こんにちは!前回に続いて、近畿日本鉄道が運営するケーブルカーの紹介で、今回は奈良県にある生駒ケーブルについてです。
この路線は、生活路線でもある宝山寺線と山上駅が遊園地になっている山上線の2つで成り立っています。
生駒駅横の鳥居前駅から出発
奈良線、けいはんな線、生駒線が一緒になる生駒駅の南西側に鳥居前駅があり、ここからケーブルカーが出発します。
パンタグラフが付いているのは、車内への電源供給の為で、動かすのはあくまで外部のケーブルになります。
この路線は実は日本で最初に作られたケーブルカー路線で、既に100年以上の歴史を誇っています。
自動車も通れる踏切がある
宝山寺線は比較的勾配が緩やかで900mの間に146m登ります。生活路線であるため、6時台から23時台まで平均20分間隔、最短は15分間隔で走っています。
その為、踏切も存在し、ここの踏切は日本で唯一車も通ることが出来る踏切になっており、ちゃんと真ん中のケーブルが通るところも溝が出来ています。
最大4本の線路に分岐
生駒聖天といわれる宝山寺へ行く人が多い正月などは、普段は半分しか使ってない路線が両方とも稼働しています。
中間になる宝山寺駅で乗り換えて山上駅へと向かいます。
ここから先は18時までの運行と短くなります。
山上線の乗り場はすぐにトンネルに入る中にあります。
こちらは1.1キロの中に途中駅が2つあります。
途中駅を眺めつつ、遥か下の町並もきれいに見られます。
7分ほどで終点の生駒山上駅へ。山上線だけで322m登りますので、全部で2キロ、468mを登ってくることになります。
終点は遊園地の入口でもある
何となく派手に見える生駒山上駅は、実は車ですいすいと上がってくることも出来ます。ここには入場料が無料(アトラクションなどは有料)の生駒山上遊園地があります。
もちろん下の町並の眺めが大きく広がります。
帰り道
山上線は40分に1本というダイヤなので、宝山寺線の半分になります。
生駒聖天といわれる宝山寺までは徒歩で7分くらいなので、うまく合間を使って参拝することも出来るでしょう。
さすがに生駒駅まで戻ってくると、心なしか風が暑くなった感じがします。