阿佐海岸鉄道のDMV試乗会に参加してきました!

ひとり旅

あさてつファンクラブの試乗会抽選で当たる

集合場所・始発駅となる阿波海南文化村への足

通常は牟岐線で阿波海南まで行き、徒歩15分ほどで行けます。

阿波海南駅までの本数と時刻

時刻表に載っている情報だけで阿波海南に向かうとなると、徳島から牟岐線に乗っていくことになります。
この場合、阿波海南まで行く本数が少なく、特に朝は4時間ほど空白時間が生まれます。

(2021.12現在の時刻表より)
徳島駅発・阿波海南着時刻
05:31→08:03
09:30→11:38
11:30→13:38
13:30→15:38
15:30→17:51
17:30→19:46
とわずかに6本のみです。

阿波海南駅から阿波海南文化村

阿波海南駅からはすぐ横を通る国道55号線を牟岐方面に戻るように進み、トの字の交差点を右に曲がればほどなく高台にある海南病院の奥に見えてきます。
今回の試乗会の受付時間が10:00~10:30となっていたので、5:31発の列車で向かうしかないかな?と思っていましたが、調べてみるとこんな抜け道がありました。

今回はJRで牟岐駅止まりの列車に乗り、牟岐駅からバスで向かいました。

徳島6:46発の牟岐行きで10時までに阿波海南文化村に間に合う方法

他の交通手段を探してみたところ、徳島バス南部というページに行きつきました。

日和佐から南の集落を結ぶ路線バスですが、牟岐・甲浦方面という路線があるので調べてみると、
牟岐を9:30に出発して海南病院に9:50に着くバスがあります。
それぞれの乗車場所を調べてみると、

牟岐駅前にはバス停は無く、すぐ前にある国道沿いにも見当たらないので全く知識がないと焦りますが、国道を過ぎて真っすぐ行くと右手にこじんまりとした車庫と看板のついた建物が見えてきます。

 

海南病院バス停が阿波海南文化村の最寄りとなります。
路線図を見ると阿波海南文化村を経由するような感じですが、実際に乗ってみると海南病院まできて次は向きを変えて海部高校方面に向かうので注意してください。
この時は文化村に行きたいんだけどと言えば、大概病院の坂道を下りたところに別系統が停まる阿波海南文化村のバス停があるのでそこで降ろしてくれます。
牟岐からの運賃は370円です。(2021.12現在)
途中海を眺めながら行くので牟岐線よりも眺めが良かったりします。

受付・阿波海南文化村の様子

受付は当選証を見せて、座席指定札を首にかける

10時過ぎに担当の方が見えられて文化村のDMV乗り場にテントを設け受付が始まります。
予想通り鉄道ファンな方々ばかりで全国から集まってきているようですが、意外にも撮り鉄な人はあまり見かけません。

阿波海南文化村の施設

まずお手洗いは数ヶ所あります。
DMVがお手洗いがついてないので、事前に済ませておいたほうが良さそうです。
このうち三幸館では11時から食事ができ、この日は名物の半田そうめんをいただくことができました。
ハーフを2種類選ぶと880円で温冷を選べるものもあるので変化が楽しめます。
DMV関連のお土産もここに揃えてあります。

いよいよDMVが登場→乗車

赤の車両は地元の幼稚園児が降車していきました。

そうこうしている内に遠くからでも目立つ車体がやってきました。
文化村の駐車場に入ってくるとどうやらお客さんが乗っているようです。
どうやら地元の幼稚園児が体験乗車をしていたようで、お礼を言いながら降りていきました。
この車体を撮影してみます。下からみると鉄道用の車輪がかろうじて見えますね。
この車両は実際のダイヤ通りに緑の車両の後続便として運転士の訓練習熟用にこの日も走行していました。

緑の車両にファンクラブの面々が乗り込みます。

続いて緑色の車両が到着します。こちらに自分たちが搭乗し、11:09発の111便及び012便として阿波海南文化村~道の駅宍喰温泉~阿波海南文化村を往復したのち、ファンクラブの次の便となる115便及び016便となるようです。

青の車両はエンジントラブルで休車だったようです。

これは地元新聞で見て知ったのですが、前日の地元住民向け試乗会の時にエンジントラブルを起こしたようで休車となっていました。
幸い原因も分かったようで、25日の運行には支障ないとのこと。
時間帯によっては3便体制になるところもあるので万全の状態で走ってもらいたいですね!

 

DMV乗車の様子

道路を走って阿波海南駅へ

割り当てられた座席は3Aと二人掛けの窓側。荷物を置く棚とかもないので、ホントの路線バスに乗っている感じで前後左右の間隔とも狭いかな?と感じます。
車内放送の声や行先表示板などもバスの仕様そのもので、違うところといえば運転手のところについてる装置が随分複雑そうだなといったところ。
ほとんどの方がビデオを回していましたので、前方座席を取らないとカメラが写り込むことになるでしょうね。

阿波海南文化村を出発する時に無線で出発報告と阿波海南駅のモードチェンジ作動要請を行います。
道路の走り心地は正直バスよりも振動が伝わってくる感じを受けました。シートベルトについての案内は特になかったのですがシートベルトを念のためつけてずっと乗っていました。

道中は阿佐海岸鉄道の方が乗り込んで説明をしてくださいますが、あまりしゃべりに慣れてないのとDMVの知識もそれほどは無いのかな?という感じでつたない説明でした。
もう少し事前に話し方の訓練をして、モードチェンジの時のウラ話とかもしくは運転する人とかの運転する時の感覚の違いというものを聴かせてもらえたらなと思いました。

阿波海南駅に着き駅前の乗降ポイントで運転手順通りに誰も乗り降りは無いですけどドアの開閉が行われます。この試乗会自体も運転士の習熟に充てられていました。

モードチェンジ

今回残念だったのは、試乗会中は終着駅まで外に出られないのでモードチェンジの様子は中で体感するしかなかったことです。
今後乗車しても同様のことが考えられるので、モードチェンジにくるダイヤを考えつつ乗り継ぎルートを組むべきでしょう。
モードチェンジ中はなぜか車内に阿波踊りが流れます。鉄路に上がるときは車体前方がせり上がる感じでそのあとに後ろ側も少し上がって15秒ほどで完了します。
運転士が降りて状況を確認してから発車します。

阿波海南~海部~宍喰~甲浦 鉄道区間

鉄道区間に入ると、線路を走る音がすごく違和感を感じます。
電車のようなガタンガタン・・・ガタンガタン・・・ではなく、ダンッッダン、ダンッッダンといったリズムなので、車体が短いのが分かります。
海部駅の手前の元々は山だったのでトンネルで抜けたものの今は山が削られてしまってトンネルだけが残った町内トンネルを抜けると海部駅です。
海部駅は元々牟岐線と阿佐海岸鉄道の分岐駅でしたので、片方をDMV乗り場に移行させています。
ここには阿佐海岸鉄道で走っていたレールバスがそのまま留置されていました。

ここからは小さいトンネルが実に15本も連続しながら進んでいき宍喰駅に到着します。
駅を出ると車両基地があり、高千穂鉄道から移ってきた車両はここに留置されていました。

甲浦までは長いトンネル1本で抜けて徳島県から高知県に入ります。
右手に乗降場所へ降りるスロープが見えてくると甲浦駅です。
ここで再びモードチェンジを行い、車体が下がってタイヤが地面に着くとスロープを下りて甲浦駅の乗降所となります。その先に遮断機があり、これが開いて道路に出ます。

甲浦→海の駅東洋町→道の駅宍喰温泉・・・阿波海南文化村へ

細い道を通りながら国道55号線に出るとほどなく海の駅東洋町で太平洋の明るい海と砂浜が目の前に広がります。
ここが高知東部交通バスとの接続点となるので、これまでの甲浦駅接続とは変わります。
それを知らずに次回営業開始後の予約をしてしまったので、乗降駅の変更が出来ない発車オーライネットの予約システムのため払戻手数料100円を払って甲浦からの乗車を海の駅東洋町に変更しました。

終点の道の駅宍喰温泉も海沿いの景色のよいところで、ホテルリビエラ宍喰が併設されています。
ここで7分ほどの休憩時間があり、お手洗いを済ませて再び元の道を戻ります。
海を眺めるならば進行方向左側がD席、右側がA席となるので参考に。

戻る途中に後続の赤の車両とすれ違い、各駅で数人の撮り鉄な人と新聞記者の人が撮影をしていました。(読売新聞徳島支局の記者の方にはそのあと取材されました)
ほぼダイヤ通りに走って阿波海南文化村に戻ります。
宍喰駅であらためてみると、道の駅宍喰温泉とそれほど距離が離れてないんですね。歩いても15分あれば行けそうです。

 

半田そうめんの昼食、モードチェンジ撮影をして牟岐線の列車へ

アンケート記入後、半田そうめんの昼食

到着後アンケート用紙を渡されて記入しながら参加証を返却、お土産としてクリアファイルや保冷バッグ、タオル等をいただきました。
文化村の中にある三幸館で半田そうめんを食べていきます。すだちの輪切りはそのまま食べることが出来ますし、ジビエの鹿とイノシシの肉を使った温かいのもクセもなく美味しくいただけました。

ここにはpippaという貸し自転車のシステムがあって30分110円で利用出来るので、阿波海南駅や海部駅にも走っていくことが出来ます。今回は使えなかったですけど、宍喰駅や海の駅東洋町と道の駅宍喰温泉にもあるので活用できる場面がありそうです。

阿波海南駅でモードチェンジの様子を外から見る

結局歩いて阿波海南駅に向かい(海南病院からバスも出ていて途中抜かれました。130円)、トイレもあるので休憩しながらDMVを待ちます。
13:49発のDMVが来る前に牟岐線13:38着の終着列車が到着しました。こちらは単行なので先に座席確保をしておいてから駅の撮影スポットに向かいます。
モードチェンジのところはシンプルなのによくできてるなといった感じで、鉄路から道路は難しくないにしろ、道路から鉄路だと枠にぴったり停めるのが難しそうです。
列車の発車が14:08なので、宍喰温泉からの14:01発や文化村からの14:06発までギリギリ粘れるかもしれません。(私は13:49発を見て安心して列車に行ってしまいました)

阿波海南駅14:08の列車で徳島方面へ。高松への移動について

そのまま14:08発の列車で徳島に向かいました。牟岐までの1973年開業区間は路盤も線形もよく、1942年開業の日和佐までの区間もけっこう大胆な線形ですが、そこからはいわゆるローカル線な感じでこまめに停まっていきます。
青春18きっぷを使っている場合、高松方面に行くのに16:11に徳島に着いてから高徳線が高松まで行けるのが18:36発までないので、徳島線の16:38発阿波池田行きに乗り、佃駅で土讃線とすぐ接続するので、琴平でもう一度乗り換えれば20:33高松着と高徳線回りの20:57着よりも早くなります。

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