北海道&東日本パスを7日間活用してみる #2

ひとり旅
  1. 青春18きっぷとの比較・メリットとデメリット
    1. 北海道&東日本パス(普通列車限定)とは
      1. 北海道線特急オプション券とは
    2. 超乗り鉄的ルートプラン
    3. 1日目 熱海からスタート
      1. 浜松から熱海は普通に移動。ホームライナー沼津は熱海まで直通するのが美味しい
      2. 熱海でJRE-POINTをグリーン券に引き換え(600pt利用)
      3. 仙石線の各駅停車から女川を回り仙石東北ラインで仙台へ
    4. 2日目 気仙沼線列車区間を経由して花輪線と大湊線に乗る
      1. 気仙沼線列車区間に乗る
      2. 東北本線を北上後、花輪線に入り大館へ
      3. 奥羽本線を通り大湊線を往復して青森へ
    5. 3日目 津軽線と津軽鉄道のストーブ列車から北海道へ
      1. 五所川原へ出て津軽鉄道のストーブ列車へ
      2. 津軽中里と奥津軽いまべつを結ぶ乗り合いタクシーを使ってみる
      3. 特定特急券を使って北海道へ入る
      4. 廃止予定の5駅を通って函館へ
    6. 4日目 リゾートしらかみ号で五能線を抜け由利高原鉄道を往復
      1. 早足で北海道をあとにして、リゾートしらかみに乗車
      2. 由利高原鉄道で自分のこけし人形を確認して秋田へ
    7. 5日目 秋田内陸縦貫鉄道・ごっつお玉手箱列車に乗車
      1. 奥羽本線で鷹ノ巣へ
      2. 秋田内陸鉄道、急行もりよしも使って角館へ
      3. ごっつお玉手箱列車
      4. 角館へ戻り、田沢湖線で盛岡へ
    8. 6日目 宮古毛ガニ号や三陸鉄道に乗車
      1. この日のみ運転の宮古毛ガニ号
      2. 三陸鉄道、こたつ列車には乗れず
      3. 快速はまゆりに乗って釜石線を北上、さらに北上線で横手から奥羽本線で山形へ
    9. 7日目 峠を往復しながら仙山線を通って常磐線回りで帰る
      1. 名物”峠の力餅”の峠駅を往復しながら仙山線経由で仙台へ
      2. 常磐線をひたすら南下して上野へ
      3. 十分余裕を持ちながら浜松までその日に帰れる
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青春18きっぷとの比較・メリットとデメリット

北海道&東日本パス(普通列車限定)とは

北海道&東日本パスは実は2002年より発売されておりますが、今まで使ったことは一度もなかったです。
青春18きっぷと似ているものの、7日間連続で旅行することを前提にして作られたきっぷとなります。
青春18きっぷとの違いとしては

  • 有効期間は7日間連続となる。
  • 利用可能な期間が青春18きっぷよりも長い。
    2022年を例にすると
    春:3月1日から4月22日
    夏:7月1日から9月30日
    冬:12月10日から1月10日(これは青春18きっぷと同じ)
  • 青春18きっぷは日本全国のJRなのに対し、JR東日本とJR北海道のみの利用となる。
    但し、北越急行、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道も利用できる。
  • 後述する北海道線特急オプション券を使えば、1日JR北海道内の特急自由席、及び北海道新幹線の空いている席が利用できる。
  • オプション券無しでも、北海道新幹線内は特定特急券を購入すれば空いている席が利用できる。
  • 値段が11,330円と青春18きっぷ(5回分)よりも安い。

北海道線特急オプション券とは

北海道線特急オプション券を別途購入することで、前述したとおり1日JR北海道内の特急自由席、及び北海道新幹線の空いている席が利用できます。
値段は6,110円なので、北海道新幹線の新青森~新函館北斗間の特定特急料金が片道4,000円というのを考えれば往復するだけでモトがとれます。
但し、8月1日~19日と12月28日から1月6日はこのオプション券は利用不可となります。

超乗り鉄的ルートプラン

当初は青春18きっぷを使って東北を回る7日間コースを考えていたのですが、このきっぷの存在を知ったことで、一度使ってみようという闘争本能に火がついたため、当初のプランに1日北海道オプション券を行使するようにして北海道&東日本パスの7日間コースを作ってみました。
何ごともなければ3月8日から14日にかけて実行する予定です。

一度作ってみたJR北海道の日本一の秘境駅”小幌駅”を訪問するパターンを崩して、逆ルートで組んでみています。違いとしては

  • 小幌駅訪問を止め、本石倉駅を訪問する
  • 北海道オプション券を使わず、特定特急券でしのぐ
  • 三厩駅と峠駅を訪問する
  • 行き東北・奥羽本線、帰り常磐線を行き東北本線、帰り奥羽、仙山、常磐線に
  • 最後に石巻を回ったのを最初に回る

といったところになります。

ダイヤは3月11日までのものは2022年2月号、3月12日以後は2022年3月号のダイヤに準じていますが、公式のものを必ず参照するなど、あくまで参考程度にお考え下さい。こちらでは責任は負いかねます。

1日目 熱海からスタート

浜松から熱海は普通に移動。ホームライナー沼津は熱海まで直通するのが美味しい

浜松6:20→静岡6:44 こだま808号 在来線より45分も遅く出られます。
静岡7:00→沼津7:41 47→熱海8:06
静岡からはホームライナー沼津2号に乗車することで後続の接続が確保できます。
この列車はラッシュを避けるのにも好都合ですし、沼津到着後はそのまま熱海行きとなるのでその点でも使い勝手の良い列車です。

熱海でJRE-POINTをグリーン券に引き換え(600pt利用)

熱海からは8:10発に乗っても先々で後発の列車に追いつかれるので、落ち着いてJRE-POINTをグリーン券に引き換えて宇都宮まではリラックスしていきます。もしかするとここで北海道&東日本パスを買うことになるかもしれません。
どこかしらで乗り換えが必要になるので、なるべく次の列車が始発になるところを考えると大船で乗り換える手が便利でした。
熱海8:23→大船9:22 普通上野東京ライン直通高崎行き
大船9:44→宇都宮12:19 湘南新宿ライン経由大宮から快速

宇都宮から黒磯行きが2分接続、ここから4両と一気にローカル色が強くなります。
宇都宮12:21→黒磯13:12

乗り換えがこまめになる区間に突入します。ここもダイヤ改正の結果次第では時間1本から2時間1本になる可能性もありそうですね。
黒磯13:30→新白河13:53
新白河13:57→郡山14:36
郡山14:39→福島15:25
福島15:43→仙台17:05

仙石線の各駅停車から女川を回り仙石東北ラインで仙台へ

仙石線と仙台東北ラインは両方乗りたいし、気仙沼線の列車区間も乗りたい。女川にも足を運びたいと考えるとこのルートがすんなりおさまりました。気仙沼線を翌朝に回すとうまく出来た感じです。
石巻で1時間時間を取るか、仙台で1時間時間を取るかは悩みどころです。チェックインもできるから後者を取る可能性もあります。

仙台17:22→石巻18:50 or 仙台18:22→石巻19:46
石巻19:52→女川20:18
女川20:27→石巻20:53
石巻20:59→仙台21:48 仙石東北ライン特別快速

2日目 気仙沼線列車区間を経由して花輪線と大湊線に乗る

気仙沼線列車区間に乗る

まずは石巻線を通り、気仙沼線の列車区間として残っている前谷地と柳津の間を乗ります。
ここはBRTが走っている時間もあるので意外と組みづらい場所で、あとは小牛田での乗り継ぎが今ひとつよくないことが多いです。

仙台6:00→小牛田6:44
小牛田7:11→前谷地7:28
前谷地7:33→柳津7:56
柳津8:06→前谷地8:28
前谷地8:44→小牛田9:01

東北本線を北上後、花輪線に入り大館へ

再び東北本線を北上し盛岡まで行きます。

小牛田9:06→一ノ関9:52
一ノ関10:15→盛岡11:46

待ち時間にお昼ごはんも食べられそうです。

ここから花輪線に入りますが、盛岡~好摩はIGRいわて銀河鉄道になるため、青春18きっぷですと対象外で別途660円を支払うことになりますが、北海道&東日本パスは乗車可能になります。

盛岡12:37→大館15:25

奥羽本線を通り大湊線を往復して青森へ

大館の接続は秋田方面、青森方面どちらも珍しくすぐ接続しています。ここは青森方面に向かい、少し遅くなりますが大湊線を往復してきます。

大館15:28→弘前16:11
弘前16:15→青森17:04

ここからは青い森鉄道に入りますが、大湊線に入る場合は通過特例で青春18きっぷでも通れます。
北海道&東日本パスは青い森鉄道も乗車可能なので問題ありません。

青森17:23→野辺地18:10
野辺地18:14→大湊19:16
大湊20:03→野辺地21:05
野辺地21:17→青森22:05

3日目 津軽線と津軽鉄道のストーブ列車から北海道へ

この日はまず津軽線で三厩までを往復します。一日5往復しかないのでこの時間が最適と考えます。

青森6:16→蟹田6:58
蟹田7:07→三厩7:43
三厩8:19→蟹田8:55
蟹田9:13→青森9:51

五所川原へ出て津軽鉄道のストーブ列車へ

奥羽本線の乗り換えは2分ですが、隣のホームなので接続はあると信じたいです。
川部から五能線に入り、五所川原から津軽鉄道のストーブ列車へ乗ります。
ストーブ列車は3月31日まで走っており、ストーブ車に乗る場合は500円料金を支払うことになり、また津軽フリーパスといった乗車券では乗ることができないので、その場合はもう1両連結される普通車に乗車することになります。

青森9:53→川部10:30
川部10:38→五所川原11:05

津軽五所川原11:50→津軽中里12:35 ストーブ列車

津軽中里と奥津軽いまべつを結ぶ乗り合いタクシーを使ってみる

以前は津軽中里から奥津軽いまべつまでバスが走っていましたが、乗合タクシーに変わっています。
これを使う場合、奥津軽いまべつまで利用すると2,400円と跳ね上がるので、大山ふるさと資料館まで乗ることにすれば大平駅まで徒歩5分ほどで1,800円で済みます。

津軽中里から奥津軽いまべつまでは50分ほどなので13:40には到着できると思われます。

特定特急券を使って北海道へ入る

北海道新幹線を北海道線特急オプション券を使わずに入るには特定特急券を購入する必要があります。
空いてる座席ならば座れるので指定券より520円ほど安くなり、奥津軽いまべつからは木古内までが1,520円、新函館北斗までが2,850円となります。新函館北斗~新青森が4,000円なのでだいぶ価格差が大きいです。
木古内からは接続が珍しく良い道南いさりび鉄道にも乗車して、のんびり函館を目指します。
北海道&東日本パスでは乗車できないので980円が別払いとなります。

奥津軽いまべつ14:15→木古内14:49 はやぶさ19号
木古内15:19→函館16:20 道南いさりび鉄道

廃止予定の5駅を通って函館へ

今回の目的として、函館本線の廃止となる駅をたどっていくというものがあります。
2022年3月11日をもって廃止されるのは大沼から渡島砂原回りの中にある池田園、流山温泉、銚子口の3駅(何と連続して駅があります)と森から八雲の間にある石谷駅と本石倉駅です。
もう1つは七飯駅から大沼駅の間ですが、現在は新函館北斗駅が出来たので特急列車はこちらを通りますが、かつては新函館北斗(かつての渡島大野)を通らずに走っていました。
この区間は藤城支線の呼び名があり、下りのみ走行していて今でも1日3本の普通列車が新函館北斗を通らないで走っています。今回は藤城支線はあきらめ、廃止となる本石倉駅にちょっとだけ立ち寄る形を取ります。

函館17:00→森18:56 渡島砂原経由
森18:59→本石倉19:10
本石倉19:28→函館21:20 駒ヶ岳経由

4日目 リゾートしらかみ号で五能線を抜け由利高原鉄道を往復

早足で北海道をあとにして、リゾートしらかみに乗車

この日は朝一番の北海道新幹線に乗車します。ギリギリで接続しない藤城支線経由列車があるので歯がゆいのですが致し方ありません。奥津軽いまべつで下車するとあとが続かないので新青森まで走り抜けます。特定特急券を4,000円使います。
新青森からは五能線経由の快速リゾートしらかみに乗って秋田まで向かい、羽越本線の羽後本荘まで移動します。

函館6:07→新函館北斗6:29 はこだてライナー
新函館北斗6:39→新青森7:41 はやぶさ10号
新青森8:16→秋田13:26 リゾートしらかみ2号
秋田14:30→羽後本荘15:18

由利高原鉄道で自分のこけし人形を確認して秋田へ

羽後本荘15:45→矢島16:24
矢島16:45→羽後本荘17:26 
羽後本荘17:35→秋田18:19

由利高原鉄道は矢島駅に到着したら駅の一角にあるクラファンのこけし駅舎に以前こけし人形を奉納したのでそれの現況を確認してみようと思います。

3月は矢島からの午前中の列車1往復がおひなっこ列車になるようです。
平日は一日乗車券がないようなので、通常乗車券での往復になります。(往復1,220円)

過去に行った時の記録についてはこちらも参考に!

5日目 秋田内陸縦貫鉄道・ごっつお玉手箱列車に乗車

奥羽本線で鷹ノ巣へ

この日が3月12日、ダイヤ改正日となります。既に確定ダイヤに変更してあります。

秋田から鷹ノ巣まで奥羽本線で移動します。
秋田6:13→鷹ノ巣7:39

秋田内陸鉄道、急行もりよしも使って角館へ

この日は後述のイベント列車に乗る予定なので、その中に全線フリーきっぷが含まれています。
鷹巣から秋田内陸縦貫鉄道に乗り、阿仁合からは急行もりよし号に乗り継いで角館へ向かいます。
急行もりよし号は急行料金が別途320円必要ですが、全線フリーきっぷは込みになっています。
ここは鷹巣から全線乗車にこだわらなければ、秋田10:16発、大曲乗り換えで角館11:36着の普通列車でも移動できます。

鷹巣8:10→阿仁合9:10
阿仁合9:15→角館10:23 急行もりよし1号

ごっつお玉手箱列車

角館からは11:50発の普通列車にごっつお玉手箱列車の専用車両を増結して阿仁合へ向かいます。
この列車は年に数回しか走らないので貴重な体験になります。各駅から地元の方の作った料理が運ばれてくるという面白い試みが行われてるんですね。

角館11:50→阿仁合13:14 ごっつお玉手箱列車

角館へ戻り、田沢湖線で盛岡へ

阿仁合からは単純に戻るか、ゆっくりしてから急行もりよしで戻るかどちらも選べます。
一日3本しかない田沢湖線の普通列車にいい具合につながります。

阿仁合13:43→角館15:10
角館15:25→盛岡16:56

阿仁合15:28→角館16:35 急行もりよし3号
角館17:28→盛岡18:56

ここは洗濯やら休憩に充てるために盛岡市内に泊まる予定です。

6日目 宮古毛ガニ号や三陸鉄道に乗車

この日のみ運転の宮古毛ガニ号

3月13日は毎年開催される宮古毛ガニまつりの開催日ということで、山田線にも臨時列車が運行されます。
ダイヤはさんりくトレイン宮古号と同じで、使われる車両も同じHB-E300 リゾートあすなろ号の2両編成で全車指定席です。
この列車のいいところは、会場までのシャトルバスがこの列車専用で運用されるところです。

矢幅8:00→盛岡8:15
盛岡8:51→宮古11:21 宮古毛ガニ号

とここまで書いたところで、今年もお祭りは中止との情報が入りました。

 

JR東日本盛岡支社のページによると、列車はそのままリゾートあすなろを使って運転されるとのことです。

三陸鉄道、こたつ列車には乗れず

宮古に戻ってきてから、こたつ列車で久慈に出ようと思ったのですが、予約申し込みをしたところ満席と言われてしまいましたので断念です。
宮古で1時間少々あるので、美味いものでも食べようかなと思います。
同じ三陸鉄道でも釜石のほうへ向かいます。宮古と釜石の間はかつての山田線だったところです。

宮古12:35→釜石13:57

快速はまゆりに乗って釜石線を北上、さらに北上線で横手から奥羽本線で山形へ

釜石線の快速はまゆり、北上線と西進しながら奥羽本線に入り真室川や新庄も抜けて一気に山形まで向かいます。

釜石14:18→花巻16:05 快速はまゆり6号
花巻16:08→北上16:19
北上16:40→横手17:57

一旦横手で休憩です。横手焼きそばでも食べながら先を進みます。

横手19:18→新庄20:48
新庄20:52→山形21:58

7日目 峠を往復しながら仙山線を通って常磐線回りで帰る

名物”峠の力餅”の峠駅を往復しながら仙山線経由で仙台へ

前日山形まで頑張ってきたのはこの奥羽本線の難所である峠駅に再び降りてみるためです。
滞在時間は相変わらず8分ですが、今度は峠の力餅も買ってみようかな?

山形6:30→峠7:35
峠7:43→米沢8:00
米沢8:06→山形8:51
山形8:55→仙台10:22

常磐線をひたすら南下して上野へ

仙台からは岩沼より常磐線に入り、東日本大震災から復興を目指す場所を通っていきます。

仙台10:36→原ノ町11:56
原ノ町11:59→いわき13:16
いわき13:48→勝田15:10
勝田15:24→上野17:34
上野17:41→熱海19:39

これで北海道&東日本パスの有効な場所が終わりになります。
勝田から熱海まではJRE-POINTを引き換えてグリーン車に乗るつもりです。該当の列車は熱海より先の沼津まで行きますが、JR東海管内になるためSuicaグリーン券が使えないので、熱海で下車します。
どのみち乗り通しても同じ乗り継ぎになり、あとはそのまま浜松まで帰ることにします。

十分余裕を持ちながら浜松までその日に帰れる

熱海19:49→静岡21:09
静岡21:13→浜松22:13 ホームライナー浜松7号

最後はホームライナーを使って〆ることになりそうです。

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