箱根登山鉄道一日フリーのトコトコきっぷ

ひとり旅

2021年9月30日まで販売していたきっぷを駆け込み利用

鉄道関係のニュース欄を見ていたらふとこんな記事が目に入りました。

ちょうど別の要件で静岡県東部方面に行くことにしていたので、駆け込み的に利用してきました。

現在はケーブルカーを除く区間のみに

箱根登山電車一日乗車券「のんびりきっぷ」として縮小

2021年10月1日以後は、箱根登山電車のみの一日乗車券となり、フリー区間が減った分値段も下がっていますが、小田原~強羅間の片道が680円なので、単純往復ですとむしろ高くつくようになりました。
※小田原→早雲山片道は1,110円

従来 箱根登山電車(小田原~強羅)、箱根登山ケーブル(強羅~早雲山) 1,570円
現在 箱根登山電車(小田原~強羅)のみ 1,400円
※強羅→早雲山のケーブルカー片道は430円

行く先々に寄ってきっぷの使い分けが必要

ということで、箱根に行く際には、

  • 小田急沿線から乗るのか?
  • 箱根ではロープウェイに乗るのか?
  • 芦ノ湖遊覧船に乗るのか?

といったことを考慮しながら、購入するきっぷを変えていく必要があります。

トクトクきっぷの適用範囲

★ここから先は2021年9月30日まで適用されていたトコトコきっぷについての内容です。

このきっぷでは箱根登山鉄道の電車とケーブルカー2路線が1日乗り放題となっていました。

箱根登山鉄道

箱根登山鉄道の電車は、小田原から強羅までとなります。
ただ運転系統としては箱根湯本で切り分けられ、小田原から箱根湯本の区間は新宿からの特急列車が乗り入れをしてきますが普通列車は小田原と箱根湯本の間の区間運行にとどまっています。
また箱根湯本から強羅の間は登山電車と呼ばれるほど勾配が多く、電車としては日本で一番勾配がきつい80パーミル(1キロ進むと80メートルの高低差が生じる)の区間があります。
全体では小田原から強羅までの15キロで527メートルの高低差があるので、いかに急勾配が続くかがわかるかと思います。

箱根登山ケーブルカー

箱根登山ケーブルカーは強羅から早雲山までの1.24kmの区間で、それぞれの終端駅(強羅・早雲山)から0.25km先に公園下・上強羅、0.5km先に公園上・中強羅の駅があり、その間に中間点があって行き違いを行います。
わずかな区間で209メートルの高低差があるので、ホームの上と下だけでも随分と段差があり、車両自体も階段みたいな作りになっています。
公園下と公園上は近くにある強羅公園の最寄り駅となっており、途中駅は左右両方のドアから乗降可能ですが、降りるドアを間違えると反対側に行くには次の列車を待たなければ迂回路すらないような場所にあったりします。

箱根登山鉄道

小田原~箱根湯本は200円でロマンスカーに乗れます!

トコトコきっぷを窓口で購入後、箱根湯本行きの特急電車が停まるホームに行くと箱根湯本までの特急券を販売していました。
これは出発前のみ売り出されるもので、ホームの駅員から直接現金で購入します。
座席は指定されていませんので、空席に座ります。乗車時間は12分ほどで途中駅は全て通過となりますが、速度は40キロくらいしか出ないのでのんびりとしています。単線なので行き違いもありますが、あこがれの列車にちょい乗りするには手ごろともいえます。

箱根湯本で乗り換えて強羅へ

箱根湯本の3番ホームから強羅行きの列車が発着します。

大平台で下車

列車は基本3両編成で新しめの車両と昔ながらの車両編成とまちまちです。新しい車両は窓ガラスのサイズが大きいので景色が広々と視界に入ってきます。
この日はまだ緊急事態宣言中でしたけど、多くの観光客が足を運んできており、すっかり気も緩んできたのかおしゃべりしている人も多かったです。
急勾配を進むので、途中には信号所が3ヶ所あり、うち出山信号所では列車の進行方向が変わるスイッチバック式の信号所となっています。
5枚目の出山の鉄橋は、塔ノ沢を出て渡った鉄橋ですが、出山信号所から見下ろすとこんな位置になるので、いかに上ってきたかが分かります。

古めの車両で移動

塔ノ沢駅で行き違いした電車が古びた車両だったので、次にやってくる電車はそれになるはずと読んで、これまたスイッチバックの駅となる大平台で下車。
案の定その列車がやってきたので乗車して強羅へと向かいます。こちらの車両は隣の車両に移動することが出来ないようになっており、それは途中にある半径30メートルの急カーブの存在のためです。車体をくの字のように曲げながら強羅駅を目指していきます。

ケーブルカーで早雲山へ

途中駅が4つもある

ケーブルカーを待っているといよいよ雨が降り出してきました。
なるべく上のほうで待ち、乗車しました。出発の頃には立席も多く出るくらいだったので、紅葉の頃とかの混雑が相当のものだと思われます。
上っていく時はケーブルに引っ張られていくので、線路の真ん中にケーブルが見えています。
途中駅の利用も意外と多く、食事場所とかも多いようですね。
早雲山に着くと強羅の町並も遥か下となりました。

早雲山はロープウェイへの乗り換え駅

早雲山からは箱根フリーパスを持つ人などは大涌谷や桃源台へと向かうロープウェイに接続をしますが、早雲山自体には特に見るものはなかったです。それよりも冷たい雨のせいで視界も悪く寒いので、早々に折り返しのケーブルカーで戻ります。

同じルートを戻る

帰りは雨模様に

日曜日の昼間ということで、帰りの観光客が多く乗ってきて混雑していました。
ケーブルカーから箱根湯本行きの電車の接続も良いので全区間混雑しっぱなしです。

強羅からの車窓

彫刻の森を出るとすぐに国道1号の踏切を渡ります(写真1枚目)が、これが箱根駅伝で有名な踏切となります。
途中の信号所では運転士と車掌が歩いて反対側へと移動してきます(写真2枚目)。
塔ノ沢駅では行き違い停車があったので急いで写真を撮ります。トンネルが目の前に迫っているので迫力がありました。

箱根湯本から小田原、帰りは普通列車で

箱根湯本からは4両編成の普通列車で小田原に向かいます。
ロングシートの車両で味気ない上に多くの人が乗車してくるので、通勤通学みたいな感じにもなります。登山帰りなのか席に座ってすぐに缶ビール飲んでる人も見られましたし、得てしてご年配の方ほどルールなんかとんじゃかないといった感覚の人が多かったですね。

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