昨年到達出来なかった山形鉄道の長井~荒砥へ
大人の休日俱楽部パスを5日間貫徹し、そのまま山形県の米沢に泊まったのは、引き続き週末パスを使うからということで7日間連続の旅となるのでした。
今回は昨年7月に痛恨の忘れ物をして乗れなかった山形鉄道に再度挑戦するために来ました。
まずは奥羽本線 屈指の難所区間を往復
かつては4連続スイッチバックの区間へ
この日のスタートは7時18分発の福島行きということで、自分の中では非常にゆったりとしたスタートになります。
奥羽本線の米沢から福島までの区間は1日6往復しか普通列車が走りません。しかもこれから行こうと思っている峠駅で一旦下車して折り返しの列車に乗ろうとすると、待ち時間が少ない列車はもっと限られてきます。
この区間はかつては4連続スイッチバック駅という厳しい山越えがあり、客車列車でのんびりと旅行気分を味わえたのですが、1990年にスイッチバックは廃止され、1992年には山形新幹線開通に伴い普通列車の他に新幹線も通るようになりました。
2つめの大沢からかつてのスイッチバック駅となり、駅の中は雪覆いのシェルターに覆われています。
7:34に峠駅に到着。降りるのは自分一人です。
峠駅
さっそく峠の力餅の声が響き渡ります。ここではわずかな停車本数、時間の中で立ち販売が行われていて、事前に予約しておくのが確実です。
折り返しは7:43に出発するので8分少々の間にかつてのスイッチバック側の駅を見ておきます。
折からの冷たい雨と標高626mの高い場所で吐く息が白くなります。
ホーム上に立つと、シェルターを打つ雨の音が構内に響き渡り、旅の充実感を感じるひと時でした。
下り列車は乗継をして赤湯へ
折り返しの列車が福島からやってきました。こちらも2両編成ですが、明らかに青春18きっぷや週末パス利用者という人が多く乗っています。
すぐに力餅の販売のところに群がって幾つかさばけたようです。
今度は一気に下っていき、8:00に米沢到着。折り返しの福島行きとなる列車にも同様の客が乗りこんでいきました。
自分は701系の普通電車で赤湯を目指します。こちらは4両編成なのでだいぶ空いていました。
置賜駅の寸前で非常ブレーキがかかり何事かと思いましたが、どうやら周辺全域で非常制動がかかったようで仙台指令からの列車無線で状況確認が行われて数分の停車で発車しました。
赤湯駅で下車し一旦JR側の改札に出て買い物などをします。
山形鉄道に乗車
今回は終点の荒砥へ
35分ほどの待ち時間で山形鉄道に乗車します。
跨線橋を渡って専用のホームから1両のレールバスに乗車。
乗客は片手で足りるくらいの数ですが、今泉の手前あたりから長井に向かう人が少しずつ乗車してきました。
相変わらずのっそりと走る感じのレールバスです。今泉で米坂線と合流し、途中の信号所跡で再び分岐して長井方面へと走っていきます。
長井~荒砥のみどころ
長井は市役所と一緒になった駅舎への改築工事が大詰めを迎えている感じでした。
長井でかなり下車していき、最後荒砥まで行ったのは自分一人という意外な展開になりました。というのも荒砥駅の白鷹町もそれなりに大きいわけですが、蚕桑駅から一気に下り坂をいく区間があるので人の流れが分かれているようです。このあたりは実際に乗ってみて分かることも多いです。
また意外と朝日岳などの眺めが間近に迫り、雪模様と雨上がりの煙った感じがむしろ日本の田舎らしさを演出しています。
赤湯から54分ほどで9:53に荒砥駅に到着しました。
折り返しは今泉から米坂線経由で赤湯へ
荒砥で30分ほど待つ間に駅の中にある山形鉄道グッズや地元のお土産物などを買ったりしながら過ごします。駅舎も予想外に立派なものが出来ていましたし、ここで使った無料WiFiは最速で助かりました。
折り返しも一人からスタートしますが、次の駅から徐々に乗ってきて長井や高校のある南長井で乗降が多くありました。
今泉からはそのまま乗れば赤湯まで早く着くのですが、フリーきっぷを持っているので気分転換も兼ねて米坂線に乗車します。
新潟からやってきた快速(米坂線内は普通)はキハ100系の2両編成でそこそこ混雑していたのでロングシート席に座っていきます。
部活動や受験を控えた高校生は沿線上の学校に近い駅で乗り降りしていきました。
米沢に戻り、再び701系の普通列車で赤湯へ向かい、11:50に到着。ここで30分ほど待ってから山形新幹線で新庄に向かうので、米沢牛の駅弁を奮発しました。
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