究極ともいえる九州内鉄道会社フリーきっぷ
存在は知っていたものの今まで使う理由もなく、恐らく使うことはないだろうなと思っていたきっぷを思いがけず使うことになりました。
名前がすごくて”旅名人の九州満喫きっぷ”。旅行遂行士にとっては挑戦状をたたきつけられたようなもの。では使ってみようではないか!とルートを組んでみました。
何しろ11,000円で九州内のJR及び私鉄が3日間乗り放題になります。ケーブルカーは対象外なので、皿倉山や別府ラクテンチの車両には乗れません。またJRについては急行や特急及び新幹線には乗れませんし、南阿蘇鉄道はトロッコ列車も乗れません。1日3,667円ですからモトをとるにはラクな感じがします。
羽田から飛行機で熊本空港に入り、連絡バスで八代に抜けてスタートです
前日東京に入り、木場から地下鉄東西線、日本橋で都営浅草線から京浜急行線直通のエアポート快特で羽田空港に向かい、熊本行きのJAL625便で熊本空港へ。
豊肥本線に乗り換えたり熊本駅方面のバスに乗っても間に合わないため、八代市内方面へのバスを利用していきます。新八代でも間に合いそうでしたが、確実性を求めて八代駅まで乗車(2,300円)。
八代駅にて旅名人の九州満喫きっぷを購入しました。
肥薩おれんじ鉄道の駅は駅を出て右側になり、実はもう出発寸前でした。
八代11:57→出水13:16 肥薩おれんじ鉄道 普通1両
冷たい雨が降る中、高校生も乗っていて車内はだいぶ混雑していました。
ロングシート席は空いていたのでそちらに座りながら、熊本空港のコンビニで買ったおにぎりを食べていきます。
日奈久温泉を出ると海沿いに出て、対岸には天草の東側が眺められます。といっても視界もあまりよくないのでこの天気では仕方ないところ。
水俣を過ぎるあたりから晴れ間ものぞいてきて、県境の袋駅を過ぎて鹿児島県に入るとまたまた曇ってきました。肥後田浦や佐敷あたりでだいぶ人は降りたので、あとは意外と空いていましたし、新幹線接続駅の新水俣が無人駅というのも驚きでした。
出水13:18→川内14:19 肥薩おれんじ鉄道 1両
出水からはクロスシートばかりの車両になります。こちらもほどほどくらいの混み具合です。
駅には可愛いイラストが描かれて駅名標が飾られていて、ちょっと気持ちが上がりますが、天気は逆に風も出てきて雨もまた降りだしてきました。
川内14:22→都城16:55 鹿児島・日豊本線 817系2両
川内駅からはJRに入っていきますが、この長時間乗る列車がまさかの817系2両ロングシート車で、既に結構乗車しています。八代から3分ほどの乗継が連続しているので息を抜くタイミングがなく、プラン立てる上でちょっとムリしてるなぁと思った区間ではありましたが、まさにその通りです。
新幹線で抜けたいところですが、このきっぷは全額別負担になりますし、40分ほどあとの発車なので意味をなしません。1時間に1本しかない普通列車に乗るしか選択肢はありませんでした。
神村学園前駅では文字通り高校生が乗車してきましたが、ここから鹿児島中央までだと30分ほどかかるので結構な長距離通学といった感じです。
伊集院を過ぎてもなかなか鹿児島中央は遠く、広木駅を過ぎてようやく到着します。ここで乗客がほぼ入れ替わりますが4分の停車中にもっと混雑してきました。
混雑ぶりで車窓を見ている余裕もなく、気がついたら竜ヶ水や錦江といったところを過ぎており、桜島を全くみることないまま通り過ぎてしまいました。
隼人である程度、国分でほとんどの乗客が降り10分ほど停車します。この間に自動販売機で温かい飲み物を補充していきます。ここまでで既に3本は飲んでいる計算。
上り坂にかかって霧島神宮を過ぎ、山を越えて宮崎県に入ると都城の街並みに入ってきます。
終点の都城は3月に降りて以来。近くのスーパーで食べ物と温かいものを再び補充。それくらい寒い冬の夕暮れです。それでも地元に比べれば30分ほど遅いですが。
都城17:27→西都城17:30/17:39→南宮崎18:41 817系2両
都城駅の待合室は暖房が効いていたのでしばらく待機をし、西都城行きがくるというので乗車します。
これが恐らく折り返しの南宮崎行きになるという推測は当たりでした。
西都城駅はまさかの無人駅。高架で特急も停まるのに改札口は確かに無人でした。
一旦外に出てドアが開くのを待ってから乗車。
都城で待合室で見かけた学生たちが乗車してきます。山之口まででだいぶ下車していき、山越え区間に入ります。青井岳で反対列車と行き違いをし、田野までくると宮崎市内に向かう人たちが乗り込んできます。ただこの列車は宮崎までは行かなくて手前の南宮崎止まりとなります。
南宮崎18:55→延岡20:29 817系2両
宮崎空港始発の列車に乗り換えます。到着して10分ほど停車するので少々まだるっこしいところがありますね。宮崎に着くと通勤帰りの人や買い物帰りの人がドドッと乗ってきて立ち客もおおぜいいるような状況になります。このあたりの需要からして4両編成なのかな?と思ったのですが、2両で間に合わせるのはちょっと大変かも。
佐土原や高鍋あたりで下車するのかな?と思っていたのですが、全然そういう気配もなく立ち客が多い状態が続きます。都農では特急電車の通過待ちをして宮崎を出てから1時間10分ほど経った日向市でようやく大きく下車していきます。東海道本線で例えると浜松~静岡くらいはあります。
さらに20分ほど走ってようやく延岡駅に到着します。
鉄道に乗り始めた頃に一度泊まったことがありますが、もはやその記憶も残ってません。
駅の近くにある中華料理店でラーメンと中華飯と餃子セット(850円)をいただき、駅近くのアパホテルに投宿します。