蒸気機関車で新八代へ
東日本大震災の日、旅行途中の為自宅に戻れそうになく、そのまま九州旅行へ向かった私。九州新幹線の全線開業、知覧の特攻平和会館を訪れたりしながら旅行の3日目。肥薩線の屈指の山越え区間を乗り終えて人吉まで来ました。
東日本大震災の影響でこの日から運行
人吉駅に到着、人力車に乗ってみる
人吉駅に到着してからSLの発車までには時間が2時間近くあったので、近くの温泉に入ったり、人力車にのせてもらって近くを回ったりしながら再び人吉駅に戻ってきました。
名物駅弁の「栗めし」をいただく
人吉駅は駅弁が有名で、栗めしや鮎寿司といった地産地消型のものがあります。
栗めしはこの当時は900円でしたが、現在は1100円です。消費税も上がったりしていますからね。
この時は栗めしをいただきました。確か駅のベンチで日差しを受けながらだったと記憶しています。
近くにあるからくり時計が0分になると可愛らしく動き出しました。
SL人吉に乗車
人吉駅のホームに入線
いつの間にかSLがホームに入ってきていました。
木を多く使い、黒を強調したデザインはJR九州の列車のほとんどを手掛けている水戸岡鋭治氏のプロデュースによるものです。
もうすぐ100年になる8620型58654号機
このSLが登場したのが1922年、まだ関東大震災の起こる前ということです。
引退後、保存状態が良いことで復帰、その後大きな故障により運転できなくなるものの再び復帰しています。
C62やD51といったように頭にアルファベットがついていない型ですので、本当に老齢な蒸気機関車になります。
人吉駅を発車するSL人吉号(動画)
レトロ調な車内
列車は3両編成の全車指定席で、フリーきっぷであっても指定席は別料金840円がかかります。白熱灯タイプの灯りを使ったり、調度品もレトロ調を意識したものが多くなっています。
座席はボックスタイプなので、知らない人同士向き合ってということもあります。
車窓の見どころなど
アテンダントが乗車していますので、車窓の案内などをしてくれます。
タイミングが良ければ球磨川の急流下りやラフティングをしているところが見られるかもしれません。
一番前と後は展望席になっているので、ここからゆったりと景色を眺めている人も見られます。前はSLがいるので側面からの眺めだけになりますが。
何ヶ所かで行き違いの停車
単線なので行き違いも何回かあります。それぞれ5分以上停まる時は外に出て写真撮影をしたり、縁起の良い一勝地駅の入場券を求めたり、物産販売で買い物をしたりといろいろな過ごし方が出来ます。
球磨川に沿いながら徐々に下っていく
現実的には、人吉駅からも離れた人吉の高速バス乗り場から移動するのが時間的運賃的にも半分くらいで済んでしまうのですが、それだけゆっくりと走りながら景色を楽しむ余裕があります。
球磨川を渡る鉄橋も歴史があったりするので、実際に乗ってみて確かめてほしいところです。
八代を出て、新幹線のある新八代で自分は降車します。
新八代駅を発車するSL人吉(動画)
九州新幹線から浜松まで新幹線乗り継ぎ
新八代からはつばめで
今の肥薩線のんびりきっぷですと、熊本まで在来線で移動して熊本から新幹線となりますが、この当時は新八代から新幹線に乗れました。
空いているつばめ号で博多に向かいます。
夕食は、特製の銀河鉄道999さくら弁当で
博多からは、のぞみ号とこだま号を乗り継いで浜松へと帰りました。
久留米市出身の松本零士氏にちなんでの駅弁を買って夕食にしました。
中にはメーテルの色紙が入っていて結構レアだったと思います。
値段も999円としゃれてましたね!