3月12日で廃止となる宗谷本線の12駅
3月9日(火)、この日は宗谷本線を旭川から稚内まで往復してきました。
13日のダイヤ改正より宗谷本線にある駅のうち2割以上にあたる12駅が廃止となること、この区間を走るキハ40系がH100系に置き換わるといったこともあり、ある程度の混雑は覚悟の上で乗車しました。
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そのうち11の廃止予定駅に停車する普通列車に乗車
今回廃止となる12の駅
今回廃止となるのは旭川側から、南比布駅、北比布駅(比布町)、東六線駅、北剣淵駅(剣淵町)、下士別駅(士別市)、北星駅(名寄市)、南美深駅、紋穂内駅、豊清水駅(美深町)、安牛駅、上幌延駅(幌延町)、徳満駅(豊富町)となります。
今回乗車する6:03発の列車は、北永山と南比布の2駅が通過となるので11の駅に停車となります。
6:03発の普通列車稚内行きでしか行けないという事実
宗谷本線は1日3往復の特急列車が走るなど旭川と名寄や稚内を結ぶ都市間交通としての役割を果たしていますが、普通列車に目を向けてみますと、特に音威子府から北の区間は1日3本しか走っていません。もはや普通列車だけで1日で往復することは不可能になっています。
そのため片方は普通列車片方は特急列車を使って移動することを考えるのですが、それであっても旭川からはこの6時3分発の普通列車で行くしか方法がありません。稚内からは一泊するしか方法がありません。
予想以上の乗り鉄の群れ
稚内行きの普通列車は2両編成で、前がキハ54、後ろがキハ40の編成になっています。後ろの車両は途中の名寄で切り離しとなるので、稚内まで行く場合が先頭車両に乗る必要があります。
15分前にはホームに上がったのですが、先頭車両の車内に入ってみると予想通りの光景が広がっていました。
薄汚れた年配の乗客ばかりで、クロスシートになっている座席は隣に荷物が置かれて誰も寄せ付けない雰囲気、そもそもが近寄りがたい感じなので、当然のごとくロングシートの方に座ります。
持っている切符を見てみると私と同じように大人の休日倶楽部パスを持っている人が大半でした。
どうせ途中から眠りこけてるくせに・・・と思いつつも、6時間もの長丁場です。あんまり居たくない雰囲気ではありますが、上手にやりくりしていこうと思います。
旭川~旭川四条~新旭川~(北永山)~(×南比布)~比布~×北比布~
それこそ体力があるならば6時間ずっと立ち詰めで先頭車両の運転席横の所で景色を眺めていたいところですがそうもいきません。
おまけに混乱を避けるためなのか、運転席横にある空間は立ち入り禁止のロープが架けられていました。
これはむしろ賛成で、そうでもしておかないと窓ガラスの所に録音や録画の機材を並べる人が後を絶たないので、それで良かったと思います。
旭川駅を定刻に発車し、しばらくは高架を進みます。
ちょうど東の空から太陽が顔を出してきたのでそれを撮影したりしながら進んでいきます。
あちこちから大きなカメラを取り出して来る人がいるので、ほとんどの人が稚内まで行くのでしょう。座席の窓ガラスにビデオカメラを設置して撮り続けている人もいます。
比布駅からは通勤や通学と思わしき人や撮り鉄な方が少し乗車し、廃止となる北比布駅では撮影をしてから乗車する人がいました。
これから先も同様に廃止駅から乗ったり、廃止駅で降りて反対列車で折り返す人が出てくるのでしょう。
その都度デッキに早めに出て撮影場所を確保してサッと撮影したらあとからゾロゾロとくる人たちに場所を空けていくように作戦を立てました。
旭川四条駅 新旭川駅 北永山駅(通過) 南比布駅(通過・廃止) 比布駅 北比布駅(廃止)
蘭留~塩狩~和寒~
蘭留駅を出ると塩狩峠の上り坂にかかります。明らかに速度が落ちて、 20パーミル(1000mで高さが20m変わる)の勾配をゆっくりと右へ左へとカーブを切りながら登っていきます。
ようやく登りきったところに塩狩駅があり、ここで3両もある反対列車と行き違いを行います。
ここで下車して反対列車に乗り南比布駅を目指すと思われる人もいました。
国道40号線に近いこともあり、車で並走する人が撮影しているのも見受けられました。
和寒に向けて下り坂を進んでいき平地が見えてくるとほどなく特急停車駅でもある和寒に到着し、ここから名寄方面の学校に通う高校生たちが多く乗車してきます。
明らかに「いつもは座れるけど、何このおっさん軍団・・・」という雰囲気で隣の名寄止まりの車両へと移っていきました。
塩狩峠への上りにかかる 雪深くなりカーブもきつい 塩狩駅でも撮影者が 反対列車と行き違い 塩狩駅・駅舎も残る 下り坂を駆けおりる 和寒駅へ到着 整列して乗車する学生たち
×東六線~剣淵~×北剣淵~士別
私の行動パターン(駅が近づくとデッキに出てきて撮影)を真似する人も徐々に出てきたり、ワンマン運転の運賃表が出るたびに撮影する人がいたりとデッキのところは賑やかになってきました。
次の東六線駅では、12分後に次の剣淵駅で行き違いとなる反対列車がくるので多くの人が下車し、先に撮影をした人がこの列車に乗ってきたりとバタバタで唯一駅が撮れませんでした。
宗谷本線は朝礼台くらいしかないホームの駅が多いので、ホームが渋滞するんじゃないかと心配するくらいです。
列車は一直線な線路を走っているのですが、停車の際は1キロ近く手前から減速してゆるゆるとホームに入るなど随分と時間をかけます。これを都市の近郊電車のようにパッと止まってパッと出る感じにすればもっと時間短縮できるのに?!とも思うほどでした。
次の剣淵で高校生が下車し、駅の近くにある剣淵高校に通うのでしょう。
逆に乗車してきたの人たちは士別や名寄の高校に通うのでしょうか。
その先の北剣淵駅では乗降も少なく、特急停車駅の士別に停車し、高校生よりも通勤と思わしき人が下車していきました。ここからも名寄方面に向かう人が乗車してくるので、だいぶ混んできました。しかし件の旭川から乗り続けているクロスシートは相変わらず荷物が置かれたままで我関せずといった感じで食事をしたり携帯いじったりしていますね。
空いた車内であればまだしも、混んでる時はお互い様と思うのですが?!
東六線駅の看板 2004年の東六線駅 剣淵駅 ここでも整列乗車 北剣淵駅 士別駅
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