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盛岡から札幌へ|3月の北海道を走行音でたどる鉄道旅

ひとり旅
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2021年3月、盛岡から新青森、北海道を経て札幌まで鉄道で移動した一日の記録です。東北新幹線と函館本線の走行音、雪深くなる車窓、途中駅の様子を写真とともに紹介します。

雪の中を、盛岡から札幌へ。ウトウトしながらの北への旅

早朝の盛岡駅。ホームに立つと、頬に触れる空気がまだ冬の色をしていた。ホーム上部の案内板には「はやぶさ13 新青森 指定席」の文字。この列車は、次に停まるのが終点・新青森という、思いのほか潔い一本だ。座席にもたれると、それだけで肩の力がふっと抜けていく。今日は、ここから乗り継ぎを重ねて、札幌まで北へ向かう一日だ。

思いがけない足止め、それも旅のうち

新青森に着いてすぐ、次の新幹線に乗り換えようとしたところで、思わぬ足止めに遭った。当時、東日本大震災の余震とされる地震があった直後で、新函館北斗方面への乗り継ぎがなかなかスムーズにいかなかったのだ。予定通りにいかない旅も、振り返れば記憶に残るひとコマになる。

雪原のローカル線、二股・ひらふ・銀山

なんとか北海道側に渡り、乗り継いだのはローカル線の車両。長万部から先は、単線をコトコトと進む、雪に埋もれるような景色が続く。

途中で停まる二股駅は、プレハブ小屋のような小さな待合室が線路脇にぽつんと建つだけの無人駅。日が傾き始めた頃、その窓越しに見えた夕陽が印象的だった。

そして辿り着くのが「**ひらふ**」駅。冬になると世界中からスキーヤー・スノーボーダーが押し寄せる、あのニセコ・ひらふエリアの玄関口だ。訪れたことがなくても、名前を聞いたことがある人は多いのではないだろうか。

日が完全に暮れた頃には、銀山という、これまた静かな駅へ。ホームの雪はすっかり踏み固められ、対向列車のヘッドライトだけが暗闇に浮かぶ。

夜の小樽、そして札幌へ

小樽駅に到着する頃には、あたりはもう真っ暗。ホームには「OTARU」と書かれたレトロな駅名標や、ガス灯を模した装飾が並び、旅情をかき立てる。運河と港町の情緒で知られるこの街は、日中に途中下車すればまた違った表情を見せてくれるはずだ。

小樽から先はもうひと息、旅の終着点である札幌へ。

途中下車するなら

**ニセコ・ひらふエリア**:冬なら本場のパウダースノー、雪解けの季節ならアウトドアアクティビティも豊富。羊蹄山を望む温泉も点在している

**小樽**:運河沿いの散策、寿司、ガラス工芸。夜のガス灯の灯りも見どころのひとつ

耳をすませば、そこは雪原の中

新幹線区間は、レールの継ぎ目を規則正しく刻む音が心地よく、まどろむにはうってつけだ。北海道に入ると、音の質が少し変わる。ディーゼルエンジンの低い唸りと、雪を踏みしめるようなブレーキの音。二股や銀山のような小さな駅に停まるたび、あたりの静けさがいっそう際立つ。

聴きどころ

– 新幹線区間:発車直後、加速していくときの一定のリズム

– 函館本線区間:小さな無人駅に停まるたびの、減速時のブレーキ音の変化

– 夜の区間:あたりの静寂の中に響く、車両の走行音そのものの存在感

盛岡から札幌まで、思いがけない足止めも、雪に埋もれた無人駅も、すべてひっくるめて一つの旅だった。目を閉じれば、そこはもう、北海道のどこかだ。

このストーリーで聴ける走行音

この旅で収録した走行音は、Uto Utoのストーリー1でお聴きいただけます。
東北新幹線「はやぶさ13号」の盛岡→新青森をはじめ、北海道へ向かう列車の走行音を、旅の順番に楽しめます。

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