明延鉱山日曜坑道見学会参加

ひとり旅

明延鉱山は日曜日に予約不要の体験坑道見学会を開いています。
養父市や周辺の小学生は、市の教育の一環として、ここへ来て坑道を見ながら歴史について勉強をするようになっているとのこと。
その内容とほぼ同じものを1000円で受ける事が出来ます。
定員制で、10時から15時まで1時間ごとに行われ、見学時間はおおむね1時間くらいです。
自分が着いた時は13時班が出発したあとでしたので、14時を予約して、それまでは行われていた1円電車に乗ったり、食事をしたりという感じです。この日はぎりぎりでも余裕で大丈夫でした。
14時からは6名の参加者があり、カップルで2組、カメラマンぽい人と私でした。
説明は、小学生向けにも説明されている方で、明延で生まれ育ち、一度は離れたものの、親の面倒見もあり地元へ戻り、その中で明延の歴史を伝える仕事に携わっているということ。

車で見学場所まで各自移動し、資料館でヘルメットを受け取り、少し下に歩いて坑道へと入ります。
トロッコのレールもそのまま残されていますが、ここは当時の姿を観光地のようにはせず、出来る限りそのまま残してリアルに分かるようにしているのが特徴です。
中はひんやりと風が吹き抜けており、だいたい13度前後だそうです。
柱は松の木を使ってますが、根のほうを上にして、根元が腐らないようにしているそうです。
トロッコを動かすバッテリーカーの保管庫があるので、線路がクロスしています。
稼働時は坑内は女子禁制だったそうでしたが、閉山後から入れるようになったとのこと。
上の光は地上からで、このような狸穴が幾つか空いているようです。
子供が遊んで落ちる事もあったのでしょうね。
この鉱山では金、銀、錫、銅といったものが算出されていたようです。
ただどんなに素晴らしい鉱脈があったとしても、30mを1レベルとして、20m掘ったら、10mは掘らないを繰り返す事で落盤を防ぐといった事は守られたいたそうです。
中の機械は全て空気が送り込まれて、作業員の空気の確保と、機械の動力も圧縮空気でドリルを動かして穴を開けるということに使われたそうです。

鉱脈を調べる為にボーリングをし、見込みがあれば穴を掘って爆薬をしかけ、ドカーン!と岩盤を崩し。

その向こう側に、鉱物がまるで金屏風のように広がるさまを見ると、苦労がすべて吹っ飛ぶ、これぞ生き様というロマンを求めて中に入る人が多かったようです。

高速のエレベーター。
想像以上の速度で上下します。
そうでないと鉱石が次から次へと送られてくるのをさばくことが出来なかったそうです。

 外国の鉱石が安く買えるようになって、対抗するために機械の大型化も進みましたが、最終的に利益が出せなくなり閉山しました。
 ただ、地下にはまだ十分な鉱石が残されているということです。
 ここの鉱石は、神子畑選鉱所へ送られ、その後港へと銀の馬車道を使って送られたそうです。
 1円電車に乗って、神子畑から新井までバス、新井から播但線で姫路へと出かけたりしたようです。
 この歴史を知る事と、実際の鉱山の空気に触れてみるのは価値のある体験になると思います。

資材を上げたりするケーブルも以前はあったようです。
外からもよく見ると跡が幾つか見られるそうです。

15時半頃には一通り終わって、JR豊岡駅近くのレンタカー店まで走っていきます。
慌てなくても、18時発の但馬空港からの飛行機には間に合います。

この飛行機、福岡→屋久島→伊丹→但馬→伊丹という運用の為、屋久島で遅れてくるケースが多く、梅雨時は特にやきもきするのですが、幸い10分遅れで出発出来ました。
曇っていたものの、飛び立つと左側座席からは奥に天橋立が見られます。(海を横切る黒い棒線のようなもの)
いつものように、京都市の西側あたりを南下し、八尾飛行場あたりから西へとルートを取ります。
伊丹での乗り継ぎも、バスターミナルから搭乗口まではすぐ近くになるので安心です。
冷静に551の豚まんと焼売を買っていきました(笑)
羽田の管制からの指示で遅れたりするのもお約束でしたが、すいすいと乗り換えが出来て、無事に品川21:37発のひかり号に乗って浜松まで帰る事が出来ました。
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