海里を乗り継いで米沢へ
羽越本線を走る観光列車の臨時快速「海里」を坂町駅で下車し、米坂線の普通列車に乗り換えます。
米坂線のみどころとは?
山形県の「米沢」と新潟県の「坂町」から米坂線
ちなみに米坂線と聞いて、どこからどこまでの区間を走っているのか一発で当てられる方は非常に少ないと思います。特に「坂」がどこを指すのかが難しいです。
山形新幹線も停車する山形県の米沢駅と、羽越本線の村上駅の少し手前にある坂町駅を結びますが、坂町駅はかつての岩船郡荒川町の中心駅ということで、パッとしない感じの場所ですが、新潟と山形を結ぶ重要な路線として位置づけられており、かつては急行べにばな号も走っていました。
豪雪地帯を行くローカル線
とはいえ走行するところが名だたる豪雪地帯になるため、特に県境付近では冬に通ると背の高さよりも高い雪の壁がホームに積まれていたりしてラッセル車もフル活動です。
坂町から米沢への最終列車で移動
坂町→越後金丸 新潟県内を移動し、県境を越えて山形県の小国駅へ
乗り継ぎは18時ちょうど発ということで14分待ちですからかなり良好です。
はずれの4番線に停まっている2両編成のキハ100系に乗車しますが、ごくわずかに乗ってる人がいるくらいでガラガラです。
新潟方面からの特急いなほ号と、村上方面からの普通列車と接続をしているのですが、どちらからもう乗り換える人はほとんどいなくて2両編成が勿体ないくらい。
しかも驚いたことに、この列車は坂町始発ではなくて新津始発でした。
16時32分に出発し、羽越本線の中で最も閑散とした区間を通って新発田駅に到着し、15分ほど停車した後坂町まで各駅に止まり、ここで20分ほど停車をしてから米坂線に乗り入れるというのんびりした列車でした。
最初の停車駅の越後大島まで8分ほどかかります。実はこの区間内に廃止駅が1つあるというから驚きです。
その次の越後下関でわずかに乗っていた乗客もほとんど降りてしまい、先頭車両に二人、自分が乗っている後方車両は自分だけという状態になりました。
越後片貝、越後金丸と頭に越後を冠する名前の駅が四つ連続し、12分ほどの長い区間を走って山形県内の最初の駅小国駅に到着します。
誰もいない車内で海里のお弁当をいただく
そんな状況でもありましたので、海里号の中で購入(事前予約)した庄内弁当をいただきます。
右側に三つあるご飯は、つや姫に遊佐のめじか鮭とだだちゃ豆を巻いたもので、身が厚くて食べがいがありましたし、他の品も変に飾ったりすることなく素材の味を生かしたものばかりで十分な内容だと思います。
小国→羽前椿 1日6本の閑散区間
小国駅のすぐ前には日本重化学工業の工場があり、小国町の中心地としての賑わいを感じさせます。少し乗車がありましたが、2両目は相変わらず自分一人です。
すっかり日も暮れてしまったので、駅と駅の間はほとんど明かりもなく真っ暗な中をエンジンをふかして走り続けます。
羽前椿までは1日6往復と閑散区間であり、実は坂町18:00に出たこの列車が米沢方面の最終列車になっていました。
羽前椿→米沢 朝通った区間を再び
羽前椿始発の列車も3本ありますが、この列車が本日の最終列車ということに変わりはありません。
二つ先の今泉からは朝通ったのと同じ区間になります。
乗車する人はほとんど増えることなく、 後部車両はワンマン運転のためドアが開きませんのでドア開閉もなく静かなまま走り続けていきます。
終点の米沢に到着すると、ハイブリッド車のGV-E400が止まっていました。
既に運用に入っているようなので、のちのちキハ100系も消えてゆく運命かと思われます。
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