北陸新幹線敦賀延伸に合わせての大きな変化
①新幹線と在来線特急の乗継割引廃止
2024年3月16日、北陸新幹線が金沢から敦賀まで延長開業となりましたが、それに合わせて幾つかのルール変更が行われています。
まずは一番旅行者にとって痛い、新幹線と在来線特急の乗継割引についてです。
これは北陸新幹線だけでなく日本全国全てにおいての乗継割引がなくなりました。
今までですと、東京から米原まで東海道新幹線、米原から福井まで在来線の特急しらさぎ号に乗車したとして、しらさぎ号の特急料金が半額になる制度があったのですが、これがなくなりました。
実質値上げともいってよいルール変更になります。
②しらさぎ号、サンダーバード号は全て指定席に
2つ目はしらさぎ号もサンダーバード号も全車指定席となりました。自由席がないので、短区間の利用であっても指定席料金がかかってきます。これも自由席を主に使ってきた人にとっては値上げといえるでしょう。
③敦賀~金沢までの在来線(JR北陸本線)がハピライン福井とIRいしかわ鉄道に転換
そしてもう1つが北陸本線の敦賀~金沢が、敦賀~大聖寺がハピライン福井に、大聖寺~金沢がIRいしかわ鉄道に移管されました。これによって青春18きっぷで乗ることができなくなりました。
代わりにハピライン福井、IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道に乗車できるフリーきっぷが発売されたりしているので、全くの改悪とまではいえないでしょう。
但しこのきっぷは利用期間の制限があるので注意が必要です。
場合によっては3日前までに購入が必要な北陸おでかけtabiwaパス(有効期間1日・上記3路線に加え、えちごトキめき鉄道の上越妙高までや区域内のJR線を含む)の利用も検討ください。
実際に移動(浜松→敦賀)
浜松→名古屋は新幹線で移動
浜松からスタート。いつものように始発のこだま763号に乗車します。
京都に行くと思われる人が多くて自由席に乗り込む人が結構多いですが、静岡始発なので出発時点ではガラガラなためほぼ間違いなく座れます。
今回のダイヤ改正で名古屋にてのぞみ号に乗り継ぐことができるようになったので、この列車の利用頻度は高くなりそうです。
特急券は浜松~豊橋と豊橋~名古屋をばらして購入。浜松~名古屋が2530円の特急料金に対して870+990=1860円で差額が670円。安いランチの足しになるくらいの節約です。
途中で抜かれることもないので名古屋まで36分で到着します。
乗継割引もなくなったので、やけっぱちで名古屋~岐阜をひだ1号に乗る
名古屋で下車をして所用を済ませたのち、当初は普通列車で岐阜に向かうつもりでいました。
後述しますが、節約術の為のきっぷの買い方だったのですけど、時刻表を見るとしらさぎ1号の前にひだ1号が走っているのでどうせなら乗ってしまえ~!と自由席特急券を買って乗車します。
乗継割引が廃止になったので、後から買っても損したな~という感じがなくなったのも一因でしょう。
幸いにも自由席は1両しかない割にはスカスカでしたのでゆったりと過ごします。
100キロぎりぎりを狙って1人がけのグリーン車でしらさぎ1号に乗車
岐阜からはしらさぎ1号で敦賀に向かいますが、購入時にグリーン車の1人がけの席が空いているのが分かったので、100km以内となる岐阜~敦賀で購入しました。
しらさぎ号は自由席が無く、指定席特急券は名古屋~敦賀が2,390円、岐阜~敦賀が1,730円、グリーン車は名古屋~敦賀が4,660円、岐阜~敦賀が2,500円と100kmを境に大きく料金が跳ね上がります。
今回の乗り方ですと、名古屋~岐阜がひだ1号の自由席で760円、岐阜~敦賀がグリーン席で2,500円で合わせて3,260円と2つの列車に乗れて、グリーン車の1人席を利用できてと考えれば良いかなと思っています。
岐阜駅の電光案内板はなぜか敦賀の文字が出せないようで、行先が空欄になっているという珍現象。
指定席は全て売り切れとなっており、鉄な人がグリーン車にも多く(いやほとんど?)乗車されていました。
米原で向きを変えて敦賀に向かい、駅近くになると減速して新しくできた新幹線駅の真下にある特急乗り換え専用ホームへと入っていきます。これだけでも結構高いところに上がる感じです。
北陸新幹線敦賀駅
新幹線⇔ハピライン福井や小浜線、北陸本線や湖西線の普通列車が遠い
新幹線乗り換え口へはエスカレーターで上がっていきます。混雑しているので2列に立って歩くこともなく整然と進んでいきます。
新幹線までの乗り換えは8分くらいあれば特に問題なさそうなイメージですが、在来線乗り場とはかなり離れているので12分くらい見ておかないと大変そうです。
ちょうど東京発のかがやき号が到着する寸前で、お出迎え隊の中にさくらいとのメンバーを発見しました。
ちなみに敦賀駅東口に降りると駐車場があるものの、店舗らしきものは全くありません。エキナカのセブンイレブンか西口改札外くらいでしょう。
敦賀市内を観光するなら電動アシスト付き自転車のレンタルがおすすめ
時間もあるので、アプリを使って電動アシスト付き自転車をレンタルしてみました。
1時間20分ほど利用して110円(この日は60分無料でした)ですから、半日で2,000円取ったりするような観光地に比べれば遥かに安く効率よく利用できます。
赤レンガ倉庫、ムゼウム、金ケ崎城跡などを見ながら敦賀駅前の出店を見ていきます。
お昼ごはんは屋台が相当に混んでいたので、エフレに入ってみれば何でも揃っており色々と補充します。
さくらいとのステージ
最大の目的である、福井伝統工芸アイドルグループさくらいとのステージを見ます。
途中でブルーインパルスの飛行があったので、皆で空を見上げるという演出もありました。
嶺南地方での知名度UPに躍起になっているところなので、メンバーに嶺南地方から加入してもらえるとより盛り上がりそうな感じです。
ハピライン福井とIRいしかわ鉄道を乗り継いで金沢まで往復
北陸3県2dayパスが最大限の効力を発揮
ステージを見終わったあとは、新線開業の恒例であるハピライン福井とIRいしかわ鉄道の乗り直しに出かけます。
この日から北陸3県2dayパスが発売になりましたので、敦賀~越中宮崎までのハピライン福井とIRいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道が乗り放題で2日間2,800円と破格の値段で利用できます。
但し、利用日には制限があるのでご確認ください。
初日ということもあり、積み残しも出るほどの混雑でした
敦賀からの普通列車がまさかの2両編成で相当混雑していました。1時間1本の運転頻度は通常運行ならばそんなものかなと思いますが、開業需要が相当多くて地元の方が多く乗り込み、福井での乗り継ぎは積み残しが発生するレベルでした。
やむを得ず先にホテルにチェックインして、夕方から夜にかけて乗車してみるとだいぶ落ち着きました。
福井~敦賀間に朝と夕方走る快速はかなり快適なので需要は高そうです。
武生で下車して福井鉄道で折り返すなど遊び心も忘れずに。