名寄→富良野→釧路 比較的ゆるめの10時間移動
前日はまさかの新千歳空港→稚内空港の飛行機にJRの旅程を脅かされる事態になりましたが、幸いにも稚内~南稚内の乗車を切ることで乗り越えられました。
ちなみに稚内に宿泊となっていた場合、この日宗谷地方は大雨で音威子府より北の運転は一日見合わせとなっていたのでひやひやでした。
宗谷本線、富良野線、根室本線と進み、富良野~新得が高速バス
この日は朝が早いものの、到着を早めにして洗濯をしたり休息をとったりしようと考えています。
猛暑による線路の歪みによる運休のリスクが各線にあるので、ルート決めはギリギリまで迷いましたがとりあえずスタートします。
名寄5:52→旭川7:32 宗谷本線普通 H100系2両→3両
名寄駅に停まっていたのはH100系の3両編成。宗谷本線にもいよいよH100系が入ってきてスピードアップが図られるようになりました。
北海道らしいイラストのラッピング車両ですが、後ろ1両は閉鎖されており回送扱いになっています。
名寄を出ると東風連改め名寄高校に停車しますが、まだ6時前ということで下車する高校生はおりません。しかし既に10人近くの高校生が乗車していて、旭川龍谷のジャージも見受けられる感じから旭川までの長距離通学もあるようです。
風連、多寄、士別、剣淵、和寒と停車していきます。途中の瑞穂駅だけは通過でした。
2年前までは下士別、北剣淵、東六線といった駅が間にあったのですが一斉に廃止となり、ある程度人の出入りのある駅だけが残ったという感じです。
学生の数がかなり増えてきた中、塩狩峠越えに差し掛かります。キハ54系では減速気味に上っていきましたが、軽快に上っていき塩狩駅で反対列車(普通名寄行き・実質稚内行き)と行き違いをします。
反対列車は青春18きっぷで往復するための唯一の列車ということもあり、それらしき人が多く乗車しているのが見えました。
蘭留駅に向かっている最中に車掌さんが回送扱いの車両に向かうのに合わせて、立っていた学生たちもゾロゾロ向かっていきます。どうやらここで回送扱いから乗車扱いに変えるようです。
比布駅や永山駅でも多く乗車があり、高架に上がって石北本線と合流して新旭川駅に。旭川四条駅でさっきの旭川龍谷高校生も降りていきます。とはいえ学校まではかなり距離があるからバスに乗り換えなのでしょうか。定刻通りに旭川駅に到着します。
旭川7:39→富良野9:01 富良野線普通 H100系2両
旭川駅、従来は富良野線の乗り場がかなり遠い場所にありましたが、高架になってから統一されたおかげでさほど時間もかけずに乗り継ぎができるようになりました。
高校生が多く乗車しており、H100系のうしろの車両に空席を見つけて座ります。
緑が丘駅で旭川工業高校の、西御料駅で旭川南高校の学生が下車していき、だいぶ空いてきます。
早い時間から外国人観光客も乗っており、美瑛や富良野を目指すのでしょう。
西御料、西瑞穂、西神楽、西聖和と頭に西がつく駅が4連続したあと千代ヶ岡駅で反対列車と行き違いを行います。すっかり晴れてきて今日も暑くなりそうです。
美瑛に到着して、観光客がドッと降りていきます。美馬牛でも8分ほど停車して反対列車と行き違いを行います。駅の外に出ると可愛らしい駅舎が建っています。
この先は快速運転となり、上富良野、中富良野、富良野だけに停車します。
富良野に到着すると、昔のツートンカラーに塗られた滝川行き快速が待っていますが、ほとんど乗り換えることはなく富良野より各方面の観光バスやレンタカー、サイクリングなどに散っていきます。
富良野駅前9:42→新得駅前11:17 ノースライナー 1,600円
40分ほど時間があるので、駅前のドラッグストアに入ります。飲み物などコンビニで買うより安いのでその補充も目的なのですが、とにかく暑い!既に32℃を超えていました。
時間を見計らってバス乗り場で待っていると旭川からの帯広行き高速バス、ノースライナーがやってきます。こちらはあらかじめネットで座席指定の乗車券を購入しています。4割程の乗車率があります。
ちなみに根室本線の東鹿越行きの列車は朝7時台のあと14時台まで無いため、このバスの存在は非常に大きいです。新得駅前まで行けるので代行輸送としての利用価値はかなり高いです。
座席もリクライニングできますし、コンセントもWiFiもついているため、ゆっくり休んでいけます。
山部駅のあたりから根室本線と分かれていき、幾寅駅のあたりで再び根室本線と並走、落合駅を過ぎると狩勝峠を越えていき、代行バスと同じルートになります。
少々乗り継ぎがタイトなので心配しましたが、駅前のバス停にはほぼ定刻通りに到着します。
新得11:24→帯広12:14 根室本線普通 H100系1両
新得駅で待っていたのはH100系の単行でした。
普通列車は2時間に1本程度の運行ということもあり、ほどよく乗車しておりボックス席よりは末端のロングシート席のほうが狭さを感じずにすみそうです。
発車すると次の十勝清水駅まで8分ほどかかり、行き違いで6分ほど停車します。やってきたのは札幌行きのとかち6号、随分多くの人が乗車しています。
次の御影や芽室までも駅間が9~10分ほどと長いのですが、そこからは帯広のベッドタウン化した地域になるのか、人も多く乗り降りしてきます。西帯広を出ると運転手交替で停車することがありますとのアナウンスが流れます。どうもすぐ先の帯広貨物駅のところで運転手交替の為の停車をやっているようですがこの列車はそのまま通過していき、高架に上がって柏林台を過ぎ、帯広駅に到着します。
帯広12:26→釧路15:25 根室本線普通 H100系1両
帯広での選択肢は2つ。このまま釧路まで乗り継いで行くか、3時間ほど時間を空けて昼ごはんを食べつつ過ごすか。
結果的に隣のホームにそこそこ混んでいる普通列車が見えたので、座れれば何とかなるか!と乗り換えて前者を選択します。
再びH100系の単行です。恐らく池田までで降りる人が多いとみたのですが、予想通りでした。
幕別で特急行き違いを行い、池田から先は随分久しぶりに普通列車での移動となります。
十弗駅は感じの見た目が”十$”に似ているということで10ドル札をイメージしたような看板が立っていたり、普通列車でなければ見過ごすような発見があります。
浦幌を過ぎるとかつて木造の重厚な駅舎のあった上厚内駅(現信号場)を過ぎて厚内までは17分ほどかかります。
上り特急列車は石勝線内高温による線路歪みで運転見合わせに
厚内では10分停車をして貨物列車との行き違いを行います。海岸が近いせいか、海からの霧が流れ込んできて意外と涼しさを感じます。
次の音別までも22分かかり、途中で信号場に入って上りの特急列車と行き違いを行うはずなのですが、肝心な列車がやってきません。ネットで調べてみると、どうやら石勝線内で高温による線路の歪みが発生したらしく運転見合わせになっているため発車を見合わせているようです。
そのまま列車は発車して白糠駅で普通列車の待ち合わせで18分も停まります。こちらは通常通りの運転のようです。釧路を発車してから事象が発生していると思われるので帯広方面に向かう観光客とかが乗っている感じではなかったです。
庶路と大楽毛の間が9分ほどと長いほかは3,4分ほどで停車駅が現れるようになりました。
釧路の1つ手前には東海道新幹線と同名の新富士駅があります。こちらも本家の富士市と系列会社は異なりますがどちらにも製紙工場があるという不思議な関係です。
帯広から約3時間で釧路駅に到着します。
泉屋本店のスパカツをいただき、幣舞橋を散策する
徒歩圏内のホテルにチェックインし、洗濯物を一気に片付けたあと、名物のスパカツをいただきに本家ともいわれる泉屋本店にいきます。
どことなくヨーロッパ軒と同じように、回転率が早そうな感があり、パッと決めるとサッとでてきました。鉄板鍋で提供されるので、最後までアツアツで食べられます。カツもボリュームがあってようやく念願がかないました。
このあとは幣舞橋まで散策をしながらホテルへ戻り、明日も早いので寝ることにします。