幌延~稚内で宗谷丘陵を越える
幌延~稚内
幌延で20分ほどの休憩をとり、いよいよ最終区間に入ります。
下沼駅
幌延駅で天塩川と別れていよいよ稚内へ向けて北上をしていきます。
車窓の雰囲気も針葉樹林に覆われたりとだいぶ変わってきました。
すぐ近くには国道40号線が走っているのですが、樹林を隔てているため道路に出るための連絡路がないとなかなか出られません。
かつて南下沼駅のあったところを通過し、貨車の下沼駅に停車します。この駅で折り返していくのは先ほどまで最後尾で撮影をしていた女性の方でした。
豊富駅
豊富駅では最後の行き違いが行われます。
稚内を出発した名寄行き普通列車と行き違いを行うため3分少々停車します。
名寄から快速列車に乗れば稚内から五時間半ほどで旭川に着くことができます。おそらくこれに載っている方は稚内に前日泊まったのか早朝から駅の探索を行っているかと思われます。
この豊富駅の近くには豊富温泉があって、温泉と一緒に石油も沸くので少々油臭い風呂に入った記憶があります。ですから出る時に身体をしっかり洗い流す必要がありました。
徳満駅(ダイヤ改正で廃止)
徳満駅も廃止の話を聞いた時は少々びっくりしました。
かつてはここから1 km ほど先にある宮の台展望台まで歩いて行ってサロベツ原野を眺めたりしていたものです。
今回廃止になる中で一番北にある駅となります。
ただこの駅で下車をすると次の列車までは上りも下りも7時間以上あるので、降りた人は多分頑張って5 km 先の豊富駅まで歩いて行くのでしょう。
兜沼駅
兜沼駅のところは駅舎のある側には集落があり、反対側には駅名の由来となった兜沼や公園が広がっています。ただこの時期は全面結氷しているので様子はほとんどわかりません。
兜沼と勇知駅の間はちょっとした山越えになり、並行して走る道道からも離れて勾配を登っていきます。
勇知駅
何にもない景色が広がったり丘が迫ってきたりを繰り返しながら勇知駅に着きます。
このあたりでは人の乗り降りはほとんどなく、キハ54のエンジン音だけが響き渡ります。
抜海駅
海岸線がだいぶ近くなってきて抜海駅に到着します。 この駅の駅舎は立派でホーロー引きの駅名標も存在感があります。
標高は50メートルほどあるので、海岸線に沿って走るのではなく、山裾を縫って行く感じです。そのため日本海を見下ろせる時間というのはごくわずか、せいぜい30秒くらいになりますので、油断しているとおー!っと思っている間に過ぎてしまいます。
運が良ければ海の向こう側にそびえる利尻富士を眺めることが出来るのですが、この日は残念ながら見ることが出来ませんでした。
海岸沿いを走る道道と分かれると最後の宗谷丘陵を越える坂にかかり、通り過ぎると稚内の街へ向けて降りていきます。この区間は14分ほどです。
南稚内駅
どちらかというと稚内の中心部らしいのは南稚内のほうです。
宗谷岬方面との分岐点にもなっており、かつても天北線との分岐駅でした。
幌延や豊富から乗車した地元のお客さんはこの駅で降りていくようです。
稚内駅
旭川を出発して約6時間、ようやく終点の稚内に到着しました。
だいぶ改築されて近代的な駅になった感じがします。
かつての利泊航路を思わせるようなものもあるなど、過去を残しつつ、観光の起点としてやっていけるような日本最北端の駅の雰囲気がありました。
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