北海道&東日本パス 実行結果 5日目

ひとり旅

由利高原鉄道と秋田内陸縦貫鉄道を挟んで秋田から盛岡へ

4日目の記事はこちら!

2022年3月12日土曜日、5日目となりました。
だいぶ身体も慣れてきたのと、今日は昨日よりスタートもゆっくりなのでリラックスしています。
昨夜ホテルのランドリーで洗濯も済ませてますし、荷物は昼に秋田へ戻る時までコインロッカーに預けていきます。改札を出て右手すぐのとこに”LOCKER”と表記された場所があるのでそこにいれていきます。(400円、種類多数あります)
そしてこの日よりダイヤ改正ですが、今日のルートはあまり影響のなかった区間ですね。

最初は由利高原鉄道へ

秋田→羽後本荘 羽越本線

秋田6:49→羽後本荘7:38 701系2両

今朝も安定の701系2両からのスタートでした。
羽後牛島駅を過ぎて雄物川を渡り、新屋駅までの2区間という列車も幾つか見られます。
この先は海に近いところに出ますが高い位置からなのと防風林の関係であまり眺めはよくありません。
次の桂根駅は普通列車も通過していくような駅で、この列車が停車したあとは17時台まで1本も停まりません。
羽後亀田の手前から再び内陸に入り、秋田方面に向かう列車と行き違いをしながら折渡のトンネルを抜けて羽後本荘に着きます。

羽後本荘→矢島 由利高原鉄道 おもちゃ列車

羽後本荘7:46→矢島8:25 由利高原鉄道1両YR-2001

一旦JR改札を出て由利高原鉄道の改札に向かい、1,100円の一日乗車券を購入します。
片道で矢島までが610円なので少し得になります。

停まっていたのはおもちゃ列車で、車内に子供向けの木製のおもちゃ等が置かれています。これは鮎川駅近くにあるおもちゃ美術館との兼ね合いもあり、鮎川駅から無料の送迎バスも出ています。

少し雲が出ている関係で鳥海山は見られなかったですが、雪もやのようなものが見られて、日本画を見ているような感じでした。前日まで雨が降っていたせいもあり、川の水はだいぶ濁っていました。
畑の真ん中にポツンとある駅やカーブの途中にある駅があって、車窓からでも楽しめました。

一口駅長室

矢島駅には上述の鳥海山木のおもちゃ美術館のクラウドファンディングのお礼品として送られたこけしの駅舎があり、私も以前訪れて奉納させていただきました。
それから3年半ほど経ちましたが、相変わらず残っていたので、今回は津軽鉄道のきっぷを一緒に入れておきました。次はいつになるか分かりませんが、見つけていただけたら幸いです。

まつ子の部屋

4年ほど前のマツコの知らない世界でも紹介された、矢島駅の看板的存在の佐藤まつ子さん。
列車待ちで外で身体を動かしているところに声をかけていただきました。
掲示板のところに毎日ひとことを書いたり、お土産の販売や来られたお客様と話をしたりととにかく言葉もポジティブ、あの元気さを見習わねば!と思うことしきりです。
前日猿倉温泉に泊まったグループの方もまつ子さんに声をかけていきながら列車に乗り込んだり、駅員さんやアテンダントさんとも会話が弾んでます。
出発の際にはお見送りをしていただいたり、とにかく元気をいただきました。

矢島→羽後本荘 おひなっこ列車

矢島9:40→羽後本荘10:21 おひなっこ列車+おもちゃ列車YR2002+2001

折り返しの列車は、おひなっこ列車に秋田おばこ姿のアテンダントさんが乗って沿線案内をしながらとなりました。
おひなっこ列車はおひなさまや飾り物が取り付けられて華やかになっており、ロングシートにも赤い敷物が敷かれてゆっくりとくつろぎながら移動していきます。
折り返しも同じ編成なので、これを目当てに乗り込んでいく家族連れが見られました。

奥羽本線で鷹ノ巣へ

羽後本荘→秋田

羽後本荘10:39→秋田11:26 701系2両

またまた701系の2両編成で、秋田方面に向かう人たちでそこそこ混んでいます。
貨物列車とも頻繁にすれ違うので物資の輸送に欠かせない路線というのを痛感します。
羽後亀田駅で新潟方面に向かう特急と行き違い。秋田から酒田の間の特急列車も減便となってしまい、1日2往復となっています。
定刻通りに秋田駅に到着し、急いでコインロッカーから荷物を取り出して乗り換えをします。
お腹はすいているのですが、鷹ノ巣駅で食べる予定があるのでじっと我慢です。

秋田→鷹ノ巣

秋田11:40→鷹ノ巣13:15 701系2両

秋田駅を出て旭川を渡ると新興住宅地が現れ、ここに昨年泉外旭川駅ができました。ここで乗り降りする人も多くいるので結構賑わってきそうです。
追分駅で男鹿線のレールと分かれると八郎潟の干拓地に差し掛かり、ここは広大な水平線が眺められます。八郎潟駅で少し下車しましたが、結構長距離客がいるようなので青春18きっぷを使って青森まで行くのか、大館で花輪線に乗り換えて盛岡に向かうかが考えられます。
鹿渡や森岳のあたりでは田んぼに白鳥などの渡り鳥が多く見えてきました。
しばらくすると雪に覆われた田んぼになってきてより列車内からも眩しさを感じます。
東能代で五能線と分かれ米代川に沿う形で内陸部に入っていくと鷹ノ巣に到着します。

秋田内陸縦貫鉄道を急行もりよし号で乗り通す

鷹巣14:38→角館16:35 急行もりよし3号2両編成

鷹巣からは秋田内陸縦貫鉄道で角館へと向かいます。
JRは鷹ノ巣駅と表記しますが、秋田内陸縦貫鉄道は鷹巣駅となっていますね。
乗る列車が急行列車なので、急行料金320円がかかります。1時間20分ほど待ち時間があるので遅めのお昼ごはんにしました。

鷹巣→角館 秋田内陸縦貫鉄道急行もりよし

お昼にきりたんぽを味彩さんでいただく

歩いて6分くらいのところにあるお食事処味彩さんできりたんぽをいただきました。
客は自分だけだったので流れてくるラジオを聴きながらのんびり暖房の利いたところで待ちます。
食べたのはきりたんぽセット(しゃけ焼き魚、野沢菜、きんぴらごぼう、漬物付き)1,000円税込ですが、単品のきりたんぽも650円とかなりコスパが高いです!
きのこたっぷり、つゆも美味しかったですね~。

急行もりよしの車内

急行もりよしは2両編成で先頭車両がイベント列車にも使われる縄文号で至るところに縄文土器とかがラッピングされています。
後は笑EMI号で、13日までイルミネーションが取り付けられていて、トンネルの中では特にきれいに車内を照らしてくれます。
どちらも転換クロスシートで窓も広くなっていますから座り心地も優等列車にふさわしいです。
車内はWifiも利用できるので、一部区間は電波自体がなくなるものの快適に使えました。
またアテンダントが乗務して全区間で沿線の案内などをしてくれます。

鷹巣→阿仁合

鷹巣駅では観光案内所でお土産を、駅の中では内陸線のグッズを販売しており、20人くらいが乗り込んでいきました。
意外と縄文号に乗る人が多かったですね。
縄文土器の発掘された縁で縄文小ケ田駅と名前の変わった駅は大館能代空港への最寄り駅としても知られています。杉林のトンネルを抜けたりしながら阿仁合までは阿仁川に沿って徐々に上っていきます。
途中には阿仁前田温泉駅のような駅前温泉もあったりします。

阿仁合→阿仁マタギ

さらに阿仁川をさかのぼっていくと笑内(おかしない)と萱草の間の大又川橋梁で徐行運転をします。
高い位置からの眺めがかなり良いのですが、他にも注意してみると森吉山が一瞬だけ見られるところもあって、アテンダントからの話以外にも注意を配っていると発見があります。
比立内まではかつての阿仁合線、その先の松葉までが出来て秋田内陸縦貫鉄道として全通しました。
阿仁マタギ駅はマタギの里への連絡駅でもあり、この先で長大な十二段トンネル(5,697m)を通ります。一直線で下りに入る寸前で数秒ほど前と後ろ両方のトンネル入口の明かりが見られるところがあります。

阿仁マタギ→角館

2月の紙風船上げで有名な上桧木内を通るあたりは除雪がしっかりできているので高い雪の壁がよく分かります。遥か向こうにわずかに森吉山が見えていました。
松葉を過ぎるあたりから左側に秋田駒ヶ岳が見えはじめます。
西明寺の栗で有名な西明寺駅を通ると間もなく終点の角館に到着します。ここから武家屋敷まではバスなどで移動する必要があります。まだその時期ではありませんが、歩いてみるといかにも武家屋敷らしい迷路みたいな道路を感じることができます。

田沢湖線1日4本のみの普通列車で盛岡へ

角館→盛岡

角館17:28→盛岡18:56 701系2両

秋田新幹線こまち号が走る区間を普通列車も走っているわけですが、運行系統は田沢湖で分断されており、田沢湖を直通する普通列車は1日3本(他に早朝の田沢湖始発が1本で計4本)しかありません。
ちょうどいい具合に接続していたので、これに乗って盛岡へ移動します。

角館→田沢湖

田沢湖までは秋田県内で、角館は新幹線も停車するため、こまち号の到着を待ってから発車します。
大曲始発ですが角館で18分も停まるなどかなり停車時間が長いです。
生田駅、神代駅と田んぼの中の小さな駅を通ると山登りに差し掛かり、新幹線も減速せざるを得ないカーブが連続してきて刺巻を通り、新幹線停車駅の田沢湖に到着して6分停車します。

田沢湖→盛岡

次の赤渕駅まで18.1キロもあり、途中に2つ信号場があって繁忙期などはそこでの行き違いもあります。岩手県に入り沿う川は竜川に変わる頃には日も暮れてだいぶ暗くなってきます。
雫石では行き違いのために12分停車して普通列車と新幹線の行き違いがありますがやってきた新幹線は通過していきます。実は1日に4本しか停車しないので、奥津軽いまべつと同じくらいの閑散とした駅になっています。
盛岡の手前で新幹線ホームに上がる路線と分かれて在来線の9番ホームに到着します。

夜は盛岡冷麺

この日は盛岡市内に泊まり、名物の冷麺を食べに行きました。
どうしても焼肉とセットにしたくて焼肉店に行くとかなり待ち行列の状態。
少し歩いて駅近くのぴょんぴょん舎に行くと待ち時間少なめだったので、ここで夕食としました。
焼肉よりも三陸牡蠣のチヂミに目がいったので、盛岡冷麺とそれぞれ単品にしました。

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