北海道&東日本パス 実行結果 6日目

ひとり旅

盛岡から三陸に出て秋田県まで戻って山形へ

5日目の様子はこちら!

2022年3月13日、日曜日。7日間の旅も6日目ということでいよいよ終盤戦になります。
この日は昼前から雨の予報ということで、当初は”宮古毛ガニ号”に乗る予定でしたが、毛ガニまつり自体も中止になったこともあり、列車は運行されるものの、予定を繰り上げして早めの移動としました。

まずは宮古経由で釜石へ

盛岡→宮古 山田線

盛岡6:32→宮古9:01 キハ110系2両

ダイヤ改正で盛岡を朝出て宮古に向かう列車が復活しました。
それまでは長らく11時台の快速が始発だったので興味津々ではあったのですが、意外と利用客は少なく片手で数えられるくらい。これだとまたすぐに廃止になるかも?と思いながらの乗車でした。

盛岡→上米内

盛岡駅を出ると右にカーブをとり北上川を渡るところで岩手山がきれいに見られました。
タイミングはこの1回しかないので貴重でしたね。
上米内までは盛岡市内の郊外に向けての路線で、少ないながらも乗降があり、駅間も4分程度とほどほどですが、ここから景色が一変します。

上米内→区界

この区間は1駅で実に25.7km、36分もかかります。
エンジン音が登坂のためか一気に低音になり、カーブもきつく、進むにつれどんどん雪が深くなってきました。区界駅は標高743m、上米内は196mで547mも登るんですね。

大志田駅跡

米内川をさかのぼるように進み、並行する道路は冬季閉鎖なのか雪に覆われていて人の気配が全くといっていいくらいありません。携帯の電波もなくなってくる中、廃止された大志田駅跡を通過します。
大きなS字カーブの先なので何となく見分けがつきました。

浅岸駅跡

同様に浅岸駅跡もかつてスイッチバック駅だったこともあり、車窓右側の分岐点に注目すると見落とさずに済みます。
この2駅跡を過ぎてようやく区界駅に到着します。
駅の近くで国道106号線と合流しますが、かなりの区間でバイパスが整備されており、ここまでの区間だけでも国道を通るバス路線との差が目立ちます。

区界→川内

区界からは一気の下り勾配となって、閉伊川に沿いながら何度も橋を渡って進んでいきます。
近くには国道106号線が見えており、整備された道路と古びた細い鉄路の落差が大きく、松草駅の次の平津戸駅はダイヤ改正により休止駅となりました。
ようやく携帯の電波も戻ってくると行き違いのできる川内駅に着き、盛岡行きの始発列車(この次は9時間後)と行き違いをします。

川内→宮古

少しずつ宮古方面の乗客が出てきて閉伊川の川幅も広くなりだすとかつて岩泉線との分岐駅だった茂市駅に着きます。
蟇目、花原市、千徳と乗車する人には車掌がきっぷの販売を行いながら終点の宮古に着きます。

宮古駅にて

宮古駅で時間があったので、三陸鉄道の車庫のあるところを外回りから眺めてみました。
駅の北側に宮古市役所があり、連絡橋で結ばれています。空調も効き、お手洗いやWiFiもあるので休憩するにも良い場所でした。

宮古→釜石 三陸鉄道

無料乗車デーということで満員

この日は三陸鉄道沿線住民の小学生及び高齢者を対象とした無料乗車デーということで、かなり混むだろうなと思いましたが、予感はズバリ当たりました。

こんな時ぐらいしか乗らないであろうと思われる地元の皆さんがこぞって乗車しており、方言が飛び交う賑やかな車内となっていました。

宮古9:56→釜石11:23 36-R3 1両

運転士の右側に模擬運転台が付いている車両なのでR3でした。

かつての山田線から経営譲渡された区間

この宮古から釜石の間はかつてはJR山田線でしたが、東日本大震災で大きな被害を受け、最終的に三陸鉄道に経営譲渡されたことで三陸鉄道が久慈から盛まで一本でつながることになりました。
津波で大きな被害を受けてルート変更となったところもありながら高台を結ぶように進んでいきます。

ラグビーの聖地を通りながら釜石へ

釜石に近づくと、吉里吉里や鵜住居といった変わった駅名が続きます。
その鵜住居駅の近くには釜石鵜住居復興スタジアムがあり、2019年のラグビーワールドカップにおいて1試合が行われました。

快速はまゆりの指定席を使い、北上線で横手へ

釜石→花巻 快速はまゆり4号

釜石11:28→花巻13:10 快速はまゆり4号 キハ110系3両

5分の乗り換えで釜石線の快速はまゆり4号に乗車します。
この列車には指定席が1両連結されており、指定券(530円)を購入すれば北海道&東日本パスや青春18きっぷでも利用することができます。
ただ指定席といっても自由席にも同様のリクライニングシートが付いているので、よほどの繁忙期でなければ自由席の混雑ぶりからみて座っていけるかな?と思われます。窓側をリクエストしたいなどの気持ちがあれば指定券を取るのが確実です。

釜石→遠野

釜石を出て甲子川に沿いながら小佐野と松倉に停車し、陸中大橋を通過する手前に車窓左上にこれから登っていく線路が見えてきます。左にカーブして向きをほぼ反転させながら坂を上っていくと今度は眼下に通ってきた線路がうっすらと見えます。(写真左)
なおも坂道が続き土倉トンネルに入って滝観洞のある上有住駅を過ぎると今度は下り坂となって遠野駅まで40分ほどノンストップで走り抜けます。
遠野駅の反対ホームにはSL銀河で使われる客車が停まっていました。

遠野→花巻

雨はやむ気配もなく本降りになり、徐々に車窓からの撮影も難しくなってきましたが、何とか雨粒の少ないところからカメラを向けます。
釜石線の駅名標は銀河鉄道の夜にちなんだ図柄になっているのでとても映えます。
新幹線の接続駅である新花巻で乗り換える人が下車しますが、多くの人は花巻や盛岡で下車するようです。花巻で東北本線に合流し、私も下車しました。

花巻→北上

花巻13:25→北上13:36 701系2両

東北本線を2駅ほど仙台寄りに進みます。15分ほどの待ち時間があったものの昼食を買おうというよりも寒くて早く待合室に入りたいほうが勝りました。
次の北上線との乗り継ぎも時間が短いので立ったままで、降りたら予想通りの階段乗り換えで、跨線橋を渡って北上線ホームへと急ぎます。

北上→横手 北上線快速

北上→和賀仙人

北上13:40→横手14:51 キハ100系2両 快速

電光表示板には1両と出ていましたが、後ろの車両も客扱いをしていたので2両で良かったです。
快速運転とありますが通過するのは1駅のみでした。
北上線も全通するのは1日7本と少ないのですが、実に接続が良く重宝しました。
実は乗車するのは20年ぶりくらいで、当時の記憶はほっとゆだ駅の温泉に入ったことくらいです。
和賀仙人まではこまめに停まっていきながら少しずつ乗客が降りていく感じですが、徐々に山間に入っていくので雪も目立ってきますし、ホーム上にも残っています。
和賀仙人とは変わった駅名だなぁと思ったのですが、和賀町の仙人地区ということで昨年開業100年を迎えたれっきとした駅なんですね。

和賀仙人→横手

和賀仙人を出ると湯田ダムでできた錦秋湖が近づき、ゆだ錦秋湖駅を出るとほっとゆだ駅までに2回鉄橋で一気に渡ります。このあたりは山も迫ってきており迫力ある写真が撮れました。
温泉のあるほっとゆだ駅で何人か下車していき、ゆだ高原を過ぎると岩手県から秋田県に入ります。
川沿いを沢山の橋を渡りながら進み、快速通過駅の小松川を過ぎて、廃止駅となった平石駅跡を通って相野々に到着。ここから同じく廃止駅となった矢美津駅跡を通って終点の横手に向かいます。

奥羽本線で山形へ

横手→新庄

横手15:02→新庄16:27 701系2両

奥羽本線の接続も10分ほどと神がかったような好接続です。
横堀あたりまでは、十文字、湯沢といった平野にできた都市部を長めの直線区間で結んでいきます。
雨は小降りになってきたものの雲が多くて鳥海山などは見ることができません。

山形県との県境を抜ける

県境にある院内駅と及位(のぞき)駅の間は複線区間となっていてそれ以外は駅のところだけ分岐して行き違いが出来るようになっているのが多いです。
さすがに豪雪地帯だけあって除雪された雪の山がそびえたつようです。
真室川までくるとだいぶ平地に戻ってきた感じで新庄駅へと向かいます。

新庄→山形

新庄では約1時間の待ち時間があったので、駅併設の漫画ミュージアムを見たり、お土産屋もあるので買い物とかしていき、本日最後の山形行きの電車に乗ります。

新庄17:22→山形18:35 701系4両

新庄からは4両編成と増えたのでゆったり目になりますが、山形新幹線の本数もさほど多くはないので普通列車に乗ってくる人も多いです。
新庄を出て左側には陸羽東線が寄り添い、南新庄駅まで並走します。徐々に日が暮れてきて村山駅あたりでだいぶ暗くなってきました。
天童では山形に向かう人が多く乗り込んできたので、山形で新幹線に乗り継ぐのでしょう。山形への近郊区間ぽくなり細かく駅に停まっていきながら山形に着きました。

夜は山形牛の定食を

夜は西口のワシントンホテルに泊まりましたが、19階以上が客室ということで眺めが楽しめます。私の泊まったのは眺望が効かない分安くなりました。
駅前のビルにある山形牛焼肉 冷麺さくらさんで夕食としました。この日は冷麺の機械が故障で冷麺を食べられなかったのが残念でしたが、上ロース定食(1650円税込)を美味しくいただきました。

7日目へ続く

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