熊本地震から災害復旧した南阿蘇鉄道に乗車
旅名人の九州満喫きっぷもあっという間に最終日。
もともとはゆっくり出て熊本から立野まで特急かわせみ・やませみに乗る予定でしたが、経路をしっかり調べてみると、早起きして6時前に出発すればわざわざ特急に乗る必要もないことが分かったので、急遽予定変更をしました。実際乗ってみるともっと予想外のことがありましたが・・・。
地下鉄が動き出す前に博多駅へ
博多5:52→大牟田7:26 811系8両
地下鉄が動き出す前にということで、東比恵にあるアパホテルから13分ほど歩いていくと博多駅の筑紫口に出てきました。
みどりの窓口で精算をと思いましたが、有人精算は7時からとかで、先に列車に乗って大牟田駅で精算かなと思いなおし列車に乗ります。
余裕があると思っていたらもう発車ベルが鳴っており慌てて車内に入ります。811系の編成でまだまだ外は真っ暗な中を走りだします。
大牟田まで各駅に停まっていきますが、抜かれるのが南福岡でのリレーかもめ1号だけなのでそれほど遅い感じもありません。
大牟田駅に着くとみどりの窓口は7:30から開くとのこと。少し待って払い戻し処理を行い、750円の手数料がかかりましたが、これは勉強代として考えておきます。
大牟田7:42→銀水7:46/7:50→熊本8:45 817系2両
予想より早く処理ができたので、折り返しで八代行きになる列車で始発駅となる銀水駅まで1駅戻ります。予想通りの817系2両で、昔ながらの銀水駅を降りると改札は駅員さんがいました。
列車に戻って大牟田に着くと、西鉄からの乗り換えの人も含めそこそこの乗車があります。
すぐに熊本県に入り、玉名を過ぎると熊本に行く人たちが多く乗ってきて2両編成があっという間に埋まっていきます。崇城大学前では大学生が乗ってきて上熊本に到着。路面電車などに乗る人たちが下車していき、熊本でほぼ入れ替わりとなりました。
熊本8:48→肥後大津9:23 豊肥本線815系2両
熊本駅では3分の乗継だったので前方にある豊肥本線のホームへと急ぎます。既に2両の車内はいっぱいになっています。
こまめに停車しながら竜田口まで進んでいき、ここから急な上り坂が目立ち始めます。駅間も長くなって武蔵塚や光の森を過ぎていくあたりでドッと下車していきました。
三里木や原水でも下車する人がいてだいぶ車内が空いた状態で肥後大津に到着。残っていた乗客の中でスーツケースを持った人たちは空港へと向かうのでしょう。
肥後大津9:26→高森10:15 南阿蘇鉄道直通MT-4000系1両
南阿蘇鉄道に直通する高森行きに乗りこんだのは10名ほど。思ったよりは多くありません。
青春18きっぷの時期とはいえ、名物のトロッコ列車は12月から冬の運休に入っているためそれほど乗る人がいないのかなと推測します。
次の瀬田は大きく駅がカーブしたところで、立野までは10分ほど長い上り坂を進んでいきます。
立野のホームはJRホームに停まり、南阿蘇鉄道用のホームを過ぎると接続線で結ばれて南阿蘇鉄道へと進んでいきます。
立野駅では台湾からの団体客が一斉に乗り込んできて一気に騒々しくなります。車窓の左側には阿蘇の山々、右側には街並みが広がって広大な景色が眺められます。
立野を出ると第一白川橋梁を渡ります。熊本地震で大きな被害を受け、橋の架け替えを行って6年の歳月を経て運転再開となったこともあり感激もひとしおなのですが、あっという間に通過していきます。
中松からさらに1団体が乗車
中松駅に着くと、さらに台湾からの団体客が乗り込んできてさすがに通勤列車並みの混雑になってしまいました。もともと車両の後方に立っていましたが、そこもギューギューになるほど。
幸い横に窓があったのでそこからの景色を楽しんでいき、高森に到着します。
駅はお土産物の販売が行われており、特にサニー号(One Pieceがらみ)関係のグッズ類に団体客が押し寄せています。
どうやら折り返しの10:28のあとに10:55発の臨時列車が設定されているようで、これがサニー号での運転になるようです。となると、団体客はサニー号で折り返す可能性が高いと踏んで、折り返し列車に乗っていこうと考えました。
高森10:28→長陽10:52/11:19→立野11:27 MT-4000系1両/MT-3000系1両
予想は当たって、折り返しに乗ったのは地元の人が数人程度。
普段の南阿蘇鉄道といった感じで走っていきます。見晴台など駅からの風景を楽しみながら進んでいきますが、立野に着いても接続列車がないため、長陽駅で降りることにしました。
30分ほど時間があるのでのんびりしようかと思います。
週末だけ営業している喫茶久永屋さんで駅舎コーヒー(500円)をいただきます。
シフォンケーキもマフィンもまだ焼いている最中とのことで食べられなかったのが残念。
とはいいつつ他のお客さんはしっかり食べていたので、運がなかったようです。
サニー号トレイン
長陽から1駅だけサニー号トレインに乗ります。
予想通り混んでいましたが、先ほどの台湾からの団体ではなく、アメリカやヨーロッパからの乗客が主に乗っていたのが意外でした。どちらにしてもテンション高めでしたが。
第一白川橋梁でこちらの列車は徐行運転を行い、南阿蘇鉄道の立野駅ホームに入ります。
立野11:32→肥後大津11:44/11:52→竜田口12:12 キハ200系2両/815系2両
立野では当初乗る予定のかわせみ・やませみが到着しています。反対側には乗る予定のキハ200系2両が停まっています。赤い車体で軽快に走るのでこの列車は好きな車両です。
肥後大津に到着すると815系2両がやってきて折り返しになります。乗り込む人も多くてあっという間に座席が埋まりました。
竜田口まで移動して、ここからバスに乗って藤崎宮駅前まで移動し、熊本電鉄を乗り継いで上熊本まで行ったあと、路面電車で辛島町に移動し、連絡バスで熊本空港に向かう予定でした。
熊本市内電車・バス無料の社会実験に巻き込まれ散々な目に
しかしなかなかバスがやってきません。10分くらい遅れてやってきたバスには「社会実験中・本日無料」と出ています。
どういうこと?とホームページを見ると、熊本市内を通るバスや電車(JRを除く)が今日に限って無料になっているとのことで車内は大混雑。何とか乗り込みますが各停留所から続々と乗る人が出てくるしおまけに道路は大渋滞。こりゃだめだ・・・と諦めます。恐らく強行しても接続路線も無料で大混雑必至でしょうから。
竜田口12:56→肥後大津13:15/13:30→熊本空港13:45 815系2両/無料バス
というわけで、あきらめは早々にバスで竜田口駅まで戻り、肥後大津まで引き返しました。
ここからは30分に1本の割合で空港に行く無料バスが出ているので、こちらに乗車します。
結果的に1000円分の空港バス代が浮いた形になります。
3月の搭乗時には簡易的な建物だった空港もしっかり整備されていました。
保安検査場を過ぎてからのほうが店が多いようで、味千/桂花ラーメンでセットをいただきます。
食べ終わってからも時間があったので、カードラウンジに入って休憩ののち搭乗口へ。
熊本空港15:35→羽田空港17:05 JAL632便
天気も良くて眺めも良好ですが、羽田空港からの到着便が遅れているようで10分遅れで出発となります。空港や阿蘇の山々がきれいに見られました。ひと息つくともう伊豆半島の南にさしかかっており、定刻に追いつくような感じで羽田空港に到着しました。