぷをどうするかを悩みました。
四国アフターDC満喫きっぷは児島までなので、JR西日本区間となる児島~岡山が抜けます。
岡山から姫路は時間的には新幹線ですが、かなり高いのでどうしようかと考えていたところ、JR西日本のおとなび会員になっていたのが幸いし、おとなびWeb早得を使えばこだま号は何と4割引!
ちょうど接続するのがこだま号だったので、指定席込みで2,280円ですから、通常の自由席が3,280円に対して1,000円も安くなりました。
あとは岡山ワイドパスは運賃のみ有効なので、別途児島から岡山の特急券560円を支払ってOKです。
ただきっぷの確認の際に、四国アフターDC満喫きっぷを見せて、さらに岡山ワイドパスを見せてと少々面倒でした。これがトンネル区間だったりすると画面が出せないこともあります。

17:41に岡山に着き、新幹線ホームへと急いで17:49発のこだま号に乗り換え。6号車の指定席なのでグリーン車並みです。もちろんガラガラ。相生駅で10分停車しますが、姫路には18:24着。
宿にチェックインし、この日姫路のゴールデンエイジで初めてライブをする阿部静華さんの応援に向かいました。ゴールデンエイジのオーナーとは浜松でのライブハウスの頃からお世話になっているので、彼女を紹介させていただいてのライブでした。
終了後は姫路城の夜景を撮ったりしながらだったので、かなり寒かったです。

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