ときわ路パスは茨城県内のJRと一部私鉄が一日乗り放題
一日フリー乗車券は首都圏での種類が豊富で、県別のフリーきっぷも幾つか出ています。
JRだけでなく周辺の私鉄も乗れたりすると、普段の半額くらいで一日お出かけできたりします。
その中でも人気が根強く通年発売してほしいのがこのときわ路パスです。
茨城県内のJRと県内に本社のある私鉄4社5路線に乗車できます。
ときわ路パスは期間限定発売、大人の休日倶楽部会員は割安で購入可能
ときわ路パスとは
値段と利用可能な区間
値段は大人2,180円、小人550円と家族連れにやさしい設定です。
発売箇所はときわ路パスの区間内のJR駅となります。みどりの窓口や指定券券売機で買えます。
さきほど書いた、乗車できる路線については下の写真にある通りに
- JR常磐線 取手~大津港
- JR水郡線 水戸~下野宮、上菅谷~常陸太田
- JR水戸線 友部~小田林(東北本線 小山まで1駅)
- 関東鉄道 常総線 取手~下館
- 関東鉄道 竜ヶ崎線 佐貫~竜ヶ崎
- 真岡鉄道 下館~茂木
- ひたちなか海浜鉄道 勝田~阿字ヶ浦
- 鹿島臨海鉄道とJR鹿島線 水戸~(鹿島サッカースタジアム)~鹿島神宮~潮来
となり、区間を走る普通列車が1日乗り放題になります。
特急列車は特急料金を別に払えば乗車可能、SLもおかはSL整理券を別に払えば乗車可能です。
大人の休日倶楽部会員はさらにおトクに買えます
大人の休日倶楽部会員は1,670円と千円台で購入できておトクです。
取手と水戸を往復すればもうモトが取れてしまいます。
利用可能な期間(2022年)
2022年度の利用期間は以下の通りです。
夏季:2022年7月16日から2022年8月28日までの土休日
秋季:2022年10月1日から2022年12月25日までの土休日
冬季:2023年2月11日から2023年3月26日までの土休日
ときわ路パスを実際に使ってみた
2022年7月17日(日)に実際に使ってみましたので、その時の様子を書いてみます。
豆知識・東京駅以西200キロ以上からならば東京都区内+乗り越し精算で取手へ
この日は浜松から新幹線で東京まで行き、常磐線に乗り換えました。
きっぷは金券ショップで購入した新幹線回数券ですが、東京駅から200キロ以上離れているので、東京都23区内のJR駅まではこの回数券(乗車券)でそのまま乗車することができるようになっています。
常磐線の場合は、金町駅まで行くことができます。
ここから取手まで乗り越しをする際には、東京から取手の運賃ではなく、金町から取手までの運賃が乗り越し精算額となります。ちなみに金町から取手の運賃は480円です。
浜松から取手まで正規に乗車券を買うと5,500円ですが、浜松から東京までの乗車券と乗り越しで行けば、4,510円+480円=4,990円と510円も安くなります。
北千住から東京メトロ千代田線と化した各駅停車に乗るのもおススメ
閑話休題。
常磐線は上野や日暮里から出る列車は取手まで快速運転となるので、各駅停車の区間である綾瀬・亀有・金町の駅には、東京メトロ千代田線から直通する列車に乗り換えとなります。
実質千代田線の一部といっていい感じなので、東京メトロや小田急の車両が入ってきたりするので、JRに乗りながら変化が楽しめるかもしれません。
駅の指定券等自動券売機で購入
取手駅に着いたら、自動精算機で対応ができます。Suica払いならば精算をしたあとタッチして改札を抜けられます。
改札外にある指定券等自動券売機でおトクなきっぷの中からときわ路パスを選んでください。
大人の休日倶楽部会員は、大人の休日倶楽部を押してからの操作となります。
取手から龍ヶ崎市駅に向かい、関東鉄道竜ケ崎線に乗車
取手から2つ先の龍ヶ崎駅に向かい、一旦改札を出て東口のファミリーマートを過ぎると実に目立たないように関東鉄道の佐貫駅があります。元々はJRも佐貫駅だったのですが、関東鉄道のほうはそのままです。
ディーゼルカーが片道7分の区間を往復
この日は古参のキハ532型車両が運用ということでラッキーでした。
最高時速が50キロというのんびりした走りで、途中の入地駅ではわずかな乗り降り。
ほどなくして竜ヶ崎駅に到着すると、常磐線方面に向かう人たちがサッと乗り込んできます。
折り返しまでが3分なので、慌ただしく撮影を済ませて折り返しに乗ります。
龍ヶ崎市から水戸へ
龍ヶ崎市駅から常磐線に戻って水戸駅を目指します。
基本的には15両か10両の車両がくるのですが、2022年春のダイヤ改正以後面倒になりました。
日中は土浦で乗り換えになるケースか、土浦で15両から5両編成に切られるケースばかりになってしまい、土浦から水戸の間は5両編成が定番となっています。
この区間は乗車率が高いので、予想以上に混雑します。
土浦乗り換えは水戸寄りに乗るとラク
乗り換え自体は隣に止まっているので楽ではありますが、私が乗った時は15両編成で、隣の車両は前寄りの9~13号車のあたりに止まっていました。
グリーン車(4,5号車)よりも後ろの1~3号車よりは前寄りに座っていたほうが手堅いです。
この日は水戸での用事がありましたので、乗り鉄ばかりとはいかなかったです。
水戸線で友部から下館へ
夕方近くなり水戸駅に戻ってからは、上野行き(この時間は10両グリーン車付きでした)に乗って、そのまま帰るのも面白味がないということで友部駅で下車して、階段を渡ったホームから小山行きの水戸線(5両)に乗車。ところどころ一面しかないホームに止まったりとかしながら下館に向かいます。
下館から関東鉄道常総線で守谷へ
下館は真岡鉄道と関東鉄道常総線が分岐するターミナル駅です。
関東鉄道の改札に行くと2本の列車が停まっていて、17:34発の快速(中央写真の右側)と17:40発の普通(左側)がどちらも単行で待っていました。
ほどほどの乗車率で快速に乗ります。
快速は16駅の内4駅にしか停車しないので、80キロくらいで飛ばしながら駅をどんどん通過していきます。停車駅それぞれで乗降も多くあり、普通よりも20分以上早く守谷駅に到着します。
列車は守谷止まりで、ここから各駅停車に乗るには時間があります。そのまま行けば取手まで行くのですが、茨城県内ですけどときわ路パスに入っていないつくばエクスプレスに乗り換えます。
おまけ
守谷からつくばエクスプレスで秋葉原に出て帰りました
取手経由では1時間15分くらいかかるのが、最速列車なら32分で着いてしまうので、取手から金町まで480円払うのと比べて、守谷~秋葉原840円との差額360円くらいならという理由で時間を取りました。
6両編成でまぁまぁ空いていますし、130キロで高架をぶっ飛ばすのでより俊敏性を感じます。
今回乗らなかったフリー区間にあるJR線と私鉄
まだまだ他にも以下の路線がありますので、一日で全てを回りきるのは難しいですが、充実した乗り鉄ライフをする上で欠かせないフリーきっぷです。
JR水郡線
水郡線は袋田の滝がある袋田や常陸大子も含みます。
サイクリングトレインもあったりします。
ひたちなか海浜鉄道
ネモフィラで有名な海浜公園に延伸予定もあるひたちなか海浜鉄道。
鹿島臨海鉄道、JR鹿島線
鹿島臨海鉄道はJRとの境目がサッカーのある日だけ開く鹿島サッカースタジアム駅なので、実質は隣の鹿島神宮駅が境目になります。
真岡鉄道
SLもおか号の走る真岡鉄道、数は減りましたが、烏山線の烏山駅とはバスで行くことができます。