列車の旅の楽しみ方といえば、車窓、写真、乗車記録など様々ですが、私にとっての大きな魅力の一つが「走行音の録音」です。
映像ではなく“音”を記録することで見えてくる世界があります。
録音を始めたきっかけはコロナ禍
列車の走行音を録り始めたのは、2021年3月。
コロナ禍の真っ只中でした。
それ以前は小型カメラで映像を撮っていましたが、
- 録画時間は30分ほどが限界
- データ容量が非常に大きい
という問題があり、継続が難しいと感じていました。
そこで発想を転換し、
「映像ではなく音を記録しよう」
と思ったのがスタートでした。
使用機材は安価な録音機
使用しているのは、5,000円もしない中国製の録音機です。
高性能な機材を使う方も多いですが、私の場合は
- 256kbps程度で録音
- 長時間記録を優先
というスタイルで、技術的に特別なことをしているわけではありません。
旅を続けるうちに生まれた“全国制覇”の目標
当初は写真のついでに録っていた程度でしたが、
全国を旅する中で次第に目標が生まれました。
それが
鉄道路線の走行音「全国制覇」
自分に課したルールは次の通りです。
- ケーブルカー・トロリーバスは除外(エンジン音がないため)
- それ以外の路線は全区間乗車
- 定期列車が走る区間に限定
途中から「各駅停車限定」という縛りを追加
私鉄路線を多く乗るようになると、
特急や急行では停車駅が少なく、単調に感じるようになりました。
そこで新たなルールを追加。
各駅停車のみ録音
ただし解釈は柔軟で、
- 有料特急でも隣駅区間を走ればOK
- 種別にはこだわらない
というスタイルです。
2026年、ついに達成率100%に
2026年2月時点で、全国鉄道路線の録音は
達成率100%
となりました。
短絡線や臨時運行区間も、
可能な限り補完しています。
特急や観光列車を避ける理由
録音では意外な問題があります。
それは「車内の賑やかさ」です。
- 会話音が入る
- アナウンスが聞き取りにくい
- 再録音になることも多い
静かな普通列車の方が、
走行音をきれいに記録できます。
良い録音のための座席選び
録り鉄には、ちょっとしたコツがあります。
モーター車両に乗る
パンタグラフ付き車両が狙い目です。
空調設備の近くは避ける
風切り音が録音されてしまうため、
- 冷暖房の位置
- 送風機の場所
- スピーカー位置
を確認します。
連結部分も避ける
線路状態が悪い区間では、
連結部のきしみ音が非常に大きくなります。
そのため車両中央付近を選ぶのが基本です。
音で記録する鉄道旅の魅力
録音は地味な趣味に見えますが、
- 車両ごとの個性
- 路線の特徴
- 地域の空気感
を、後から鮮明に思い出させてくれます。
映像よりもデータ容量が小さく、
長く続けられる点も大きな魅力です。
まとめ
録り鉄の楽しみは、
ただ音を残すことではありません。
そこには、
旅の記憶そのものを保存する楽しさ
があります。
各駅停車でのゆったりした移動とともに、
音で残す鉄道旅もまた、奥深い世界なのです。

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