宗谷本線の稚内寄りは普通列車が1日3往復の超ローカル線
天塩中川~幌延
歌内駅
天塩中川駅を出ると天塩川の蛇行がいよいよ激しさを増してきます。
蛇行したところが再びせき止めされるような感じでため池のようになった場所がいくつか見られます。
相変わらず宗谷本線は天塩川の右側を、国道40号線は左側を走っており、この辺りでは川の幅が広いためかなり離れています。
そんな中この辺りでは唯一の国道と駅を結ぶ歌内橋を渡った先に歌内駅があります。
貨車駅ですが、元の基礎の痕が残されておりかつての様子が偲ばれます。
問寒別駅
次の問寒別駅はそれなりに町のあるところに設置されているのですが、実は利用者が非常に少なく廃止になるかどうかの対象にもなっています。
この駅もかつては立派な駅舎が建っていたと思われますが取り壊されて貨車の駅に成り下がっています。 かなり老朽化が進んだために塗装は塗り直されているようです。
それなりにホームの長さがあったために危うく撮影するタイミングを逃しそうになり、慌てて最後尾のほうから撮影をしました。
糠南駅
糠南駅は問寒別駅からそれほど離れてなく、問寒別川を渡って川の蛇行痕があるところで左にゆるくカーブを切る途中にあります。
ここは典型的な朝礼台の駅で一両もないくらいの長さしかありません。
駅を出てしばらくすると問寒別川が天塩川に合流します。
全面真白くなった川を眺めている間に上雄信内駅のあったところを通過し、少し長めのトンネルに入ると出た先が雄信内駅になります。
雄信内駅
雄信内駅は跨線橋こそないものの、立派な駅舎が健在です。
急に乗客の人がざわざわしだしたのは、反対側にラッセル車が止まっているからで、急いで後ろのデッキのほうに集まり、去っていく様子を写真に収めていました。
この日は薄曇りといった天気でしたけど、雪が降る中で同じような状況でしたらさぞかし迫力満点なものが撮れたと思います。
安牛駅(ダイヤ改正にて廃止)
ダイヤ改正で廃止となる安牛駅は、 古びた貨車駅がそのまま使われていました。
ほぼ貨車の駅の場合はかつてちゃんとした駅舎が建っていたものを取り壊して設置されたものになります。
それだけ駅の維持をすることも大変だったのだろうと思われます。それは除雪費用であったり光熱費だったりというものでしょう。
この駅か二つ先の上幌延駅で降りれば、1時間半後に幌延を出る普通列車が停車するので、何人かの人が降りて行きました。
南幌延駅
次の南幌延駅はもっと簡単な作りの駅なので、むしろこちらの方が廃止になりそうな感じではありますが存続することになりました。
グーグルマップで見ても冬の景色になっていて、辺り一帯が牧場地帯のためほとんど利用者がいないようです。
上幌延駅(ダイヤ改正で廃止)
廃止となった上幌延駅も南幌延駅と同じような位置関係にあります。
あちこちで天塩川の支流となる小さなアイヌ語の名前の川が流れており、人家はほとんど見られません。
この駅でも折り返しの列車に乗る人が下車していきます。
幌延駅
旭川を出発して実に四時間半、主要駅である幌延に到着します。
この駅では21分停車をするので、駅の外に出て撮影をしたり 体を動かしたりといった時間にあてる人が多くいました。
駅の中には店とかはないのですが、近くにはQマートがあり、そこで買い出しをしてくる人もいました。
まあそれはいいんですけど、このご年配の方はアルコール類を買ってきたようで、しかも同行している人にも配っていたのですっかりいい気になってしまい、マスクもしないままべらべらと喋り出すような状況になってしまいました。
別に列車の中で飲んだりするのは自由ですが、一応は新型コロナの影響で会話は控えめにしてくだという中で、自分達ばかりいい気分になっているのはどうなのかな?と思います。
そんなわけで最後の幌延から稚内は常にデッキに立っていくようにしました。
私の座っていた席もいつの間にか他の人が座っているようです。
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