三島から修善寺までの駿豆線
伊豆箱根鉄道は三島から修善寺までの駿豆線と、小田原から大雄山までの大雄山線の2つの鉄道路線を持っていますが、今回は駿豆線に乗車しました。
この路線は地元の人には「いずっぱこ」と呼ばれて親しまれています。
かつてはラブライブサンシャインのラッピング列車が走っていて撮り鉄の被写体になっていました。
★再びラッピング列車が復活してきました!
一日乗車券は三島~修善寺往復と同じ値段の1,040円
伊豆箱根鉄道三島駅改札口にて購入
駿豆線の一日乗車券は、JR三島駅のすぐ隣にある伊豆箱根鉄道の改札にて購入します。
値段は三島から修善寺までの片道運賃520円の倍額の1,040円なので、途中下車すればモトが取れます。
三島駅からは箱根方面に向かうバスも出ており、その途中には三島スカイウォークもあったりと観光の要所になっています。
駿豆線沿線では三島駅から三島田町駅にかけては下り坂になるので、途中にある楽寿園や三嶋大社に立ち寄ったり、このあたりで食べられる鰻(おススメ)や三島コロッケなどの食事を楽しみながら帰りは電車で上り坂を歩かずに済むといった使い方も出来ます。
その他にも韮山の反射炉を結ぶバスがあったり、伊豆長岡温泉があったり、終点の修善寺からは虹の郷や天城・西伊豆方面のバスにも接続しています。
特急踊り子号にも乗車可能
200円で空席に着席
さてこの駿豆線ですが、東京から毎日特急踊り子号が乗り入れて修善寺まで走っています。
5両編成の全車指定席で、JR線内の特急料金は最低でも760円(チケットレスで購入しても660円)かかります。
しかし、駿豆線内だけに限れば三島から修善寺まで200円特急料金を払うことで空席に乗車できます。
三島から修善寺までは30分弱かかりますので、ちょっとだけお得感を味わえます。
停車駅も各駅停車の12駅に対して5駅と半分以下で、時間的には7分ほどの短縮ですけど選択肢に入れておく価値はあります。
なお、駿豆線内だけの特急券はえきねっとのようなインターネット経由では購入出来ませんので椅子箱根鉄道のきっぷを購入する際に同時に購入することが必要です。
一日乗車券はこんな感じです 伊豆箱根鉄道の三島駅改札で購入した特急券は硬券です。
三島駅ではJRの欠きこみホームに注目!
三島駅の踊り子号発着ホームはちょっと変わった形状をしています。
伊豆箱根鉄道の線路からJRの線路に乗り入れてくるため、急カーブでホームに進入してくることになり、車体の端がホームに当たらないようにそこの部分だけ欠きこみを入れてあります。
特に修善寺方面からJR線に入ってくる時にその様子を見てみるとなるほど~と思います。
停車駅も少ないので利用価値アリ
2021年3月のダイヤ改正までは駿豆線内の特急料金は無料でしたが、車両が一新されたこともあり有料化されました。
やってきた列車は熱海で降りる人も多かったのか、土曜日の午後の列車(三島13:40発)と時間帯も遅めだったようで席は選びたい放題でした。
有料になったことで乗客のすみわけが出来たようで途中から乗る人もなかったですね。
終点修善寺駅の改札ではJR線から直接ICカードで乗車してきた人が多かったせいかその精算をする列が多くできていました。
伊豆箱根鉄道に直接乗り入れる場合は、きっぷで発券をしておくことが必要になります。
ラブライブサンシャインとのタイアップを積極的に行っているので、看板も見られました。
帰りは4本の列車を利用してみました
修善寺→原木
帰りの普通列車は江ノ電のようなカラーの3両編成でした。
かつて東海道本線を走っていた113系車両みたいな感じで懐かしさを覚えますね。
原木駅で下車。ホームが2つありますが、上り下りとも駅舎寄りのホームに止まったので折り返し列車に乗る時にちょっと慌てました。ホーム上の時刻表と停車ホーム案内に気を配る必要があります。
原木→田京
原木からの修善寺行きはいかにも西武鉄道カラーな塗り分けで、ハロウィン電車になっていました。
車内、特に三島寄りの車両は天井にもたくさんの飾り付けがなされてハロウィンの雰囲気を盛り上げようとしています。この電車については伊豆箱根鉄道のホームページに運用予定が掲載されています。
行き違いの待ち時間が少ない田京駅で下ります。
田京→大場
田京駅からは普通の車両がやってきました。
このあたりは田園風景が広がっているのと、伊豆の山々も結構近い場所に見えており、韮山駅あたりまでは左に狩野川が寄り添ったり離れたりしています。
伊豆長岡駅は観光地としてのメイン駅で、温泉に向かう人が多く下車します。
大場→三島
大場駅は既に三島市に入っており、伊豆縦貫道と国道136号線が交差する近くに位置します。
とはいっても駅のすぐ南の道路を渡れば函南町に入るので三島と函南両側からの利用客があります。
列車は時間あたり4本(運転間隔はまちまち)なので、うまく合わせれば12分後の列車に乗れたりもします。そのため行き違いになる駅もまちまちですし、相対式ホームで乗り換えるには階段を上り下りして反対のホームに行く必要があるので、行き違い駅での乗り換えは実質無理です。その為一つ手前の駅で下りて待つことになるので、時刻表との格闘を余儀なくされます。それも時刻表旅の醍醐味といえますね!