桑名から紀伊半島を回って新幹線で浜松に帰るという切符を利用
この日と2日間かけての乗車券は、前日浜松から名古屋まで名古屋カルテットきっぷを1枚活用して移動しておき、名古屋から桑名までを特定料金の乗車券で別途購入の上、桑名から伊勢鉄道経由、紀勢本線をぐるっと一周して阪和線、大阪環状線、東海道本線経由で新大阪から新幹線で浜松まで行くというきっぷを購入しました。
名古屋8:02→多気9:23 特急南紀1号 キハ85系5両
前日はいつものように名古屋ケントスでライブを楽しんできて、朝食を済ませてから地下鉄で名古屋に出てきました。
普通列車メインの旅なので本来は快速みえ51号なのですが、もうすぐ運用から撤退するという南紀号のキハ85系に乗るために多気までをあえて特急南紀1号にしました。
予想通り満席でしたが、同じような目的の方が多数乗って紀伊勝浦方面に向けて走っていきました。
私は多気で下車して普通列車に乗り換えです。
多気9:43→新宮13:20 紀勢本線普通 キハ25系2両
普通列車2両はそれほど乗り換える人もなく空いていました。
終点の新宮まで31駅、3時間37分という長~い路線、この間他に接続する路線はありません。
多気を出て随分と貧弱な線路だなという印象の単線が伸びていくわけですが、駅舎やホームは昔ながらの長いものが残っており十分味わいがあります。
途中の三瀬谷と伊勢柏崎で行き違いを行い、荷坂峠を超えて一気に下りながら海が見えてくると紀伊長島に到着。ここで28分のロング停車になります。
とはいえコンビニやスーパーらしきものがないので、買いだしというわけにもいかない感じです。
紀伊長島から尾鷲の間は国道42号線に沿う感じで進んでいきます。尾鷲でちょうどお昼になります。
尾鷲から熊野市までの区間は長いトンネルを抜けて次の駅というパターンが続きます。国道42号線から大きく離れ、リアス式海岸にある小さな集落を結ぶように進んでいきます。
新鹿までくると弓状に砂浜の海岸が見えてきて、大泊駅で国道42号線が再び近づいてきて熊野市に到着します。
熊野市からは国道42号線沿いに進んでいき、海も近いところに見えています。鵜殿までくると川幅が広くなりすぎるので一旦上流側に出て新宮駅に到着。全区間乗った人は数人程度といったところです。
新宮13:29→周参見14:52 紀勢本線特急くろしお26号 283系6両
新宮からは普通列車だけで乗っていくと時間がかかりすぎてしまうので、100キロ圏内の周参見まで特急列車を利用します。紀勢本線の特急は全車指定席になったので特急料金が結構高くつきます。
白浜までは100キロ以内なので同じ特急料金ですが、なるべく普通列車優先にしたいのでローカル線の雰囲気のある周参見までとしました。
この列車はパンダ列車で車内や外装にもパンダや動物があしらわれていて、見た目が相当インパクトがありますね。単線でカーブのきつい区間を通っていくので、速度はあまり上がらず、ただ停車しないだけ・・・という感じでゆっくりと進んでいきます。それもあってか周参見までの73.8kmに1時間23分もかかっています。
周参見15:07→紀伊田辺15:51 紀勢本線普通 227系2両
周参見ではこの駅に23分も停車する普通列車に乗り換えます。
発車までは時間があるので改札外に出てみると、コーヒーショップがあって観光協会も兼ねているみたいで、くつろいでいる人がいました。
既に串本など最南端のところは特急で回っているので眺めのよい区間はほぼ終わっていますが、駅舎のペインティングがおもしろいところがいくつかあります(紀伊富田駅とか)。
紀伊田辺16:20→御坊17:11 紀勢本線普通 227系2両
紀伊田辺の接続も29分待ちとあまりよくありません。
ここは熊野古道の西の入口ということもあってターミナル化されており、コンビニもあるので一旦飲み物の補充とかをしておきます。だいぶ冷たい雨が降っていたので温かい飲み物が恋しい感じです。
ここからの列車も227系の2両なので、気持ち的には早くも飽いてきた感じではあります。
海岸線に出る区間もありつつ、高校生が通学で乗り降りしながら御坊へと向かいます。
御坊17:15→西御坊17:23 紀州鉄道普通 KR301系1両
御坊からは0番線に停車している紀州鉄道の1両ディーゼルカーに乗り込みます。
もう1人客がいましたが、次の学門で下車してしまい、早くも自分だけとなります。
とはいえわずか8分で終点の西御坊に到着します。
何ともあっけない路線ではありますが、今回はちょっと探検をしてみました。
紀州鉄道の廃線跡(日高川駅まで)を歩く
意外と残っている跡地
かつて平成元年に廃止されるまではもう1駅、日高川駅まで路線が伸びていました。
廃止されてから34年も経過していますが、日高川駅跡をグーグルマップで検索して、細い道をくねくねと歩いていくと、確かに線路や鉄橋の他に信号機や踏切も見られ、日高川駅のホーム跡も未だに残っているのが分かります。
帰りは紀伊御坊駅まで歩いてみました。
紀伊御坊18:07→御坊18:12 紀州鉄道普通 KR301系1両
紀伊御坊駅は唯一駅員がいるところなので、グッズを買うこともできますし、切符を買ったら硬券が出てきました。行きと同じ列車に乗って御坊駅へと向かいます。
御坊18:40→和歌山19:42 紀勢本線普通 225系4両
御坊駅での接続も今ひとつではありますが、227系オンパレードから解放されて225系の4両編成に乗ります。和歌山まで1時間ほど、景色もだいぶ単調に思えてきて眠くなってきますが、1時間ほど揺られているとやっと大きな街が見えてきた~!という感覚になりました。
とりそば嘉人のラーメン
和歌山駅に到着してホテルに向かうまでに夕食を済ませます。
とりそば嘉人というラーメン店が気になって入ってみると、見た目は随分と変わった感じですが、まさにスープがクリーミーそのもののラーメンで、具も身体にやさしいものばかりで美味しかったです。どうやら大阪天満にも店舗があるようです。
和歌山電鐵を一日乗車券で乗ってくる
和歌山21:07→貴志21:38 うめぼし電車
せっかくなのでと和歌山電鐵を乗りつぶしに出かけてきました。
もう終電近い時間ですが一日乗車券を購入します。ただし改札外の券売機にはないので、貴志行きのきっぷ(410円)を買って中に入り、和歌山電鐵乗り場にある別の改札のところで事情を説明して差額の390円を払って発行してもらいました。単純に終点往復するよりも20円安いんですね。
電車はかなり水戸岡モデルの色が濃い車体でした。まずは終点まで行きます。
貴志21:44→山東21:53 うめぼし電車
終点をあとにして、途中の山東まで乗っていきます。おりかえしを待つ間に雨が落ちてきました。
山東21:57→甘露寺前22:05 チャギントン電車
岡山電鉄の車両とタイアップしたチャギントン電車がやってきまして、終点1つ手前の甘露寺前まで移動します。
甘露寺前22:17→和歌山22:47 チャギントン電車
この駅には恋みくじなるものがあってガチャを回してみました。結果は中吉。
貴志から戻ってきた電車はガラガラでしたが、それに乗り込んで和歌山駅まで行きますが、ほぼ片手で数えられるくらいの閑散とした車内でした。