僕はいつでもここにいるから会いにきて

店をやっていれば人が集まってくれる。約束してなくてもいつでも自分に会う事が出来る。そんな時に立ち話じゃなくって、ゆっくり腰かけて話が出来る。。。
そんな空間を作りたかったんですよ。
と語るオーナーの鬼頭匡さん。
今回は2018年10月にオープンしたデコール洋菓子店のそこまでに至るエピソードなどをインタビューさせていただきました。

※写真については、お店よりいただいたものを使用しておりますので、著作権はデコール洋菓子店様にあります。ダウンロードや二次利用はお断りいたします。

きっかけ

カフェやりたいから手伝ってほしいがきっかけ

Q.小さなころから洋菓子を作ったりすることに興味があったのですか?

A.私はもともとは名古屋出身だったのですが、大学時代には警察官になろうと思っていたんですよ。
もともと人とのつながりを大切にしたい。という思いがあったのですが、2年生の時に友人から「自分でカフェを出したいから、ケーキを作ってくれないか?」と言われたのがこの道に入るきっかけだったんですよ。

勉強~修行時代

大学を中退して専門学校へ

自慢の一品、シューパリジャン

Q.これからの人生を決める時期に大きな決断をされたんですね!

A.警察官になって、その先どうしようか?と考えた時期でもあったので、人とのつながりを大切にする部分は同じかな?と思って決断しました。
それで大学を辞めて専門学校に入りなおして1から勉強をしました。
しかし、今、その友人は別の仕事をしていますが、恨むとか、ガッカリとか、そうゆうネガティブな気持ちは全然ありません。むしろパティシエと言う職業に導いてくれた事に感謝しかありません。僕はまだ諦めてませんけどね(笑)人生長いですから、いつか今度は僕のほうから誘いたいです。

浜松のお店で修行

Q.学校を卒業されてからお店での修行となるわけでしょうか?

A.浜松市東区半田山のお店に行って3年半ほど修行しました。
ここには趣味としてケーキを作りたい人や独立志向の人もいましたけど、1年持たずにリタイアする人も少なくはなかったです。
時間のある時は名古屋あたりまでケーキ屋さん巡りをしてました。

兵庫県西宮市の洋菓子店へ・そこではお店を継いだことも

かつてお世話になった方のお店を訪問

Q.お店は幾つか渡り歩く感じなのでしょうか?

A.そうですね。そのあと兵庫県宝塚市に引っ越しをして、西宮市にある洋菓子店で働くようになりました。
それで2年位したら、オーナーが店をたたむから後を継がないか?とお話をいただいて3年ほどお店をやるようになりました。
既に結婚もしていたので、妻とアルバイトの3人体制で行っていました。

一度浜松に戻って就職

結婚式場で働いた経験も活かし、お祝いのケーキ作りも

Q.それで浜松に戻ってきた感じでしょうか?

A.お店を辞めたあと浜松に戻ってきたんですが、この時は結婚式場のレストランに就職をして5年ほど働いているんですよ。

開業へ向けて

娘さんの事を考えて、店舗兼住宅を作ることに

生クリームスペシャルデコレーション

Q.そこまで経験を積んでからのこの店舗だったんですね。店舗兼住宅にしたのは何か理由があるのでしょうか。

A.今、娘が小学生、息子も4月から小学生になるのですが、浜松に戻ってきた時がこの近くでして、子供の事を考えると転校させるのもどうかな?と思いました。私も妻もお店で働いているので、やっぱり目の届く範囲に居てあげたいという考えもあって店舗兼住宅にすることにしました。
あとは、住む上での環境が良かったというのもありますね。

過去の経験が活きた開業準備

Q.起業するにあたって相談したり、特に苦労したことはありましたか?

A.ここまでに関西でお店をやっていたり、結婚式場で働いていた時にはマーケティングの勉強もしていたので、コンセプトやターゲット作りもスムーズにできました。統計局の資料を使いながら市場調査ということもやりましたね。
関西の時もよく日本政策金融公庫を利用していたので、店舗資金はほぼ一択で、住宅は別になるので、ハウスメーカーの住宅ローンを利用しました。

試作に苦労

チョコレートフルーツデコレーション

Q.商品のラインナップとかは苦労されたのではないでしょうか?

A.地域が変わると仕入れ業者や商品も変わってくるので、今まで使っていたレシピも全く変えていかなければならなくなります。
素人には分からない分野になりますが、手触りとか積んだ経験の数でしか分からない違いがあるので、そこを詰めていくことにとても苦労しました。

広告依頼・ありがたいけど、ここは知ってほしい

Q.開業の際には、広告の売り込みとか沢山来られましたか?

A.準備をしているところに飛び込みで来られる方は多かったですね。
気にかけてくれるのはありがたい反面、1分1秒でも準備の時間に充てたい状況下で30分時間を取られてしまうのはつらかった時もありました。
あまり雑誌でドン!と知名度を上げるよりは、季節毎とかにお店周辺の地域に広告を織り込んでもらったりとかの口コミで広げるようにしました。

地域とのつながり

地域密着で行った事

Q.地域の方との交流や、評判はいかがでしょうか?

A.ここに引っ越してお店を出して感じる事は、地域の方の存在をありがたいなと感じるところです。
最初に自治会長さんのところに挨拶に行ったり、子供会の方から500円くらいで焼き菓子を見繕ってもらえないか?と相談を受けたり、とにかくフレンドリーに接してくれることに驚きました。
この4月からは浜松市の商工会議所青年部に入る事になりました。まだ1年半でという思いもありますが、もう1年待ったとしても同じように悩むんだろうし、それならば今入っておこうと決断しました。

実はコンビニのスイーツも食べるんですよ

Q.そういえば隣にセブンイレブンがありますけど、スイーツとか競合したりするものなのでしょうか?

A.いや、これは別物じゃないかな?と思いますね。ちなみに私もコンビニのスイーツ食べますよ!あの値段でここまでのクオリティを出すっていうのはすごいなと思ったりもします。
ウチの商品で自慢できるものを挙げるとすればシュークリームとプリンなんですが、手土産として買っていただけるクオリティを持っています。
かといって敷居が高くなるのではなく、客層として多いファミリー向けに手軽に来て買っていただけるお店を目指しています。

他のお店に行ったりとかも

プリンやタルトも揃っていますよ

Q.お店を出してから、地域の同じようなお店に行ったりもするんですか?

A.コッソリと行ったりはしますね。やはり気になったりはするので食べてみたりしています。
あとは、同系列のところを通じて〇〇したんだけど、わかりますか?などと相談が入ることがあるので、話を聞いてアドバイスをしたりしています。
ただ、基本的にはあまり外に出ないので、極端な話、1日が階段の上り下りだけということもあります。

洋菓子作りも職人の仕事、でも情報は皆がオープン

Q.自分の作るレシピとかは門外不出にされているんですか?

A.これは意外と思われるかもしれませんが、オープンなんですよ。もちろんクローズな方もおられますし、皆さん職人さんですから進んで教えるということはまずないです。
ですが、教えてほしいと質問すれば積極的に教えてくれたりしますよ。
それというのも、ほんとにレシピ通りにマネしないと同じものは作れないものなんです。使う材料1つ1つが同じでないと変わってしまうものですから。

今お店で学んでいる子も自分で楽しみを見つけてほしい

Q.こちらのお店は何人体制なんですか?教育とかはされてるんですか?

A.3人です。私と妻と勉強中の子が1人います。
教えていくにあたって、最初はひたすら厳しくやっていたのですが、最近はどうやればもっと良く出来るようになるかを教えて、自ら課題やテーマを作っていくのを待ったりしています。

喫茶コーナーは人とのつながりを大切にの表れ

喫茶コーナー・取材もここで行わせていただきました

Q.ここは喫茶コーナーがあってイートインが出来るんですよね?

A.単にケーキを買って終わりというだけでなく、ゆっくりと会話を楽しめる場所として使ってもらいたいという思いもあります。
コーヒーもハンドドリップで入れたりと味にもこだわりを持っていますし、いつでも自分はここにいるから待っているよというメッセージもあるんですよ。

今後の展望

もっと幅広いとらえかたで洋菓子を知ってもらいたい

いろいろな機会で利用していただければ!

Q.今後はどんなことをしていきたいと考えていますか?

A.ケーキ屋さんはケーキを作ることが仕事なのか?それだけにとどまらないと思うので、そこを学んでいって、地域にとって必要とされるお店にしていきたいですね。情報発信もSNSで手軽に出来るようになっていますし、まだ知らない世界が沢山あります。先日の日本政策金融公庫主催の研修&交流会でお会いした人たちも、様々な場所で活躍され、多くのエネルギーを持っていましたね。

本日はどうもありがとうございました。

店舗情報

地図・営業時間

営業時間 10:00~19:00
電話 053-548-7629

定休日 水曜日(他不定休あり)インスタグラムを「デコール洋菓子店」で検索してみて下さい。

駐車場は店舗の東側に6台分あります。

インスタグラムにはこんな感じでUPされます

あとがき

地域をコラボレーションしていくのであれば、料理1つとっても、メインディッシュを食べ終えたら、ケーキ屋さんでデザートということもアリでしょう。
お店を出すと、どうしても中々外にある生の情報に触れる機会が減りがちになるので、そこをカバーしていく交流や学びの仕組みや、人が集まってくる仕組みを作っていくこともやりたいなとインタビューしながら思いました。

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