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白銀の釧網本線 ――キハ54が結ぶ、知床の麓から摩周の大地へ

ひとり旅
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旅行遂行士による乗り降り旅
旅行遂行士による乗り降り旅
白銀の釧網本線 ――キハ54が結ぶ、知床の麓から摩周の大地へ
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2021年3月10日

冬の北海道東部。
大地はまだ厚い雪に覆われ、静かな時間が流れていた。

中斜里駅を出発したキハ54系の単行列車は、白く染まった農村地帯をゆっくりと進んでいく。


斜里岳を望む、広大な車窓

車窓の向こうには、雪をまとった斜里岳。
鉛色の空の下、どっしりと構えるその姿は、この土地のスケールの大きさを静かに物語っている。

遠くには知床の連なりも霞み、
北海道東部ならではの広がりを感じさせてくれる。

車内には青春18きっぷと思しき旅人たち。
誰もが言葉少なに、ただ窓の外を見つめていた。


緑駅から始まる山越え区間

やがて列車は、三角屋根が印象的な緑駅へ到着。

ここから先は、釧網本線随一の山越え区間。
トンネルをひとつも使わずに峠を越えていく、全国的にも珍しい区間が始まる。

キハ54系はカーブを繰り返しながら、
雪深い森の中へと分け入っていく。


硫黄山(アトサヌプリ)の迫力

運転席越しに見えてくるのは、硫黄山(アトサヌプリ)

噴気を上げる活火山は、真冬でも雪をまとわず、
荒々しい山肌をむき出しにしている。

この区間では、ぜひ最前列に座りたい。
釧網本線ならではの“前面展望”が広がる瞬間だ。


美留和から摩周へ

川湯温泉駅を過ぎると、列車は再び雪原へ。

美留和駅の駅名標には、隣駅として「ましゅう」「かわゆおんせん」の文字。
旅も終盤に差し掛かっていることを感じさせる。

やがて車窓は丘陵地帯へと変わり、
列車は静かに摩周駅へと滑り込んだ。

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