菖蒲を見に加茂荘花鳥園+シンエヴァンゲリオン第三村見学
2日目のテーマは”優待施設”をつなぐ
EmotのHAMANAKO 2DAYS PASS を利用しての浜名湖周辺の旅。
初日は天竜浜名湖鉄道でのイベントから浜名湖遊覧船やかんざんじロープウェイからのオルゴールミュージアム、夜は遠鉄電車と満喫しました。
2日目は地元にいながら一度も行ったことのない優待施設を回ってみました。
平日の通学状況も知るべく月曜日に実施
普段の旅行ですと土日に行いますけども、あえて平日を1日加えて土日に混雑するところを避けたり、平日の様子がどうなっているのかリサーチしてみました。
500円引きになるのが大きい菖蒲の時期の加茂荘花鳥園など優待施設も活用
このフリー切符は19箇所の優待施設で割引などのサービスを受けることができます。
地元に住んでいながらなかなか観光地には行く機会がなかったので、優待料金で入ることができる場所にいくつか入ってみることにしました。
特に掛川市の加茂荘花鳥園は菖蒲が見頃のこの時期は1500円のところが500円引きの1000円で入ることができるので、菖蒲を楽しみに行くようにしました。
通学列車
浜松→新所原(JR/別料金)
浜松 6:01→新所原 6:23
昨日と同じ浜松6時1分発の列車で新所原へ向かいます。土曜休日は特別快速の米原行きですが平日は新快速の大垣行きになります。下りの始発列車ですけども意外と乗る人が多いです。ちょうど6時前に着く夜行バスの人もいるようで、各駅で大きな荷物を抱えておりていく人がいました。
舞阪を出ると浜名湖を渡り、中の島にある弁天島駅を挟んで三つの鉄橋を渡って新居町駅に着くまでは湖の上を走っています。
新所原駅に到着して昨日と同じように天竜浜名湖鉄道へ乗り換えて行きます。
新所原→フルーツパーク(Re +)
新所原 6:36→フルーツパーク 7:32
新所原駅には東海道本線の湘南電車と呼ばれていた緑とオレンジの塗装のラッピング車両が停車しています。天竜浜名湖鉄道線内ではRe+(リ・プラス)と呼ばれています。
始発の新所原ではガラガラですけども、徐々にこの先の金指駅にある浜松湖北高校に通う高校生達が乗車してきます。かつては三ケ日に三ヶ日高校、岡地駅に気賀高校がありましたけども、金指駅にある浜松湖北高校(旧引佐高校)に統合されました。
金指駅で湖北高校の生徒がドッと降りますが、代わりにそれ以外の高校に通う生徒さんも乗車していて、浜北西高校、浜名高校、天竜高校と思われます。
新所原から1時間近く走ってきて、宮口駅のひとつ手前にあるテーマパークフルーツパークへの最寄り駅であるフルーツパーク駅で下車します。下車したのは自分一人で乗車してきたのも数人でした。
フルーツパーク→気賀(ヤマハPAS)
フルーツパーク 7:47→気賀 8:04
フルーツパーク駅のあたりはそれほど家がないので列車を待っている間も静かです。
反対列車はヤマハ PAS 号で浜松湖北高校に通う生徒で立ち客が出るくらいの混雑でした。とはいえ車内はほとんどスマホを触っていて静かで、先ほどまでのおしゃべりで賑やかな感じとは違っていました。 こちらも金指駅で生徒が降りたので、その先はほぼガラガラとなり気賀駅まで向かいます。
気賀→原谷(ゆるキャン△)
気賀 8:15→原谷 9:31
気賀駅に降り立つと、どこからかラジオ体操の音が流れてきます。おそらくどこかの企業の朝礼用の包装でしょう。
この駅の近くには江戸時代姫街道の気賀関所の跡地があり、大河ドラマ”井伊直虎”で直虎のゆかりの地となる龍潭寺の最寄り駅でもあります。
駅自体も歴史があり、駅舎やプラットホームが国の有形文化財に指定されています。
そんな中やってきたのがゆるキャン△のラッピング列車で時代の流れを思わず感じます。
金指駅で13分停車したりしながら東へ進み、天竜二俣を過ぎるとあたりには茶園が目立つ中、掛川市に入ってこちらも昔ながらの駅が残る原谷で下車します。
原谷→原田(Re +)
原谷 9:47→原田 9:50
原谷駅はかつて2004年のテレビドラマ”WATER BOYS 2”のロケ地となった場所であり、その時の駅名標が今でも残っていますし、駅自体も国の有形文化財に指定されていて木製の改札口やホームに上がる階段、ホームに残る当時からの木製ベンチなどがあります。
1駅天竜二俣方面に戻り、天竜浜名湖鉄道が出来た時に制定された原田駅で下車します。
加茂荘花鳥園
原田駅から徒歩20分ほど
原田駅は何もない無人駅ですが、目の前に大きな交差点があるので、駅を背中に北東方向へ歩いていき、途中の看板に従って歩いていくと長い白壁が遠くに見えてくるのでそこからは道なりに進めば20分ほどで着きます。他に交通手段がないので、タクシーを使う場合はあらかじめ予約が必要です。
入場の際にフリー乗車券のページを見せると割引料金で入場できます。
なお、季節によって値段が変わりますので詳細は公式ページをチェックしてください。
菖蒲の見頃はGW~6月いっぱいの間
加茂荘花鳥園では約600種類50万本もの菖蒲が栽培されています。
見頃の期間は2ヶ月と結構長いので、極早生の品種から遅咲きの品種まで時期によっても見所が変わりますし、ハスの花とのコラボが見られたりもします。
池の周りの道を歩くのも良いですし、池の中にある遊歩道を渡って行けばそれこそ間近で見られるので写真を撮る方にも人気です。
サッと一番奥まで見て戻ってくるのでも20分くらいはかかります。
期間展示 志戸呂焼
毎年花菖蒲の時期に合わせて近くの金谷が産地となる志戸呂焼の二人展が行われていますので、こちらも覗いてみます。
ゆっくり作品を見ながら作者の方と話をしてのんびり過ごせます。この建物のあたりは日もそれほど当たらず風通しが良いので暑い日にはホッとします。
この日は曇り空だったのですが、写真を撮られる方も影が映らないこういう日を選んできたりといろいろなこだわりの部分の話をうかがうとためになります。
温室のあじさいとカモ
室内に入ると真っ先に目に付くのが鴨のいる小屋です。
無人販売となっている100円の餌を買って、二重扉を入っていくと、早速餌を持っていることに気付いたのかぞろぞろと自分の方へ近づいてきます。
なかなか餌をあげないと足首をくちばしでつついてきたりとかなかなか強欲です。
観察してみると餌に我先と群がるやつと、こぼれてくるのを待っているやつに分かれます。
基本的には横取りするやつの反対側の方に投げるのですが、どこからでも強引に割り込んできます。
この建物自体が温室になっていて、見渡す限りアジサイに覆われています。ここで独自に品種開発されたものとかもあって展示即売もされていました。温室の中を見るだけでも30分はゆうにかかりそうです。この中に食事場所もありランチやカフェとして営業しているので、アジサイを眺めながらホッと一息つける時間を過ごす人も多くいます。
昔は鳥類も多くいたそうですが、現在では前述のカモと籠の中のインコだけとなっています。
だいたい1時間半ほどかけてゆっくり回り(焦っても列車が1時間おきなので無人駅で待つだけになるので)原田駅へと戻ります。
ちょうどお昼になったので有線放送からお茶の産地らしく”茶摘”が流れました。
天竜二俣駅転車台ツアー(シンエヴァンゲリオン第三村)
原田→天竜二俣(うなぴっぴ号)
原田12:17→天竜二俣12:45
原田駅から乗車した天竜二俣行きは、ボーカロイドの音街ウナのラッピング列車です。社内のあらゆるところに一般公募で入選した似顔絵の作品が飾られています。
そもそもボーカロイドは地元浜松市に本社のあるヤマハが開発した音声合成技術で、 キャラクター設定は音楽の街で生まれたということ、帽子のデザインがウナギをモチーフにしていることで天竜浜名湖鉄道も積極的に活用しています。
ツアーチケット購入後、お昼ごはんは近くの十文字屋にて
転車台ツアーは平日については13:50~の1回となります。
事前予約はなく先着順となるので、改札口でフリー乗車券の画面を見せて購入の旨を伝えれば100円引きの250円となります。(乗車券類の提示で同様の割引が適用。車で来た場合は350円)
この日は月曜日でしたけど、エヴァ人気もあってか購入している人もいました。
月曜日は駅にあるホームラン軒が休みなので、徒歩1分ほどの定食店”十文字屋”へ。
中には天浜線の駅名プレートが展示されていたりと、天浜線とのつながりもありますので鉄道ファンの人が撮影とかしています。
地産地消なメニューもあるので、三ヶ日牛のハンバーグ定食(990円)を食べました。
少し時間があれば駅の北側にあるSLや西側にあるキハ20やあさかぜの寝台車の展示、光明電気鉄道の二俣口駅跡(ホームが残る)を散策するのも良いでしょう。
転車台、扇形車庫、歴史館からの第三村
ツアーの10分ほど前に改札口に集合します。
この日は20人くらいだったので意外と多かったです。
説明員の方もエヴァのことは意識していますし、歴史資料館の中には廣野監督が来られた際の資料があるのでファンの方には訪れてほしい場所です。
そして7月1日からはエヴァンゲリオンとタイアップしたフリーきっぷも発売されました。
ツアーについては現在2種類のものが稼働しており、私はどちらにも参加していますので、是非こちらの記事を参考にしてみてください。
浜松まつり会館
天竜二俣→西鹿島(うなぴっぴ号)
天竜二俣14:42→西鹿島14:46
再びうなぴっぴ号に乗車して西鹿島へと向かいます。
なお、天竜浜名湖鉄道はゆるキャン△のロケ地としても使われていますので、有人駅ではいろんな飾り付けがされています。
西鹿島→新浜松(緑色ラッピング列車)
西鹿島14:48→新浜松15:20
西鹿島からは遠鉄電車に乗り換えて終点の新浜松まで乗車します。
平日は12分間隔で動いており、始発では随分と空いている2両編成ですけど新浜松が近づくにつれ徐々に乗客が増えてきます。
遠鉄バスは浜松駅中心に伸びていますが、一部は浜北や上島などから出発する路線もあり、イオンや病院といったところを結んでいます。
赤色の電車が多い中、緑色のラッピング列車に当たりました。
浜松駅→中田島砂丘(遠鉄バス)
浜松駅15:33→中田島砂丘15:48
このフリーきっぷの最大の強みは遠鉄バスに乗れるところです。
新浜松駅から5分ほど歩くとバスターミナルがあり、16もの乗降口を揃えており朝夕はごったがえします。その中から中田島砂丘行きのバスに乗車して中田島砂丘まで行きます。
ここで降りればすぐ前に中田島砂丘の入口があるので砂と風紋の織りなす風景のところまで歩いていく人もいますが、自分はそこに併設されている浜松まつり会館へ向かいます。
浜松まつり会館
浜松まつりは毎年5月3日~5日に行われるまつりで、江戸時代から400年以上の歴史を持ちます。
朝から凧揚げ、夕方からは御殿屋台の引き回しと3日間は祭り一色となり、それぞれの町の凧、法被、提灯が主張し合います。
その雰囲気を伝えるように作られた施設ですが、リアルな祭りを体験している市民よりも観光客専門といった感じです。
入場料金は400円ですが、このきっぷを提示することで半額の200円で入れるということで初めて入ってみました(笑)。
多分浜松市民が入ったらスイッチが入ってしまうでしょうね~。
⑤三ヶ日方面の急行バス
中田島砂丘→浜松駅
中田島砂丘16:32→浜松駅16:48
雨が降り出す中、同じバスで浜松駅に戻り少し休憩を取ります。
路線バスの中に平日の朝夕のみ運行の急行バスがあるので、それを試してみます。
浜松駅→三ヶ日方面 急行バスは東名高速を走るのでシートベルト付きのリムジンバスで運行
浜松駅17:24→都筑18:19(実際は10分ほど遅れ)
やってきたのはセントレアに行く時に使うリムジンタイプのバスでした。
このバスは途中の葵町まで乗車のみ可能なのでラッシュアワーになるとはいえ、三ヶ日方面に行く人だけしか乗らず4割程度の乗車率でした。
葵町からノンストップとなり、浜松西インターから三ヶ日インターまでは東名高速道路を走行し、国道362号線と合流する交差点のところにある都筑バス停で下車します。
なお天竜浜名湖鉄道の都筑駅に行く場合は、野地バス停が最寄りになります。
ちなみにこれを利用すると一般ルートより30分ほど早く着き、ダイヤ自体はラッシュの混雑を織り込んでいますが10分近く遅れて着いたので次の天浜線までは余裕を持ったほうがよいです。
東都筑→西鹿島(花リレー号)
東都筑18:36→西鹿島19:17
バス停から東都筑駅までは一方的な下り坂なので5分ほどで到着しました。
みかんの形をしたトイレを見ながら(沿線にはいろいろな形のものあり)やってきた1両の花リレー号に乗車します。仕事帰りの人も使うようでボックス席に1人ずつくらいの乗車率でした。
だいぶ日も暮れてくる中を走っていきます。
西鹿島→第一通り(赤電)
西鹿島19:24→第一通り19:55
再び西鹿島から遠鉄電車に乗車します。既にラッシュタイムを過ぎているので2両編成でした。
学校や工場が最寄りの駅からはこの時間でも乗車が多くありロングシートが埋まるくらいになります。
時間的には無人駅になる駅も増えており、ホーム上のタッチパネルにタッチしていくのを確認してから発車していきます。
広小路→松江町(遠鉄バス)
広小路20:03→松江町20:06
第一通りから少し歩くと広小路のバス停で、どちらも浜松駅が目の前に見えます。
ここから80系統のバスに乗車して自宅の近くにある松江町まで移動して2日間の乗車は終わり。
結局3.360円のフリーきっぷで15,790円分の利用をしました。