新卒採用試験の筆記問題に、「あなたのデートプランを1000文字以内で書いてください。設定は自由、ただし0時から24時の間で終わらせて下さい。」
と書かれていたら、どう思うでしょうね?

採用担当責任者をしていた時の事、なかなかホンネの出てこない学生から引き出しを開けようと考えたのがこの設問でした。

もともとは、採用担当者間の雑談の中から生まれたもので、
「どういう記述問題にしようかな?去年までは30歳までに成し遂げたい事とかにしていたけど、あんまり考えてない学生も多いからホンネが見えてこないんだよね?」
『だったらデートするならどこに行く?なんてどうですか?』

閃いて、即採用です。

実際にやってみて分かった事もありましたが、見えてくる部分は多かったですね!

  1. 朝型なのか、夜型なのかが分かる。
    デートを始める時間から、だいたいの生活リズムが分かります。
  2. 食事を作っているかが分かる。
    男女問わず、自分の作ったお弁当や食事を食べてもらうというのが結構あり、自分のこだわりの一品なんてものもありました。
  3. 地理感覚が分かる。
    これは私自身が鉄道等旅行に詳しいところもあって、おおよその移動時間が分かりますので、プランによってはこの移動は時間的にムリだよ。。。といったものを図る事が出来ます。
  4. 移動手段によっては、どんな車を持っているかが分かる。
    大都市圏の場合は電車移動がほとんどですが、レンタカーという手段もあり、その時はかっこいい車を借りるというものがありました。
  5. 年上が好きなのか、年下が好きなのかが分かる。
    これはやってみて分かったのですが、設定を細かくしてきてくれる学生が多くて、2つ上とか、1つ下とかいろいろ出てきました。
  6. 彼氏・彼女がいるかが分かる。
    中にはリアルな対象をもってきてくる学生もいましたので、その恋愛度を知ることが出来ました。
  7. 楽しく書いているかが伝わってくる。
    もう試験問題ということを忘れて楽しく書いてるなーというのが伝わってくるので、ノリの良さが見て取れました。
  8. 金銭感覚が分かる。
    食事に行った際のディナーの値段とかで、節約志向なのか、あんまりきっちりとしてなさそうだなというものが分かりました。
  9. 自分中心なのか、相手中心なのかが分かる。
    文章から、自分がイニシアチブをとるのか、相手に合わせる・相手の要望を聞いて組み立てるのかが分かります。
    中には自分のペースでどんどん進めていく人もいたので、そこは別で行う適性検査の結果と突き合わせながら参考にしました。
  10. サプライズ好きなのかが分かる。
    結構相手の誕生日とか、付き合って1年記念日とかを設定してくる人が多くて、どういうシチュエーションでサプライズを仕掛けるのか、その手法を見て、どういうテレビ番組を見てるのかな?というものも分かりました。

以上のような事を参考にして、他のテスト結果に加えてのプラス点にしました。
実際にこれで浮かび上がって、最終的に入社までこぎつけた学生もいましたよ。
特に採用後半の、どちらの企業を取捨選択するかの時に、「一次試験のデートプラン、あれリアルな話だったの?」とか声をかけてあげることで、「覚えていてくれたんだ」という特別感を与えるには効果ありましたね。